2021/08/13

本日、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016」の表彰式が行われました。
参加したみなさんのツイートのおかげで、リアルタイムで会場の熱気と興奮を感じることができました。札幌にいながら、楽しいひとときを過ごすことができました。
これから積立投資をはじめてみたい人に読んでもらうことを意識しながら、その感想を書いてみたいと思います。
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投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2016
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016」の10位までの結果がこちらです(カッコ内は2016、2015、2014の順位)。
1位 <購入・換金手数料なし> ニッセイ外国株式インデックスファンド(1←1←1)
2位 たわらノーロード先進国株式(初登場)
3位 バンガードトータルワールドストックETF(VT)(3←3←2)
4位 iFree8資産バランス(初登場)
5位 セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(5←4←3)
6位 ひふみ投信(6←5←6)
7位 ひふみプラス(7←9←—)
8位 世界経済インデックスファンド(8←8←7)
9位 〈購入換金手数料なし〉ニッセイTOPIXインデックスファンド(初登場)
10位 セゾン資産形成の達人ファンド(10←11←—)
特別賞:ひふみシリーズ(ひふみ投信・ひふみプラス・ひふみ年金)
発表ごとに大きな声が上がったことが想像できる内容でした。
この結果はどのような意味を持つのでしょうか。すこし整理してみたいと思います。
1位2位は低コスト対決
1位と2位はいずれも先進国株式クラスのインデックスファンドでした。
「ニッセイ<購入・換金手数料なし>」シリーズと「たわらノーロード」シリーズの、低コストインデックスファンドシリーズの対決といっていいでしょう。
ニッセイが3連覇を達成
1位は「<購入・換金手数料なし> ニッセイ外国株式インデックスファンド」でした。
信託報酬は0.216%(税込)で1月14日時点で396.1億円の資産を集めています。2位に圧倒的な差をつけての1位です。
これまで2回にわたり信託報酬を引き下げたということが、支持された大きな理由でしょう。
多くの投資ブロガーの支持を受けての3連覇ということになります。
たわらノーロードが初登場で躍進
2位は「たわらノーロード先進国株式」です。
2015年12月設定の新規のインデックスファンドシリーズで、初登場2位です。
信託報酬が0.243%(税込)で、1月14日時点で62.05億円の資産を集めています。マザーファンドの規模が大きく、ニッセイで話題になったトラッキングエラーも低く抑えられています。
信託報酬はニッセイのほうがたわらノーロードよりも低コストですが、投資信託には他にもコストがかかります。
実質コストで比較すると、現時点ではニッセイよりもコストが下回っています。
実質コストの比較についてはたわら男爵さんの記事を参考にしてください。私も積立をしているインデックスファンドです。
1本で資産形成ができる3位から5位
3位から5位は、「バンガードトータルワールドストックETF」、「iFree8資産バランス」、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」でした。
いずれも1つのファンドで分散投資がされていて、これ1本を選べば資産形成ができるファンドが支持される結果となりました。
3位の「バンガードトータルワールドストックETF」は、世界で支持されるバンガード社のETFです。毎月の積立には不向きですが、まとまったお金がある人には便利なETFです。これ一本で低コストの世界分散投資ができます。
注目は初登場4位の「iFree8資産バランス」でしょう。
信託報酬が0.2484%(税込)と低コストで、「eMAXISバランス(8資産均等型)(今回15位)」の約半分の信託報酬で分散投資ができます。
複数のファンドを組み合わせてポートフォリオを作るのは面倒…という人には、これ1本で8つの資産に均等に分散投資してくれます。
特別賞はひふみシリーズ
そして今回、レオス・キャピタルワークスのひふみシリーズ(ひふみ投信・ひふみプラス・ひふみ年金)に特別賞が設定されました。
受賞は 「ひふみ投信(6位)」、「ひふみプラス(7位)」、「ひふみ年金(20位)」が、同じマザーで運用されています。このひふみシリー3つの合計点が2位より高いということで、10年のなかではじめての特別賞だそうです。
ひふみシリーズは、足で稼いだ情報で成長企業に投資をするアクティブファンドです。リターンで結果を出している点が支持されている大きな要因だと思います。
長期の資産形成をするうえでは世界分散投資をすることが大切ですが、日本株式クラスにひふみシリーズをスパイスとして組み入れるのは、ひとつの選択肢だと思います。
「貯蓄から資産形成へ」
今回は、基本的には低コストのファンドが支持されたという結果でした。
「ニッセイvsたわら」の構図になっていることを鮮明に印象づける結果でした。
今回、金融庁の森信親長官から祝辞が届き、それをきっかけに会場では「貯蓄から投資へ」ではなく「貯蓄から資産形成へ」というワードで考えていくことが重要ではないかという点が話題になったといいます。
自分のブログタイトルも「低コストの投資信託で資産形成」です。
私もギャンブル的なイメージの強い「投資」というワードよりも、リスクをとりながら着実にお金を増やしていく「資産形成」というワードのほうがしっくりきます。大事な視点だと思います。
「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year2016」に選ばれたファンドの特徴を調べていけば、どんなファンドを選べばいいのかがわかってくると思います。
これから積立投資をはじめたい方には、ぜひこのアワードが「資産形成」のきっかけになるといいですね。
参加されたみなさん、お疲れ様でした。楽しかったんでしょうね。みなさんのブログリポート、楽しみにしています。
以上、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year2016」の結果発表!…という話題でした。
参考リンク:
発表とほぼ同時に、すぱいくさんが速報を書かれています。
どういう早さで書いているのか不思議なくらいですが、会場の雰囲気がよくわかる速報です。11位から20位の結果もこちらで確認できます。
じゅん@さんも的確にまとめてくれています。1位から5位のファンドの特徴を知りたいという方は、こちらをどうぞ。
当日の様子が日経新聞電子版で掲載されました。田村正之さんの署名記事です。ぜひ一読を。