2021/08/13
SBI証券のiDeCoでも、iDeCoの受給時に「一時金」と「年金」の併用を選択できるようになります。
iDeCoの受け取りは、個人のニーズにあわせてさまざまな受け取り方を選択できたほうがいいわけですが、SBI証券のiDeCoは、これまで併給ができなかったのがデメリットでした。
これでSBI証券iDeCoのデメリットが解消されそうです。
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SBI証券idecoが「一時金」と「年金」の併用可能に
SBI証券のiDeCoでは、これまで受給時に「一時金」か「年金」かどちらかを選択するしかありませんでした。
「一時金」として一気に受け取るか、「年金」として分割で受け取るかの二択だったわけです。
それが、2020年3月請求分からiDeCoの「一時金」と「年金」の併用を選択できるようになります。
プレスリリースもでています。
プレスリリースには次のように紹介されています。
2020年3月請求分 [予定]よりiDeCoの受給時の併給を開始いたします。これまでは、受給権を取得された方には年金資産の『一時金受取』もしくは『年金での分割受取』のいずれかをご選択いただいておりましたが、これに加えて今後は2つの受取り方法の併用も可能となります。これにより、お客さまの資産状況などに合わせて、お客さまのニーズに合った方法でお受け取りいただけるようになり、個人投資家の皆さまの資産形成により一層ご活用いただけるようになるものと期待しております。
今回のプレスリリースでわかるのは、受給時に「一時金」と「年金」の併用が可能になるというところまでです。
その他の具体的なところは、これからの発表次第ということになります。
たとえば、楽天証券iDeCoの場合には、「一時金」と「年金」の併用がもちろん可能ですし、一時金の割合も10%から90%まで10%刻みで指定ができます。また、楽天証券の場合には、年金の受給期間も5年以上20年以下で、1年刻みで指定ができます。
このあたりの細かい指定がSBI証券でどうなるのかは、今後次第ということになります。
SBI証券は、従来から受け取り方が他社よりも限定されているところがデメリットでしたが、これで受け取り方に柔軟性が生まれるのなら利用者には大きなメリットになります。
【追記】
Twitterで竹川美奈子さんに教えていただきました。ありがとうございます。
受取方法「一時金」、「年金」、または「併給(一時金と年金の併用)」から選択(一時金80%まで10%刻みで指定可能)に加えて、年金給付期間も「5年・10年」から「5年・10年・15年・20年から選択」に変更されます。
— 竹川美奈子 (@minakotakekawa) November 4, 2019
SBI証券iDeCoの受給方法は次のようになるようです。
- 「一時金」、「年金」、「併給(一時金と年金の併用)」から選択(一時金80%まで10%刻みで指定可能)
- 年金給付期間は「5年・10年」から「5年・10年・15年・20年から選択」に変更
年金受給期間の選択肢が増えるようです。これも利用者にとっては朗報ですね。
公式の発表も判明したらその情報も追記したいと思います。
受け取り方は受給前に検討しよう
iDeCoは受け取り時も税制優遇があるお得な仕組みですが、気をつける必要があるのは、受け取り方次第で税金が変わってくるところです。
たとえば、一時金で受け取ると「退職所得」となるので、退職金の額と退職所得控除枠次第によって税金が大きく変わってきます。特に、退職金が多い人や加入年数が少ない方などは、受け取り方に留意しておいたほうがいいかもしれません。
今から調べてもいいですが、実際に受け取るときには制度が変わっている可能性もありますので、iDeCoの受け取り方は受給前の段階で検討するということでもいいと思います。
iDeCoを受給する前にお得な受け取り方を考える、とおぼえておきたいですね。
SBI証券iDeCoは、これでひとつデメリットが小さくなりました。SBI証券iDeCoを利用するなら、「セレクトプラン」を必ず選びましょう。
以上、SBI証券idecoが受給時に「一時金」と「年金」の併用が可能に!…という話題でした。
参考リンク:
iDeCoの受給方法について詳しく知りたいという方は、本で理解するのがひとつです。竹川美奈子さんの本がわかりやすく解説してくれています。
iDeCoをはじめるなら証券会社は慎重に選びましょう。地雷商品の多い証券会社は選ばないように注意する必要があります。
現時点で充実しているのはSBI証券の「セレクトプラン」です。三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim」シリーズを中心に、最低コストの商品がきちんと揃っています。