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「投資の失敗」を避けるには、行動経済学に学ぶ投資で利益を上げる方法。

time 更新日:  time 公開日:2016/02/17
「投資の失敗」を避けるには、行動経済学に学ぶ投資で利益を上げる方法。

今日2016年2月17日付けの日本経済新聞の記事は、投資が失敗につながりやすい行動が整理されています。投資を考えている人に参考になると思います。

記事のポイントをまとめます。

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失敗の原因は人間の心理

投資の失敗

行動経済学において、次の4つが「投資の失敗」につながると紹介されています。

ハーディング(群れ)現象

ハーディング(群れ)現象とは、

冷静な判断ができず、周りに同調して動くこと

ハーディング(群れ)現象とは、周りに同調して動くことです。「ハーディング(Herding)」とは、英語で「(動物の)群れ」を意味します。ブームに乗り遅れないようにする行動などがその典型です。

買い物のときは、「バーゲンなどの安いときに買い、高いときに買い控える」ことができる人が多いと思います。

投資の場面ではこれとは対照的な行動になりがちです。株価が好調のときに買い、安値のときに買い控えるといった行動にあらわれます。

参照値

参照値とは、

自分の保有銘柄の買値など判断の際にこだわってしまうこと

参照値とは、自分が買ったときの値段を基準に行動してしまうことです。

投資信託を高い価格で買ったと思い、判断を先延ばしにして投資信託を「塩漬け」にしてしまうといった行動がその典型です。

ヒューリスティク

ヒューリスティックとは、

「売れ筋の新商品ならきっといい商品だろう」などと単純に判断すること

ヒューリスティックとは、あまりよく考えず、新規設定の投資信託を購入してしまうような行動です。

銀行や証券会社では売れ筋の投資信託をおすすめしていますが、そういうものには、手数料が高く、信託報酬が高いものや、リスクが大きい商品が数多く含まれています。

自信過剰バイアス

自信過剰バイアスとは、

自分は投資がうまいと思って取引を繰り返してしまうこと

自信過剰バイアスとは、「この乱高下する相場も自分ならきっと乗り越えられる」、「自分だけは大丈夫」と思って行動してしまうことです。

投資の場面では、自分なら大丈夫と思い、追加投資をして大きく損をだしてしまうといった場面です。

また、積立投資の場合は、何回も売買を繰り返して、売買手数料で運用成績を下げてしまうような行動も、自信過剰バイアスのひとつでしょう。

どうすれば「投資の失敗」を避けられるか

「投資の失敗」の4つの例は、いずれの行動も「人間の心理」が関係しています。

ではどうすればいいかといえば、「投資の失敗」と逆のことをすれば、「投資の失敗」を避けることができるわけです。

投資で利益をあげるには、つぎのように行動すればいいことになります。

冷静な判断につとめる

「ハーディング現象」を避けるためには、安易に周りに同調せずに、冷静な判断につとめることです。

「高いときに買って安いときに売る」という傾向に、安易に同調しないことが大切です。

購入のタイミングを分散する

「参照値」にとらわれないようにするためには、購入のタイミングを分散することです。

積立投資で毎月購入することで、買値があまり気にならなくなります。

低コストの投資信託を買う

「ヒューリスティク」にとらわれないようにするには、銀行や証券会社で売れ筋の投資信託を購入しないことです。

投資において重要な要素は手数料です。ノーロードのインデックスファンドという便利な商品があります。

 

 

投資信託は買って保持する

「自信過剰バイアス」を避けるためには、売却の回数を減らすことです。

投資信託ならバイ&ホールドです。低コストの投資信託は買って、そのまま保持することが資産形成につながります。

感情に流されない投資のしくみをつくる

「投資の失敗」を回避するためには、自分の感情が関与しない投資のしくみをつくることです。

記事のなかでも、イボットソン・アソシエイツ・ジャパンの小松原宰明さんのコメントを紹介しています。

「感情に流されない一つの方法が投資行動のルール化」と小松原氏は助言する。例えば割安な時期も買い続ける定時定額購入が有効だ。

毎月定期的に自動で投資信託を購入する積立投資のしくみを作ることがひとつの解決策です。

感情に流されない投資のしくみをつくることが、「投資の失敗」を避け、投資で利益を上げる可能性を高めます。

ネット証券で自動積立のしくみをつくってしまえば、感情に流されず「投資の失敗」を避けることができます。

まとめ

行動経済学から「投資の失敗」を学ぶことができます。

人間の心理が投資に影響を与えること、自分は自分の判断に対して自信過剰になりやすいということをしっかりと認識しておくことが必要でしょう。

今は下落相場で市場も荒れ気味で、落ち着かない人も多いかと思います。

投資をするなかで感情を全て排除することは難しいことです。私もよく感情に流されそうになります。感情に流されない「しくみ」を作ることで、感情に流された行動を抑制できるようになります。

以上、「投資の失敗」を避けるには、行動経済学に学ぶ投資で利益を上げる方法…という話題でした。

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プロフィール

なるたく

なるたく

40代会社員です。2012年からインデックスファンドで積立投資を続けています。「はじめての人にもわかりやすく」をモットーに、シンプルな積立投資の方法と経験を書くことで誰かのお役に立てないかと思い、ブログをはじめました。札幌市在住。



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