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イオン銀行iDeCoのおすすめ商品を徹底比較!【2023年4月版】

time 更新日:  time 公開日:2017/07/10
イオン銀行iDeCoのおすすめ商品を徹底比較!【2023年4月版】

「イオン銀行iDeCoのどの商品を選べばいいか迷ってしまう…」という方も多いと思います。

そこで、イオン銀行iDeCoの投資信託を手数料、商品などを中心に比較してみたいと思います。

イオン銀行iDeCoの利用を検討している方の参考になれば幸いです。

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iDeCo(イデコ)のメリット

iDeCoというのは、かんたんにいえば、現役時代に積み立てをして60歳以降に引き出せる”自分年金“のことです。

iDeCoには、3つのメリットがあります。

  • 掛金が全額所得控除の対象になる
  • 運用中の利益が非課税
  • 受け取るときにも税制優遇される

一番のメリットは、掛金が所得税控除の対象になることです。

所得税控除のメリットは絶大です。たとえば、厚生労働省の試算を参考にすると、課税所得が330万円から695万円の方なら月23,000円の掛金で年間約55,200円も税金が安くなります

下記のリンク先のツールを使えば、自分の収入や年齢から所得税控除の金額をかんたんに試算できます。

2つめのメリットが運用中は利益が非課税になります。これはNISAと同じ機能です。特定口座なら利益に対して20.315%の税金がかかりますが、iDeCoなら非課税です。

3つめのメリットが受け取るときの税制優遇です。受給時も、一時金なら退職所得控除、年金なら公的年金等控除の税制優遇があるのでお得です。

山崎元さんが著書で「確定拠出年金は確実に得をする。利用しないのはもったいない」と書いています。

iDeCoの所得税控除のメリットが大きいですので、積極的に活用したいところです。

 

イオン銀行iDeCo(イデコ)の投資信託と選び方

イオン銀行iDeCoの魅力は、金融機関の運営管理手数料が無料だというところです。

運営管理手数料がかかる金融機関も多いところですが、イオン銀行なら最低限のコストで運用することができます。

イオン銀行のiDeCoは投資信託23本、元本確保型商品1本の24のラインアップです。23本の投資信託について、資産クラス別に信託報酬(税込)をまとめてみました。

投資信託を選ぶ際のポイントこの3点です。

信託報酬が低いか

長期運用では信託報酬の低い商品のほうがリターンが期待できるというのが、積立投資の基本になります。

低コストの投資信託がどれなのかを見極めたいところです。

イオン銀行のiDeCoの特徴は、アセットマネジメントOneの「たわらノーロード」シリーズを採用しているところです。

純資産があるか

また投資信託を選ぶ際に確認したいのは、純資産があるかという点です。

資産が大きければ安定的な運用が期待できます。

表には、それぞれの投資信託のホームページをリンクしてあります。興味をもった商品があれば、その詳細をリンク先で確認してみてください。

リンク先には、資産の推移が掲載されていますので、順調に純資産が増えているかどうかを確認しましょう。

具体的にファンドを選ぶ際には、順調に資産が着実に増えているかどうかがポイントのひとつになります。

安定的な資産運用が期待できるか

最後は安定的な資産運用が期待できるかです。

実質的な信託報酬、投資の方針、純資産の推移などを目論見書や報告書で確認するといいと思います。

では、各資産クラス別に新しい商品をチェックしていきたいと思います。

国内株式クラス

商品名委託会社信託報酬
One DC 国内株式インデックスファンドアセットマネジメントOne0.1540%
ひふみ年金レオス・キャピタルワークス0.8360%
フィデリティ・日本成長株・ファンドフィデリティ投信1.6830%

TOPIX最安の「One DC 国内株式インデックスファンド」

TOPIXに連動するインデックスファンドが「DIAM DC 国内株式インデックスファンド」です。

0.1540%(税込)は、国内株式クラスのインデックスファンドとしては最安クラスです。

iDeCoの他社と比べても低コストになっていますので、日本の株式に投資するなら「One DC 国内株式インデックスファンド」が第一候補になります。

人気のアクティブ型の「ひふみ年金」

また、レオス・キャピタルワークスの「ひふみ年金」を選択できるのもイオン銀行のiDeCoの特徴のひとつです。

「ひふみ年金」は、「ひふみ投信」と共通のマザーファンドです。日本の成長の見込める中小企業に投資するなら「ひふみ年金」はひとつの選択肢になります。

今年になって「ひふみ投信」は、資産の一部についてアメリカ株を購入する方針をとっています。購入するならその点も把握したうえで選択するといいでしょう。

 

