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長期で積立投資をしなさい。—金融庁の「金融レポート」を読んでみる(3)

time 更新日:  time 公開日:2017/01/25
長期で積立投資をしなさい。—金融庁の「金融レポート」を読んでみる(3)

先日行われた「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016」では、 金融庁の森信親長官からのメッセージが話題になりました。

金融庁の考え方は、金融庁がホームページで公表している金融レポートで知ることができます。

そこで、金融庁の金融レポートを何回かにわたって紹介してみたいと思います。金融レポートを題材にした「読みもの」として楽しんでもらえればと思います。

第3回のテーマは、「長期で積立投資をしなさい」です。

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投資時期の分散

金融リポートは、投資時期を分散することを提案しています。

金融レポートでは次のように説明されています。

投資の時間軸についても分散を図り、いわゆる積立投資を行う手法も有効である。投資資金を一度に投入する手法は、事後的に見て価格が安いときに買っていた場合には大きなリターンが得られる一方で、市場動向を見誤れば、その逆に、いわゆる「高値掴み」になりかねないという不確実性を有している。積立投資には、資金投入の時期を分散することにより、こうした不確実性を軽減する効果があるとされる。

値動きをする相場の不確実性に対処するためには、時間を分散することです。

そこで、ドル・コスト平均法を勧めています。

予め決めておいた周期・金額で機械的・定期的に一定額ずつ投資を積み重ねていく手法(定額投資法またはドル・コスト平均法)がある。この手法では、相対的に価格が安いときに量を多く購入し、価格が高いときには少なく購入する形となることから、計算上、平均取得価格を低く抑える効果があることが知られている。

毎月定額で買い続けることで、平均取得価格を低くする効果があるのがドル・コスト平均法です。

図で確認してみましょう。

左側が毎月50株を買った場合です。右側が毎月5,000円を買った場合です。

定額で毎月買う場合(右側)のほうが、株数を一定に買う場合(左側)よりも、1株当たりで安く買えていますね。

よっぽど投資に慣れた人なら一括投資でもかまいませんが、楽ちんなのは毎月定額で買い続けることです。

毎月買い続けることで平均単価を低くおさえることができます。

アメリカの投資の格言に、次のようなものがあります。

Don’t try to time the market.

安い投資時期を狙うというのはじつは難しいのです。

大事なことは、どんな相場でもたんたんと積立を続けることでしょう。暴落時にも決して積立をやめないことです。

長期的な保有

そして、投資によるリターンを安定させる上では、長期間にわたって継続的に保有することが有効であるといいます。

この図もなかなか勉強になります。

これは、過去30 年間の各年において国内外の株式・債券に分散投資を行った想定です。

投資収益率の分布を比較すると、保有期間5年の場合には安定しないのに対して、保有期間 20 年の場合にはプラスの投資収益率になったという分析です。

時間を味方につけることでリターンが安定するのです。

長期で積立投資をしなさい

金融庁のメッセージを一言でいえば、「長期で積立投資をしなさい」です。

昨日の分散投資を加えれば、大事なことは「長期・積立・分散投資」の3つです。

まさに積立投資の王道です。

金融レポートにここまで書いていることに、「貯蓄から資産形成へ」の金融庁の本気度が伝わります。

金融庁の本気度に応えて、積立投資の基本をおさえたいですね。

以上、長期で毎月積立をしなさい。—金融庁の「金融レポート」を読んでみる(3)…という話題でした。

 

 

参考リンク:

ドルコスト平均法のメリット・デメリットについてはこちらを参考にしてください。

 

ドルコスト平均法は「気休めにすぎない」と言われることもありますが、その「気休め」がよかったりします。

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なるたく

なるたく

40代会社員です。2012年からインデックスファンドで積立投資を続けています。「はじめての人にもわかりやすく」をモットーに、シンプルな積立投資の方法と経験を書くことで誰かのお役に立てないかと思い、ブログをはじめました。札幌市在住。



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