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おすすめのバランス型投資信託を比較!積立するならこの5本!

time 更新日:  time 公開日:2016/03/28
おすすめのバランス型投資信託を比較!積立するならこの5本!

『積立投資をはじめようと思うんだけど、投資信託の種類がたくさんありすぎてどれを利用したらいいかわからない…』という話をよく聞きます。

「つみたてNISA」をスタートするときにも、どの投資信託にするかは迷うと思います。

そこで、おすすめのバランス型投資信託をまとめてみました。

バランス型投資信託1つで資産形成をするのは合理的な投資戦略のひとつです。バランス型投資信託なら、1本を選べばシンプルに資産形成が続けられます。

個人投資家と専門家の双方に支持されるバランス型投資信託を比較して紹介していきます。

【2021年2月7日に最新情報を反映しました。】

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バランス型投資信託のメリットとデメリット

バランス型投資信託とは、複数の地域の株式や債券などにバランスよく投資する投資信託のことです。

バランス型投資信託を利用することで、さまざまな手間を省くことができます。

利用するメリットは大きく次の3つです。

  • 自分で資産クラスごとの商品を選び、バラバラに購入するという手間がなくなる
  • リバランス(資産配分をもとにもどす)をする手間がなくなる
  • 分散投資によるリスク低減が図れる

バランス型投資信託であれば、リバランスをする必要もなく、リスク低減を図りながらリターンを狙うことができます。

バランス型投資信託のデメリットは、資産配分を後から変更できないことです。

ただ、積立投資の場合は、感情にまかせて資産配分を変更するほうがリターンにとってマイナスに働く場合もありますので、必ずしも大きなデメリットにはならないと思います。

横山光昭さんのベストセラー「はじめての人のための3,000円投資生活」でも、バランス型投資信託1つでの積立投資を推奨しています。

手間いらずでわかりやすいという点がバランス型投資信託の最大のメリットです。

 

バランス型投資信託ランキング

投資信託を選ぶときには、金融機関が売りたい商品を選んではいけません。喜ぶのは金融機関だけです。

そこで個人投資家のためのランキングを参考にします。

こちらは、金融機関が売りたい投資信託ランキングではなく、個人投資家のための投資信託ランキングです。

これらのランキングに選ばれている投資信託であれば、目の肥えた投信ブロガーに評価された商品ということになります。

個人投資家に支持されるバランス型投資信託

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」で支持されているバランス型投資信託は次のものです。

ランキングが高い順に紹介します。

eMAXIS Slimバランス(8資産均等)

eMAXIS Slimバランス(8資産均等)/三菱UFJ国際投信(FOY2020=6位)

  • ノーロード
  • 信託報酬 税込0.154%(税抜0.140%)
  • 信託財産留保額 なし
  • 国内外の株、債券などに12.5%ずつ均等に投資
  • 取り扱いは楽天証券SBI証券ほか21社

最も注目のバランス型投資信託は、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slimバランス(8資産均等)」でしょう。

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020」では6位にランクインしました。

2016年から毎年トップ10以内に入っている人気のファンドです。

このファンドの特徴は、他社の類似ファンドに追随して業界最低水準を目指すコンセプトになっていることです。

信託報酬は税込0.154%です。今後も業界最低水準の低コストでの運用が期待できます。

従来からある「eMAXISバランス(8資産均等)」と間違えないようにしましょう。同じ会社の同じコンセプトの商品ですが、マザーファンドは共通ですので、高いほうを選ぶ意味はありません。

選ぶなら「Slim」とついている「eMAXIS Slimバランス(8資産均等)」です。

 

 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

セゾン投信

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド/セゾン投信(FOY2020=4位)

  • ノーロード
  • 信託報酬 税込0.59% 
  • 信託財産留保額0.1%
  • 株と債券のバランスが50:50
  • 世界30カ国以上の株式、10カ国以上の債券に分散投資
  • 基本組入比率は時価総額を参考に決定
  • 取り扱いはセゾン投信1社ほか、積立は5000円から
  • iDeCoでは、楽天証券SBI証券