「フィデリティ・日本成長株・ファンド」は高コスト

「フィデリティ・日本成長株・ファンド」は、高い成長が期待できる日本企業を発掘し投資するアクティブファンドです。

これまでの成績ではTOPIXと同等の成績で健闘していますが、信託報酬が高いためにインデックスファンドを上回るパフォーマンスを続けるのは容易ではないところです。

興味がある方は、ファンドのホームページで運用報告書などを読んで、その価値を判断するといいと思います。

海外株式クラス

商品名委託会社信託報酬
たわらノーロード 先進国株式アセットマネジメントOne0.09889%
DIAM新興国株式インデックスファンドアセットマネジメントOne0.5995%
ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドDC(愛称:グロインDC)ピクテ投信投資顧問1.0769%
フィデリティ・米国優良株・ファンドフィデリティ投信1.639%
フィデリティ・欧州株・ファンドフィデリティ投信1.650%

先進国株式クラスは「たわらノーロード先進国株式」

先進国株式クラスは、「たわらノーロード 先進国株式」です。低コストの先進国株式クラスのインデックスファンドです。

これ1本で日本を除く先進国22ヶ国・1335社以上の上場企業に分散投資できます。アップル、マイクロソフト、アマゾンなど、世界経済を支えるアメリカの主要企業が上位10位を独占しています。

実質コストの低さ,運用の安定度からも先進国株式インデックスファンドの本命となるファンドです。

イオン銀行のiDeCoを利用するなら、「たわらノーロード先進国株式」をコアにして先進国株式クラスに投資するのがスタンダードな運用になると思います。

新興国株式クラスは「DIAM新興国株式インデックスファンド<DC年金>」

新興国株式クラスは「DIAM新興国株式インデックスファンド<DC年金>」になります。これも比較的低コストの新興国株式クラスのインデックスファンドです。

これに投資すれば、中国をはじめとした新興国23か国・約830社の大型および中型株式に投資できます。

海外アクティブ投信はコスト高

このほかの海外株式クラスとしては、「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンドDC 愛称 グロインDC」、「フィデリティ・米国優良株・ファンド」、「フィデリティ・欧州株・ファンド」などのアクティブファンドが入っていますが、いずれも信託報酬が高いです。

コストはそのまま成績に直結します。

iDeCoは長期の投資になりますので、アクティブ投信の選択は慎重にするといいと思います。

海外債券クラス

商品名委託会社信託報酬
たわらノーロード 先進国債券アセットマネジメントOne0.1870%
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>アセットマネジメントOne0.220%
三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド三菱UFJ国際投信0.5720%

先進国債券クラスはヘッジありとヘッジなし選択可

先進国債券クラスは「たわらノーロード 先進国債券」と「たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>」を選択できます。

ヘッジなしとヘッジありを選択できるわけです。ヘッジありにすれば、為替ヘッジをかけることで、ある程度為替変動は抑えられることになりますが、リターンも相対的に低下することになります。

「三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド」は新興国債券クラスのインデックスファンドになります。

国内債券クラス

商品名委託会社信託報酬
たわらノーロード 国内債券アセットマネジメントOne0.1540%

国内債券クラスは「たわらノーロード 国内債券」です。

こちらも低コストです。ですが、iDeCoを利用するのであれば60歳まで投資することになりますので、長期的に期待リターンの望める海外株式クラスなどに投資するのが賢い選択だと思います。

国内外リートクラス

商品名委託会社信託報酬
たわらノーロード 国内リートアセットマネジメントOne0.2750%
たわらノーロード 先進国リートアセットマネジメントOne0.2970%

国内外のリートも最低コストクラスのインデックスファンドを揃えています。

リートクラスは株式と比べて市場規模は小さいところです、

この低コストであれば、リートクラスに投資をするというのもひとつの選択肢になるかもしれませんが、あくまでサブに位置づけておくのがいいでしょう。

バランス型

商品名委託会社信託報酬
たわらノーロード バランス(8資産均等型)アセットマネジメントOne0.1430%
マイバランス30(確定拠出年金向け)野村アセットマネジメント0.1540%
マイバランス50(確定拠出年金向け)野村アセットマネジメント0.1540%
マイバランス70(確定拠出年金向け)野村アセットマネジメント0.1540%
投資のソムリエ(ターゲット・イヤー2035)アセットマネジメントOne0.8250%
投資のソムリエ(ターゲット・イヤー2045)アセットマネジメントOne0.9130%
投資のソムリエ(ターゲット・イヤー2055)アセットマネジメントOne0.9130%
イオン・バランス戦略ファンド(愛称:みらいパレット)三井住友アセットマネジメント0.9680%

