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ドルコスト平均法は「気休め」以上のメリットがある?

time 更新日:  time 公開日:2016/04/19
ドルコスト平均法は「気休め」以上のメリットがある?

ドルコスト平均法とは、「一定期間ごとに、一定金額で、同じ投資対象を買い付ける投資方法」のことです。

ドルコスト平均法は「気休め」と表現されることがありますが、いつも読んでいるITTINさんのブログで、「気休め」の意味を”読者側が曲解”してしまわないように注意しなくては、という指摘をされていて、自分がいつも思っていたことを形にしてもらえた気分になりました。

「気休め」とは、辞書によると「一時的な慰めや、その場かぎりの安心。また、そのための言葉や行動。」という意味です。

ドルコスト平均法は「気休め」と表現する以上の意味はないのでしょうか。よくわからないところもあるのですが、自分の考えを整理してみたいと思います。

 

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なぜドルコスト平均法は「気休め」といわれるのか

山崎元さんがドルコスト平均法は「気休め」と表現されることが多いように思います。最近の著作「図解 山崎元の お金に強くなる!」においても、「ドルコスト平均法は気休めでしかない」という項目で次のような点を指摘されています。

  • ドルコスト平均法は有利でも不利でもない
  • 運用資金があるなら一括投資が合理的
  • 積立投資のよさは天引きにあり、積立自体が有利ではない

これらの指摘は大変勉強になります。ドルコスト平均法は有利でも不利でもないという指摘はそのとおりで、投資の基礎知識として理解しておきたいところです。

おそらく、山崎元さんがドルコスト平均法を「気休め」と表現されるようになったのは、かつて「ドルコスト平均法が有利だ」、「ドルコスト平均法でリスクが下がる」といった誤った情報が流布されている状況をみかねて、ドルコスト平均法は「有利でも不利でもない」ということを理解してもらうために使った言葉ではないかと推測しています。

投資の敵は感情

ITTINさんはご自分のことを「チキンな性格」だと書いていますが、私も負けずおとらず「チキンな性格」です。

投資を成功から遠ざける最大の要因は、人間の「感情」だともいわれています。

相場が上昇すれば、もっと儲けたい、増やしたいと思い大きな投資をします。逆に、相場が下がれば、これ以上損をするのは嫌だと思って、最悪のタイミングで損切りしてしまいます。結局、感情のままに取引を繰り返していては損を重ねることになります。

投資を続けるうえで、感情をコントロールすることが重要なことは、これまでにもさまざまな人が指摘しているところです。ただ、投資をしているのは人間ですので、感情を完全に無視することは難しいのが、また厄介なところです。

投資をする際には、相場が下落したときでも買い続ける工夫が必要だと思います。この点は、ウォーレン・バフェットが人間の心理について上手に指摘しています。

 

ドルコスト平均法は感情面でのメリットが大きい

ドルコスト平均法は、有利か不利かという点では、これまでの指摘のとおりだと思いますが、感情面にあたえるメリットは少なくないと思います。これは、自分が「チキンな性格」だからこそ、その恩恵を感じているところです。

ドルコスト平均法が感情面にプラスの影響をあたえるのは、ドルコスト平均法につぎのような特徴があるからです。

人間の感情を挟む必要がない

ドルコスト平均法なら、投資を続けるうえで人間の感情を挟む必要がありません。

自分で投資のタイミングを決める場合には、相場が低迷している局面では、恐怖心から投資を躊躇してしまう感情がでてきます。ドルコスト平均法なら、毎月の買い付けを意識することなく投資を続けることができます。

積立の設定をやめればもちろん続けられませんが、毎月投資をするかどうかを自分で決断しなくていいのは大きなメリットです。

購入単価が気にならなくなる

ドルコスト平均法は、購入のタイミングが分散されます。毎月買うので、購入時のタイミングが分散されて、購入単価が気にならなくなるのもメリットです。

一括投資の場合は、明確な購入単価を認識することになり、今の基準価格と比べて高いとか安いとかを気にするようになってしまいます。

購入のタイミングが分散されることで購入単価が気にならなくなる点も、心理面にプラスの効果をあたえるドルコスト平均法のメリットのひとつだと思います。

少ない金額で投資できる

ドルコスト平均法なら、自分が投資できる少額の投資額で投資を続けることができます。この点はITTINさんの指摘で気づいたところです。

一括投資では、「大きな額を投資した」という気持ちに支配されてしまいますが、ドルコスト平均法なら自分の投資できる額の範囲内で投資をすることができます。額の心理的負担が少ないのがメリットです。

「気休め」以上のメリットがある?

ドルコスト平均法は「気休め」にすぎないという文章を読んで、初心者の方が「ドルコスト平均法が意味のないもの」と勘違いしてしまうのはもったいないと思います。

投資をする際には、株価が下がったときにも買い続けて、投資を続けることが重要です。ドルコスト平均法のメリットのひとつは、人間の感情がある程度コントロールできる点にあります。

「チキンな性格」の自分にとって、ドルコスト平均法をとることで、投資を続けられるという「気休め」以上のメリットを感じているのですが、そう思うのは自分だけでしょうか。

これが文字通りの「気休め」ということなのかもしれませんが、この「気休め」は自分の場合は予想以上にプラスに働いています。

ドルコスト平均法は、自分自身の感情を上手にコントロールしていく手段のひとつですね。

以上、ドルコスト平均法は「気休め」以上のメリットがある?…という話題でした。

 

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なるたく

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40代会社員です。2012年からインデックスファンドで積立投資を続けています。「はじめての人にもわかりやすく」をモットーに、シンプルな積立投資の方法と経験を書くことで誰かのお役に立てないかと思い、ブログをはじめました。札幌市在住。



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