セゾン・バンガード・グローバル・バランスファンドは、株式と債券が1:1というコンセプトのバランス型投資信託です。

世界の株式と債券にこれ1本で投資できる点が評価されています。

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020」では4位と、例年安定した人気を誇っています。

2018年9月11日には信託報酬が引き下げられました。税込0.68%±0.03%から税込0.60%±0.02%になっています。

セゾン投信が投資を全面的にサポートしてくれますので、はじめての人でも安定した資産形成を可能とするファンドになっています。

 

世界経済インデックスファンド

世界経済インデックス

世界経済インデックスファンド/三井住友トラスト・アセットマネジメント(FOY2017=20位、FOY2016=8位)

  • 購入時手数料0-3.24%
  • 信託報酬 税込0.55%(税抜0.5%)
  • 信託財産留保額0.1%
  • 株と債券のバランスが50:50
  • 基本組入比率は地域別のGDP(国内総生産)総額の比率を参考に決定
  • 取り扱いは楽天証券SBI証券ほか37社

「世界経済インデックスファンド」は、株式と債券を1:1の割合に分散して、世界のGDP比率を参考に資産配分をしたバランス型投資信託です。

GDPの総額を資産配分の決定に考慮している点に特徴があります。新興国株式に多めに資産配分されており、世界経済の動きを先取りしたコンセプトです。

最近は「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」に選ばれなくなりましたが、世界のGDP比率で投資できるコンセプトのファンドはそう多くなく、依然として貴重な存在です。

私も「世界経済インデックスファンド」を積立していましたが、十分なリターンがありました。

 

販路の広いバランス型投資信託

これまでご紹介した低コストの商品が購入できるのは、楽天証券SBI証券などのネット証券が中心になります。

低コストの商品を揃えているネット証券を利用できるのが一番です。

ですが、店舗型の証券会社や銀行、信用金庫などで低コストのバランス型投資信託を購入したいというニーズもあるところです。

そこで、販路の広いバランス型投資信託をご紹介します。

それがこの2つです。

たわらノーロード バランス(8資産均等型)

たわらノーロード バランス(8資産均等型)/アセットマネジメントOne

  • ノーロード
  • 信託報酬 税込0.154%(税抜0.14%)
  • 信託財産留保額 なし
  • 国内外の株、債券などに12.5%ずつ均等に投資
  • 取り扱いは楽天証券SBI証券ほか約150社以上

その1つがアセットマネジメントOneの「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」です。証券会社、銀行、信用金庫など約150社以上の取扱販売会社があります。

信託報酬は最安クラスの年0.154%(税抜0.14%)です。

「つみたてNISA」で取り扱う銀行も多く、販路が広い商品です。8資産均等でこれ1本で低コストで分散投資ができます。

 

eMAXISバランス(8資産均等型)

eMaxis

eMAXISバランス(8資産均等型)/三菱UFJ国際投信(FOY2016=15位)

「eMAXISバランス(8資産均等型)」は8資産均等型のバランス型投資信託です。

新たに登場した「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」のほうが低コストで優れた商品ですが、ネット証券は利用したくない、という方は、こちらなら多くの会社で購入できます。

信託報酬が1%を超える高コストの商品を選ぶくらいなら、こちらを選択するほうが資産形成にとってプラスの選択肢だと思います。

バランス型投資信託の特徴

いずれもバランス型投信ですが、個別にみていくとそれぞれの投資信託に特徴があります。

低い信託報酬

信託報酬とは毎日かかる手数料のことです。信託報酬が低ければ低いほど長期的なリターンにつながります。

バランス型投信は複数の資産クラスを組み合わせるので信託報酬が高くなる傾向にありますが、これらのバランス型投信はいずれもいずれも低いレベルになっています。

信託報酬が低い順に並べると下記のとおりです。

  • eMAXIS Slimバランス(8資産均等) 信託報酬0.154%
  • たわらノーロード バランス(8資産均等型) 信託報酬0.154%
  • 世界経済インデックスファンド 信託報酬0.55%
  • eMAXISバランス(8資産均等) 信託報酬0.55%
  • セゾン 信託報酬0.59%

