2021/08/13
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019」の表彰式が開催されました。
私は残念ながら参加できませんでしたが、Twitterで内容と雰囲気を知ることができました。
これから積立投資をはじめてみたい人に読んでもらうことを意識しながら、その感想を書いてみたいと思います。
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投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」は、証券会社の宣伝やうたい文句にまどわされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投信ブロガーたちが投票で選び、それを広めることで「自分たちの手でよりよい投資環境を作っていこう!」というイベントです。
投信ブロガーが投票するアワードですので、個人投資家目線のランキングということになります。
今回の「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019」の結果がこちらです(カッコ内は2019、2018、2017の順位)。
1位 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)(1←3←-)
2位 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(2←8←-)
3位 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス(3←1←13)
4位 <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(4←2←2)
5位 eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)(5←5←5)
6位 楽天・全米株式インデックス・ファンド(6←4←3)
7位 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(7←6←11)
7位 グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)(初登場)
9位 バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)(9←7←9)
10位 SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(初登場)
10位のうち2本が初登場ということになります。
今年は低コストのインデックスファンドに支持が集まりましたね。
以下では、1位から3位について特徴をコメントしてみたいと思います。
第1位は「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」
第3位は三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」です。
145ポイント獲得で、ダントツの1位でした。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、これ1本で日本を含む全世界の株式に時価総額比率で投資できる低コストのインデックスファンドです。
全世界株式のインデックスファンドはいくつかありますが、その多くはファンドオブファンズ形式で、海外ETFを買い付けるものでした。
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」は、待望の「純国産」の「ファミリーファンド方式」の全世界株式インデックスファンドです。
これ1本で「世界」に投資できる商品として、注目のファンドがついに1位になりました。低コストの全世界株式インデックスファンドの利便性に支持が集まった形です。
第2位 は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」
第2位 は三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」です。
97ポイント獲得です。
ここ最近のトレンドは、米国株人気ですね。米国株式のみのインデックスファンドを購入したいというニーズが高くなっています。
その意味では、S&P500という米国株の定番の指数に連動する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」に人気が集まった形です。
支持を集めた理由は、やはりこれも低コストです。
三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimシリーズは、業界最低コストを目指す戦略が多くの人に認知されているということでしょう。
コンセプトを明確に打ち出すのは大事ですね。
第3位はeMAXIS Slim 先進国株式インデックス
第3位は、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」です。
86ポイント獲得です。
昨年のぶっちぎりの1位だった「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」ですが、今年は3位でした。
熾烈なライバル関係を続けているニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」は、82ポイントで惜しくも4位。
3位と4位は4ポイント差と僅差でしたね。ライバル対決は仲良く3位と4位に入賞という結果でした。
eMAXIS Slimシリーズが上位独占
今回の結果で特筆すべきなのは、なんといっても三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimシリーズが上位3本を独占したことでしょう。
昨年も三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimシリーズが支持を集めましたが、この傾向は今年も変わりませんでした。業界最安のコストを目指し続けるというコンセプトが、ブロガーの支持を集めているのだと思います。
そして、かつては先進国株式クラスが花形でしたが、今年は全体的に全世界株式や米国株式が中心となっている印象です。
1本で全世界に投資したい、もしくは、米国株式に集中したいといったニーズが強まっているということかもしれませんね。
今年の結果を参考に積立投資をスタートするなら、シンプルに考えれば、全世界に投資したければ1位の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」1本を選べばOKです。
米国株式のみに投資したければ2位の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を選択すればいいということになります。
初登場もわずか2本で、全体的には昨年に引き続いて、定番の低コストのインデックスファンドが支持を集めたといえそうです。
唯一異色なのが、日興アセットマネジメントの「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」でしょう。初登場7位です。
こちらは、世界の株式やREITに加え、株価指数先物取引や国債先物取引などを活用することで、信託財産の純資産総額の3倍相当額の投資を行なうというコンセプトのアクティブファンドです。
ブロガーミーティングが行われていましたが、こうした活動が支持を集めたようです。
運営の皆様、レポートしてくれた皆様、ありがとうございました。参加していない私もすぐに結果と雰囲気を知ることができました。
「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019」は、個人投資家による、個人投資家のための投資信託ランキングです。
このランキングを参考に、「つみたてNISA」から資産形成をスタートできる方が増えるといいですね。
以上、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019」結果発表!…という話題でした。
参考リンク:
昨年の結果はこちらになります。「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」が1位でした。
20位までの速報は、すぱいくさんの記事を参考にしてください。
インデックスファンドの低コスト化が進んでいます。資産形成をするのは、本当にいい時代になりました。