2021/08/13
三菱UFJ国際投信が「eMAXIS Slim」シリーズ5ファンドを再び信託報酬を引き下げました。
プレスリリースもでています。
第一報は例によって北海道が誇る情報通、アウターガイさんです。
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目次をタップすると見出しにとびます
ニッセイ「<購入・換金手数料なし>」シリーズと同率に
今回の信託報酬の引き下げは、下記のとおりです(いずれも税抜)。2017年11月10日実施予定です。
- eMAXIS Slim国内株式インデックス 0.17%→0.159%
- eMAXIS Slim国内債券インデックス 0.14%→0.139%
- eMAXIS Slim先進国株式インデックス 0.19%→0.189%
- eMAXIS Slim新興国株式インデックス 0.34%→0.339%
- eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) 0.22%→0.21%
「eMAXIS Slim」シリーズの特徴は、業界最低水準の運用コストを目指し続けるところにあります。
同社のホームページにはこのように説明書きがあります。
多くの方に資産形成ツールとして、よりお役立ていただけるよう、
イーマクシス スリムは、業界最低水準*の運用コスト(注)を将来にわたってめざします。*対象範囲:ETF・DCを除く公募追加型株式投信
*他社類似ファンドが信託報酬率の引き下げを行った場合、業界最低水準ではない期間が存在する旨、ご留意ください。他社類似ファンドが信託報酬率の引き下げを行った場合、当ファンドの信託報酬率も引き下げ、業界最低水準にすることをめざしますが、これを実現することを保証するものではありません。
ニッセイアセットマネジメントは「<購入・換金手数料なし>」シリーズの信託報酬引き下げを2017年11月21日に実施予定です。
この引き下げにより「<購入・換金手数料なし>」シリーズは2017年11月21日から単独1位になる予定でした。
それが、三菱UFJ国際投信はこの水準と同率に引き下げました。しかも、ニッセイアセットマネジメントより早い11月10日の実施です。
これでニッセイの「<購入・換金手数料なし>」シリーズの単独1位になる可能性は、今回消滅したことになります。
わかりやすいライバル関係です。
「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」は単独1位に
「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」は、信託報酬を引き下げなくても8資産均等のファンドのなかでは同率1位の構図でした。
それが今回の引き下げにより、0.2268%(税込)になります。
これは「たわらノーロード バランス(8資産均等型)」や「iFree8資産バランス」の0.2376%(税込)を下回って単独1位になります。
「eMAXIS Slim」シリーズは、業界最低水準を目指すコンセプトなので、単独1位にならないものだと思っていたのですが、「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」は今回で最低価格を更新することになります。
なぜ「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」の信託報酬引き下げに踏み切ったのか不思議に思っていたところ、たわら男爵さんは「三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド」への対抗措置ではないかと推測しています。
「三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド」は、8つの資産に分散するバランス型投資信託ですが、コンセプトが全く異なります。
三菱UFJ国際投信は、どこでも殴り込みをかける方針なのでしょうか。このあたりはよくわかりませんが、ともかく、8資産バランスのなかでは、「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」が単独1位で最安になります。
マネックス証券iDeCoも低コストに
マネックス証券のiDeCoは、「eMAXIS Slim」シリーズを採用しているところに特徴があります。今回の信託報酬の引き下げは、マネックス証券のiDeCoのラインアップにも好影響を与えます。
単独1位となった低コストのバランス型投資信託「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」を選べるのもマネックス証券のiDeCoのメリットです。
名実ともに業界最低水準に
2017年10月に「eMAXIS Slim」シリーズの信託報酬の引き下げがありましたが、前回は発表段階で業界最低水準ではありませんでした。他社が最低水準を更新していたからです。
ですが、今回は宣言通り「eMAXIS Slim」シリーズは名実ともに業界最低水準になります。
ここに三菱UFJ国際投信の意地を感じます。
このまま信託報酬引き下げで業界最低水準を維持すれば、インデックスファンドの勢力図は少しずつ変わるかもしれませんね。
以上、「eMAXIS Slim」シリーズ5ファンドが再び信託報酬引き下げ!…という話題でした。
参考リンク:
各資産クラスでどのインデックスファンドが最安かを知りたいという方はこちらを参考にしてください。最新情報を反映しています。
三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim」という新シリーズの特徴は、ライバル各社に連動して信託報酬を業界最低水準を目指し続ける点にあります。
信託報酬引き下げがブランド価値を高めます。「eMAXIS Slim」シリーズも、これでブランド価値を一歩高めたことになります。