注目は「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」

「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」は、8資産に均等に投資するバランスファンドです。

国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REITにこれ1本で投資できます。

手軽に、誰でもかんたんに積立投資ができるための選択肢として、低コストのバランス型投信には利便性があります。

 

「野村マイバランス」の評価

バランス型投信は、野村アセットマネジメントの「マイバランス」シリーズが選択肢として用意されています。

この野村アセットマネジメント「マイバランス」シリーズは、国内株式クラスの比率が高い点に特徴があります。

各ファンドの資産配分は次のとおりです。

マイバランス30(確定拠出年金向け)

 ・国内株式20、先進国株式10、国内債券55、先進国債券15

マイバランス50(確定拠出年金向け)

 ・国内株式30、先進国株式20、国内債券40、先進国債券10

マイバランス70(確定拠出年金向け)

 ・国内株式45、先進国株式25、国内債券20、先進国債券10

マイバランス30が株式比率30%、マイバランス50が株式比率50%、マイバランス70が株式比率70%となっています。

よくみてもらうとわかると思いますが、いずれも先進国株式クラスが小さく、アセットアロケーションが国内株式に偏っているのが特徴です。

個人的には、もう少し先進国株式クラスが大きくてもいいかなと思うところです。

もっとも、信託報酬が0.1540%(税込)に引き下げられましたので、バランス型投信を選びたいという方にはひとつの選択肢になります。

「投資のソムリエ」の評価

イオン銀行には、アセットマネジメントOneの「投資のソムリエ」が入っています。

この商品は、ターゲット・イヤー型というもので、資産形成期と資産安定期に分けて、後半の期間についてリスクを下げるというコンセプトです。

コンセプトとしては長期の資産形成に適合的ですが、いずれも信託報酬が高く、純資産も少ない状況です。

自分で預貯金などの無リスク資産を増やせばリスクを下げることができますので、ターゲット・イヤー型の商品は、低コストでないかぎりあえて選択する必要はないと思います。

「みらいパレット」の評価

「イオン・バランス戦略ファンド(愛称:みらいパレット)」は、相場の局面によって機動的に資産配分を変動させるというファンドです。

信託報酬が0.9680%(税込)と割高です。

相場の局面で「リスクオン局面」と「リスクオフ局面」を判断し、資産配分を変動させるというコンセプトですが、決して初心者向けではないと思います。

iDeCoで積立するなら、「リスクオフ局面」に安全資産を増やしてしまっては、資産はかんたんに増えません。

個人的には、この商品を購入するよりも、海外株式クラスの「たわらノーロード先進国株式」を積立したほうが、よっぽど資産の増加が期待できると考えます。

コモディティ

商品名委託会社信託報酬
iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド<為替ヘッジなし>ブラックロック0.5085%

金現物市場に連動する「iシェアーズ ゴールドインデックス・ファンド<為替ヘッジなし>」が入っています。

金に投資したいという方の選択肢にはなりますが、信託報酬に見合うパフォーマンスが期待できるかどうかが判断の分かれ目です。

イオン銀行iDeCo(イデコ)のおすすめ商品

イオン銀行のiDeCoは、条件なしで運営管理手数料が無料です。商品ラインナップも良心的です。

イオン銀行iDeCoを利用するなら、投資商品としての候補を選ぶならこの2本です。

  • たわらノーロード バランス(8資産均等型)
  • たわらノーロード先進国株式

1本でシンプルに資産形成をするなら「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」です。

1本で広範に分散投資ができ、低コストでリバランスも不要です。

分散投資でリスクを抑えつつ、シンプルに資産形成をしたいという方は、これ1本を選べば60歳までメンテナンスフリーで安定的に運用できます。

資産クラス別の投資信託を選ぶなら候補はこの2本です。

資産配分のコアとなる商品が、先進国株式クラスの「たわらノーロード先進国株式」です。低コストのインデックスファンドで、これ1本でアメリカを中心とした先進国22ヶ国・1335社以上の株式の成長を取り込むことができます。

