2021/08/13
横山光昭さんの本「はじめての人のための3000円投資生活」が売れています。
以前に書評を書きましたが、検索ワード「3000円投資生活」でたくさんの人がこのブログにアクセスしてくれています。
この本、なぜ売れているのでしょうか。
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紀伊國屋書店がきっかけ?
紀伊國屋書店のトップページにこの本の紹介が2016年8月31日に掲載されています。
投資初心者向けの本として、次のように紹介されています。
具体的な投資方法はもちろんのこと、絶対にやってはいけない投資とお金の使い方も紹介されていますので、投資初心者にも安心です。投資を始めてみたいが、何から手を付けていいかわからない、将来が不安なのでとりあえず貯蓄してみたいという方、必見の一冊です。
この紹介でかなりの広がりが生まれました。紀伊國屋書店の紹介がひとつのきっかけなのかもしれません。
ネットでも売れている
ネットでもかなり売れています。
積立投資の本で、総合ランキングで上位にきているのはすごいと思います。
本書は2016年6月の発売ですが、2017年6月の段階で累計50万部のベストセラーだそうです。
発売以来、ネット各社では入荷してはすぐ品切れになる状態が断続的に続いていました。
投資本としては異例の売れ行きになっています。
なぜこんなに売れているのか
この本、なぜこんなに売れているのでしょうか。いろんな投資本を読んできましたが、従来の本とは大きく3つの違いがあるように思います。
1つめは、3,000円という金額とバランス型投信1つというハードルの低さです。
ベストセラーを数多くだしている横山光昭さんです。タイトルと読みやすい文体が大きな要因だと思いますが、3,000円という金額設定とバランス型投信1本というわかりやすさも絶妙なのかもしれません。
バランス型投信1つで投資ができるということを説明する本は、この本が初めてだと思います。
2つめは、専門用語を極力使わない姿勢です。
内容としては「インデックス投資」と呼ばれる投資法です。従来からインデックス投資のわかりやすい本がいくつか発売されており、私はそういった本を読んで投資をはじめました。
内容的にはスタンダードなものになっています。ですが、専門用語をほとんど使わず、「インデックス投資」という用語を使っていないことも、一般の人にとってハードルを下げる効果があるのかもしれません。
3つめは、説明を省略する割り切りです。
細かい説明はほとんど省略してしまっています。ですが、省略することがわかりやすさにつながっています。
はじめての人には、ハードルが低いことが大切だということを感じました。
本を読んだらぜひ実践を
マイナス金利の影響もあり、お金を増やしたいという潜在的なニーズが高まっているようにも思います。
投資がはじめてという人はぜひ立ち読みでもいいので手にとってみてください。難しいと思っていた投資というものが、意外とかんたんに感じられると思います。
そしてこの本で積立投資のきっかけをつかんだ方は、ぜひ少額から積立投資をはじめてみてください。百聞は一見にしかずです。
うまく続けるコツのひとつは、インデックス投資のブログを読むなどして、見本となるメンター(仕事や人生の指導者、助言者のこと)を見つけることだと思います。
積立投資の基本をよく理解することが、長期での資産形成を成功させるポイントだと思います。
以上、なぜ『はじめての人のための3000円投資生活』(横山光昭著)は売れているのか?…という話題でした。
参考リンク:
「『3,000円投資生活』の実践」と題して、本を読んだ方に役に立ちそうな話を5回にわたって書きました。本の内容を補足する「読みもの」として楽しんでもらえればと思います。
証券会社選びも迷うところです。横山さんが紹介する4社から選ぶのがいいと思いますが、自分のメインバンクと連携できるかを事前に確認するといいと思います。証券会社選びで迷う方は参考にしてください。
「3,000円投資生活」を読んだものの、なかなか積立投資に踏み切れないという人もなかにはいると思います。私も積立投資に入るまでは時間がかかりました。積立投資をはじめるには何が必要なのか書いたことがあります。
横山さんの本は大変わかりやすくて、よくできた本ですが、なぜそれでプラスの利益がでるのかといった、詳しい部分については省略されています。納得しながら投資を進めたいなら、2冊目、3冊目の本で理解を深めていくといいと思います。