2021/08/13
三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」の実質コストを確認してみたいと思います。
信託報酬というのは、投資信託の運用でどのくらいのコストがかかるかを示す数値ですが、実際の運用では信託報酬以外にもコストがかかります。
自分が投資しているコアのインデックスファンドが、どのような運用がされているかは時折確認しておきたいところです。
どのような結果になっているでしょうか。
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「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」とは
「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」というのは、主としてMSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)に採用されている日本を除く世界各国の株式に投資を行うインデックスファンドです。
ファンドの詳細はホームページで確認できます。
2021年3月の最新の月報によると、上位の国、業種、銘柄は下記のとおりです。
アメリカが70.0%を占めています。
組入銘柄上位トップ3は、Apple、Microsoft、Amazonです。
6位にはTeslaが入っています。数年前には入っていなかったteslaですが、いつのまにか6位にいますね。
先進国株式クラスもその時期に応じて組入銘柄が変わっていくことがわかります。
「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」第3期の実質コスト
「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」の信託報酬は、年率0.1023%(税抜0.093%以内)です。
では、実際のコストはどうだったのでしょうか。2020年4月27日の第3期で確認してみたいと思います。
「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」1万口当たりの費用明細
1万口あたりの費用の合計は0.179%ということです。
その他費用がそれなりにかかっていることがわかります。
「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」の総経費率
2019年9月以降は、「総経費率」を参考情報として開示することが義務づけられています。
総経費率というのは、ファンドの1年間の平均運用資産額に対する実質コストの割合を示したものです。
「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」第3期の総経費率は、0.14%でした。
この数字はどういう意味をもつでしょうか。
ライバルファンドと比較
そこで、比較対象となるライバルファンドの総経費率も確認してみました。
結果は下記のとおりです。
- 三菱UFJ国際投信「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」
1万口当たりの費用0.179%
総経費率0.14%
- ニッセイアセットマネジメント「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」
1万口当たりの費用0.156%
総経費率0.14%
- アセットマネジメントOne「たわらノーロード先進国株式」
1万口当たりの費用0.152%
総経費率0.14%
1万口当たりの費用明細は若干の差違がありますが、総経費率は同じ0.14%という結果でした。
いずれのファンドも低コストで運用されているといえそうです。
実質コストを金額で換算してみると、どれくらいの金額でしょうか。
実質コストが0.14%ですので、「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」に40万円を投資している場合、1年に約560円の手数料を支払っている計算になります。
手数料が低ければそれだけ元本を積み重ねることができますし、複利によるリターンにも影響してきます。
まとめ
「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」第3期は、1万口当たりの費用の合計は0.179%、総経費率は、0.14%でした。
これで先進国の株式に分散投資をしてくれるわけですから、先進国株式のインデックスファンドは便利なツールです。
今後も低コストでの運用を続けてほしいですね。
以上、「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」第3期の実質コスト…という話題でした。
参考リンク:
自分でコントロールできる部分について、最大限配慮することが、投資家にとって不可欠の要素です。
信託報酬のわずかな違いが長期投資では大きな運用成績の差になります。
信託報酬のわずかな違いは、長期では大きな差になります。コストに注意したいですね。