イオン銀行のiDeCoは、信託報酬が高い商品も含まれています。

信託報酬が高い商品は長期の資産形成には不向きということは、おぼえておきたいところです。

イオン銀行iDeCoはシンプルに利用しよう

iDeCoは所得税控除のメリットが絶大です。はじめてみるとそのメリットが実感できると思います。

イオン銀行iDeCoを活用するなら、低コストのインデックスファンドを1本選んで、シンプルに資産形成に活用するのが賢いと思います。

iDeCoをうまく活用していきたいですね。

以上、イオン銀行iDeCoのおすすめ商品を徹底比較!…という話題でした。

 

参考リンク:

イオンをあまり利用しない方は、他のネット証券を選ぶと低コスト商品の選択肢が広がります。どの金融機関がいいのか知りたい方は、こちらを参考にしてください。

 

信託報酬の違いでリターンは大きく違ってきます。信託報酬の低い商品を選ぶようにしましょう。

 

資産配分なんてわからない…という方は、iDeCoについていい本がたくさん出ています。iDeCoの本を1冊読んでみると、落ち着いて資産形成に取り組むことができると思います。

 

 

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コメント

  • はじめましてヒロと言います、この度イオン銀行でイデコを始めるのですが運用商品に悩んでます、もしよければご意見をお聞きしたいのですが
    会社員53歳です、出来ればひふみ年金を20%位入れたいと考えています、残りをたわらノーロードバランスにするか?リスクを押さえる為債の割合を多くして国内、先進国の株式、債券にしようか?投資期間が7年ぐらいと短いため悩んでます。その他おすすめがあれば教えてください、よろしくお願いいたします。

    by ヒロ €2019年2月13日 1:31 AM

  • ご質問ありがとうございます。

    まず、資産配分で債券を入れるかどうかを決めたらいいと思います。
    債券を入れるかどうかは、無リスク資産である預貯金等がどれくらいあるかにかかっています。
    とれるリスクは預貯金や収入、家族構成などの条件次第です。
    無リスク資産がたくさんあるのであれば、年齢をふまえても株式重視でもいいですし、あまりないなら、リスクの取り過ぎに注意する必要があります。
    資産全体でリスク資産と無リスク資産を把握して、自分のリスクを考えてみるのがいいと思います。
    https://loloinvestors.com/2016/10/03/risk-3/

    商品については、本当に個人の好みです。
    一般論でいうなら、積立投資の場合は、頻繁に商品を入れ替えるものでもないので、「自分にとっておさまりのいいもの」を選ぶといいと思います。
    ひふみ年金はアクティブ投信です。人気の商品ですが、レオス・キャピタルワークスの投資方針を確認してみて、本当に自分好みかどうかを確認してみるといいかと思います。
    広範に分散投資したいなら「ノーロード バランス(8資産均等型)」です。変に売ったり資産配分を変えたりしないほうが、うまくいくことがあります。8資産に分散してリバランス不要ですので、便利な商品です。
    どの資産が伸びるかはわからないということを前提にすれば、長期では国際分散投資をするのがいいと思っています。

    なお、イオン銀行でご検討ということですが、より低コスト商品を選ぶなら「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」があるSBI証券の「セレクトプラン」も候補にして比較してみるといいと思います。より低コストで運用できると思います。
    https://loloinvestors.com/2016/05/10/401k/

    投資期間が7年というのは、たしかに投資期間が限られてしまいますね。iDeCoを利用すれば所得控除のメリットがありますが、7年後にうまくプラスになっているかはそのときの相場次第です。
    iDeCoの場合、繰り下げ受給という選択肢もありますので、繰り下げをすれば運用期間を延ばすことができます。60歳になる前に受給するかどうかを考えてみるのはいいかもしれませんね。
    受給の仕方や資産配分については、本で一度確認するといいと思います。
    https://loloinvestors.com/2016/07/17/401k-books/

    積立投資で必要なのは「時間」だと思っています。
    ヒロさんの場合、iDeCoだと7年と限られますので、繰り下げ受給とかが面倒だと思うなら、iDeCoにはこだわらずに「つみたてNISA」を活用するのもひとつです。
    本などを読んで、自分にとって精神的に負担が少ない投資法はなにかを考えてみると、落ち着いて資産形成に取り組めると思います。

    方針、うまく固まるといいですね。
    コメント、ありがとうございました。

    なるたく

    by loloinvestors €2019年2月13日 7:44 AM

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40代会社員です。2012年からインデックスファンドで積立投資を続けています。「はじめての人にもわかりやすく」をモットーに、シンプルな積立投資の方法と経験を書くことで誰かのお役に立てないかと思い、ブログをはじめました。札幌市在住。



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