国際分散投資

また、どのバランス型投信にも共通するのは、株式と債券にバランス良く、全世界に広範に分散投資されている点です。世界分散投資が積立投資の基本になります。

組み入れ比率にはそれぞれ特徴があります。

  • セゾン 時価総額の比率で、最もバランスがとれた組み入れ
  • 世界経済 GDP(国内総生産)総額の比率で、新興国を高い比率で組み入れ
  • eMAXIS Slimバランス、たわら 均等比率で、REITを高い比率で組み入れ

購入できるのはネット証券

投資がはじめての人はご存じではない方が多いと思いますが、こうした低コストのバランス型投資信託が購入できるのは、基本的にはネット証券です。

人件費がかかる店舗型の金融機関では、低コストの商品を取り扱っていないことが多いのです。

いずれのバランス型投資信託も購入できるのは、下記の5社です。

「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」はセゾン投信のほか、ゆうちょ銀行の「つみたてNISA」などで取り扱っています。

バランス型投資信託で資産形成をするなら、低コストの商品を購入できる金融機関を選ぶことが重要になってきます。

店舗型の金融機関のカモになるのだけは避けましょう。

おすすめのバランス型投資信託はどれか

これらのバランス型投信を利用すれば、ノーロード、世界分散投資、低コストで資産形成ができます。個人投資家と投資の専門家の両方に支持されているのには、きちんと理由があります。

資産配分に関しては好みの問題もあります。

もし友人に「おすすめのバランス型投信はどれ?」と聞かれれば、現時点では、自分ならこの5本のなかから選んでみてはどうかと話をすると思います。

いずれも人気があるバランス型投信ですが、どれが最適なのかは本当に人それぞれです。

ネット証券でシンプルに毎月積立をするなら

ネット証券で給与口座から毎月積立をしていく仕組みを作れる人なら、低コストのバランス型投信が候補になります。

バランス型投信で積立投資をはじめるには、ネット証券などで口座開設をして、自分の給与口座から自動的に引き落としをする仕組みを作る必要があります。

一度仕組みを作れば低コストで資産形成ができます。

バランス型投資信託1本でシンプルに資産形成をするなら、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slimバランス(8資産均等)」が一歩リードしていると思います。

信託報酬は、バランス型投信のなかでも0.154%(税込)と低コストです。

また、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim」シリーズは、最低コストに追随するコンセプトの商品ですので、どんな低コストのライバル商品がでてきても、「今後はもう商品を乗り換える必要がない」というメリットが生まれます。

これ1本でほったらかしで資産形成ができます。

これから積立投資をはじめるなら「つみたてNISA」を利用するのがいいでしょう。「つみたてNISA」なら非課税の枠が20年ですので、長期にわたって非課税枠を利用できます。

「つみたてNISA」で数多くの投資信託を揃えているのは、楽天証券とSBI証券です。

楽天証券は、投資信託の数も充実していますし、楽天スーパーポイントで投資信託を購入することもできます。サイトがわかりやすく使いやすいのが楽天証券のメリットです。

SBI証券はネット証券最大手の金融機関です。「つみたてNISA」にも力を入れていますし、多くの人が利用しているので安心感があります。世の中の動きにも追随していくSBI証券です。

投資で重要なのはコストです。

「つみたてNISA」なら利益も非課税になります。

「つみたてNISA」の金融機関選びは、こちらの記事も参考にしてください。

 

すべておまかせならセゾン投信

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを販売しているセゾン投信なら、セゾン投信1社のみの販売ですが、充実したサポートがあります。

