2021/08/13
バンガード・グループの創業者のジョン・C・ボーグル(ジャック・ボーグル)のインタビューがウォールストリートジャーナルに掲載されています。
アメリカで初めて開発された個人投資家向けのインデックスファンド「バンガード500インデックス・ファンド」が1976年8月31日に誕生して、40年が経ったという話です。
ためになるコメントが満載です。
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インタビューのポイント
全体を読んでもらうのが一番ですが、印象に残ったポイントを引用して紹介したいと思います。
インデックスファンドの魅力
今後10年にわたり低水準の投資利回りが見込まれるので、インデックス・ファンドの基本的な魅力、つまりウォール街の運用専門家らの助けを借りずに市場並みの利回りを達成する力は、妙味が増すばかりだと指摘した。
コストを抑える努力を
退職後の快適な生活や子供の大学進学を計画している人々は貯蓄を増やす一方、コストを低く抑える努力し、何よりも計画に忠実でなければならない。
嵐を乗り切る
ボーグル氏は現在の株式市場の状況を不可解だと感じている。株価は過去の基準から見て割高になっている。企業収益や経済成長は、少なくとも今後10年間、期待外れに終わると予想している。(それ以降を予測する意味はないと言う。)それでも、投資家には投資を続け、嵐を乗り切るよう助言している。「投資利回りが下がって行く場合、利回りの追求が最悪の行為だ。蓄えを増やすしかない」と述べた。
リスクが高い世界にいる
ボーグル氏は、自分が蓄えたもののほぼ全てが、不安定で時に不合理な市場の巻き添えになる苦しみも特に今は分かっている。「われわれは極端にリスクの高い世界にいる。思い出せる限りで最もリスクが高いかもしれない」という。
低コストのインデックスファンドで分散投資を
「何もしなければ何も得られないことだけは確かだとしか言えない」とボーグル氏は答え、「だからわれわれは投資すべきなのだ。そして極めて低コストで株式・債券に分散投資する以上に良い投資方法はない」と述べた。
ジャック・ボーグル氏は現在87歳です。
このインタビューを読んで、原点に返る重要性を再認識しました。
正しい知識があれば、より良い投資家になれる
バンガード社のコラムにこんなフレーズがあります。
——正しい知識があれば、より良い投資家になれる——
バンガード社が掲げる投資の基本原則は、「目標を立て、バランスよく分散されたポートフォリオを持ち、長期的な視点でコスト意識を持ち続けること」だといいます。
まさに自分が実践したい投資手法です。
ジョン・C・ボーグルが創設したバンガード社から学べることはたくさんありそうです。
不透明な世の中ですが、正しい知識を身につけて、長期的な視点で投資を続けていきたいですね。
以上、正しい知識があれば、より良い投資家になれる——ジョン・C・ボーグル(ジャック・ボーグル)の話…でした。