2021/08/13
「iDeCoシンポジウム2017 in 札幌」が10月1日(日)に開催されました。
“ミスターどうでしょう”こと、鈴井貴之さんが登場して、道民にとっては有意義な機会になりました。
多くの人に雰囲気を知ってもらえればといいなと思い、今回のイベントのポイントをまとめてみました。
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利用者の急増のiDeCo
200名の募集でしたが、会場はほぼ満席でした。
定員を上回る募集があったということで、会場は熱気に包まれました。札幌でもiDeCoのイベントで200名が集まるのですね。ちょっと感動しました。若者というよりは年輩の方も多い様子でした。道新の記事等で知った方も多かったのかもしれません。
iDeCoというのは、いわば「自分でつくる自分の年金」です。
開会の挨拶で、主催者の大鶴和之さんから月平均4万人程度がiDeCoに加入しているという話がありました。昨年までは考えられないような加入者の増加です。
加入者が拡大しているiDeCoです。多くの人にとってメリットがある制度です。
鈴井貴之さんトークショー
“ミスターどうでしょう”こと鈴井貴之さんが登場です。黒いスーツでビシッと決めていました。やはり背が高くて雰囲気がありますね。
タイトルは「ピンチがチャンスに!人生を楽しもう!」というトークショーでした。
印象に残ったのは、「ピンチをどうとらえるか」という話です。
札幌に芸能事務所を立ち上げるときに、まわりから「何ができるんだ」、「意味ないよ」といわれたといいます。それでも挑戦することで、今では札幌の芸能事務所がしっかりと立ち上がりました。大泉洋さんを筆頭に、事務所のメンバーが大活躍しているのはみなさんご存じのとおりです。
そして、今ミスターは生まれ故郷の赤平で7割以上の時間を生活しているといいます。赤平の町おこしも、「何ができるんだ」、「意味ないよ」といわれたといいます。それでも挑戦して、ユンボで地ならしをしているといいます。
「ピンチでも挑戦することが大事」というのが、ミスターからのメッセージでした。
北海道は「挑戦できる場」であり、「失敗しても反省してもう一度トライできる」気風があるといいます。既存の概念にとらわれず、失敗をおそれずにチャレンジすることの大切さをミスターは語ってくれました。
ミスターのラジオ番組「GO・I・S」をよく聞いていましたが、トークショーを聞きながら、その頃のラジオの雰囲気と似ているな…と思いました。どこか懐かしかったです。
いやぁミスター、ご健在のようでなによりです。嬉しかったです。
ちなみに資産運用は「まったくの無知」だそうで(笑)、「今日は真面目に勉強しよう」といって、本当に勉強していました。さすがです。
なお、「水曜どうでしょう」の5年ぶりの新作はもうロケ済みで、2018年オンエア予定とのこと。「来年、誰かが不祥事を起こさないかぎり放送される」とのことで、これも楽しみですね。
楽しいトークショーでした。
iDeCoトークセッション
続いて、iDeCoのトークセッションでした。
下記の4人の方が登壇しました。
◎パネリスト
- 大江加代(NPO法人確定拠出年金教育協会 理事兼主任研究員)
- 青山桂子(厚生労働省年金局企業年金・個人年金課長)
- 鈴井貴之(タレント・映画監督)
◎進行
- 野宮範子(フリーアナウンサー)
大江加代さんと青山桂子さんから、iDeCoの制度概要から運用方法まで、基本的なところから説明がありました。
全部を紹介するのは難しいので、iDeCoをはじめるにあたってポイントになりそうなことを2つだけ紹介したいと思います。
金融機関選びが大事
iDeCoをスタートさせるなら金融機関選びがとても重要になってきます。信託報酬の差が将来の資産の大きな差になります。
今回の主催は、確定拠出年金普及・推進協議会iDeCo広報実行委員会と北海道新聞社の主催ということで、特定の金融機関について言及はありませんでした。まあ、やむをえないかもしれません。
今回のセミナーでは、この2つのサイトから調べるといいということでした。
この2つのサイトはとても有用です。iDeCoに興味がある方は、ぜひご覧ください。
ただ、それでも金融機関を比較するのはかんたんではないと感じる方も多いのではないかと思います。
iDeCoの金融機関としては、コストとサービスで楽天証券とSBI証券が突出しています。
金融機関選びのポイントについては別記事でまとめていますので、よかったら参考にしてください。自分好みの1社を選べるといいですね。
iDeCoにおける運用の考え方
そして、トークセッションの最後のまとめがよかったです。
大江加代さんが「iDeCoにおける運用の考え方」を紹介してくれました。多くの人に知ってほしいポイントです。
【iDeCoにおける運用の考え方】
1 自分のリスク許容度を考える
2 自分の資産全体で分散投資を考える
3 iDeCoはなるべく期待リターンの高いもので
4 商品の手数料に最も注意する
いずれも大事な点です。この項目だけではよくわからない…という方もいたかもしれません。
今回のトークセッションは導入です。iDeCoについては良い本がたくさん出版されていますので、iDeCoをはじめるなら良質な本を1冊手にとるといいと思います。
資産形成というチャレンジ
今回、ミスターは名言をいくつも残してくれました。
「新しいものが生まれるのが北海道」
「違ったことをやることで視野を広げる」
「不自由があるからチャレンジできる」
iDeCoやつみたてNISAを使った資産形成も、はじめての人にとってはチャレンジのひとつです。
ミスターのチャレンジ精神で、最初の一歩を踏み出せる人が増えるといいですね。
以上、「iDeCoシンポジウム2017 in札幌」に参加しました…という話題でした。
参考リンク:
iDeCoは基本をおさえることが大切です。iDeCoの始め方についてはこちらを参考にしてください。iDeCoの所得税控除のメリットを味方につけて、資産形成をしていきたいですね。
iDeCoを勉強したい…という方なら、ネット上で勉強できます。おすすめはモーニングスターの朝倉智也さんの講演です。無料でiDeCoの具体的方法がわかります。
楽天証券の篠田尚子さんの講演もおすすめです。無料で聴講できますので、有意義に活用したいですね。
コメント
はじめまして。
検索をしていたら「東証マネ部」に辿り着き、「世界のGDP比率を参考にバランスよく」という考え方がわかりやすく、このブログまで伺いました。
恥ずかしながらこちらのブログで初めて「iDeCo」について知りました。
iDeCo口座には先進国株式のみとのことですが、教えて欲しいことがあります。
iDeCoは60~70歳の間に受け取らなければならないようですが、例えばリーマンショックのように相場が下がる状況ともし時期が重なってしまった場合、元金を割った金額を受け取らなくてはならないのでは?と素人考えで危惧しております。
受け取れるのが10年間だけというのはなんとなく感覚的に短く思えるのですが、相場が回復するのに10年というのは十分な時間なのでしょうか?
的外れな心配を元にした質問でしたら、申し訳ありません。
何卒よろしくお願い致します。
by きくち 2017年12月4日 9:25 PM
きくちさん
コメントありがとうございます。
基本的な点で、多くの人が不安に思う点かもしれませんね。
多くの人に参考になりそうなご質問でしたので、ブログのエントリーとしてとりあげたいと思います。
まとめたらアップします。
なるたく
by なるたく 2017年12月5日 10:58 PM