セゾン投信はインデックスファンド専門の証券会社で、独自のコラムやノウハウもあり、電話でもサポートしてくれます。

申し込み自体もサポートしてくれますので、ここに決めて申込書さえ書いてしまえば、「すべてをほったらかし」で長期の資産形成ができます。

セゾン投信の評判が気になる人もいるかと思いますが、私の印象では個人投資家の教育に熱心な会社です。中野社長もあらゆる場所で「長期での資産形成の重要性」を唱えています。

また、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」の資産配分も絶妙だと思います。

毎月の投資信託購入にかかる手数料はノーロードで無料ですし、世界30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に分散投資しています。株式と債券の比率を原則50:50にしてリスク分散にも配慮されています。

「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」なら、これ1本で全世界に投資できます。

iDeCo(個人型確定拠出年金)のおすすめバランス型投資信託

バランス型投資信託は、iDeCo(個人型確定拠出年金)でも購入できます。

iDeCoの所得税控除のメリットは絶大です。資産形成をするならiDeCoは使ったほうがいい仕組みです。

低コストのバランス型投資信託が買えるiDeCoの金融機関は、この4社です。

楽天証券iDeCoは「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」

楽天証券のiDeCoで買えるのがセゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」です。

iDeCoで1本で投資したいという方は、1本で株式と債券に世界分散投資ができます。

 

SBI証券iDeCoは「eMAXIS Slimバランス(8資産均等)」

SBI証券のiDeCoは、2018年11月1日から「セレクトプラン」を新規設定することを発表しました。

「セレクトプラン」で購入できるのが「eMAXIS Slimバランス(8資産均等)」です。低コストの8資産均等のバランス型投信ですので、これ1本でiDeCoをスタートできます。

また、「セレクトプラン」の導入によって、セゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」も選ぶことができるようになりました。

人気のバランス型投信が揃えてあるのがSBI証券のiDeCoです。

 

マネックス証券iDeCoは「eMAXIS Slimバランス(8資産均等)」

マネックス証券のiDeCoで買えるのが「eMAXIS Slimバランス(8資産均等)」です。

「業界最低水準の運用コストをめざす」というコンセプトの「eMAXIS Slim」シリーズは、有言実行で信託報酬を引き下げています。

マネックス証券のiDeCoを利用すれば、「eMAXIS Slim」シリーズの低コストの恩恵を受けることができます。

 

自分に合ったバランス型投資信託選びを

バランス型投資信託なら、仕事で忙しい人でも1本でほったらかしで資産形成ができます。

積立投資は、時間を味方につけることで、リスクを抑えながら投資の成果を期待する投資法です。重要なのは投資にかかるコストを減らすこと、長期で資産形成を考えることです。

資産形成をスタートするなら、証券会社のホームページから無料で口座開設をしましょう。

おすすめはネット証券です。最大手の2社のいずれかを選んでおけば間違いないでしょう。

時間を味方につけて、シンプルに資産形成をしていきたいですね。

以上、おすすめのバランス型投資信託を比較!積立するならこの5本!…という話題でした。

 

参考リンク:

バランス型投資信託1つを選べば、シンプルに資産形成ができます。あとは時間を味方につけて、積立を続けるだけです。

 

低コストの投資信託1本で積立したいという方には、「楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天VT)」と「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)」という選択肢もあります。こちらも支持を集める投資信託です。

 

投資信託1つで資産形成をするなら、無リスク資産の割合が重要です。無リスク資産があればリスクを調整できます。

 

投資信託の選び方の目安をまとめています。信託報酬に着目してファンドを選ぶようにしましょう。

 

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プロフィール

なるたく

なるたく

40代会社員です。2012年からインデックスファンドで積立投資を続けています。「はじめての人にもわかりやすく」をモットーに、シンプルな積立投資の方法と経験を書くことで誰かのお役に立てないかと思い、ブログをはじめました。札幌市在住。



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