2021/08/13
2019年12月12日に「与党税制改正大綱」が発表されました。
NISAについては、いくつか重要な改正が行われる見通しです。そこで、重要な部分について取り上げてみたいと思います。
今回は、「つみたてNISA」は5年延長!当面は20年の枠が維持へ…という話題です。
sponsored link
目次をタップすると見出しにとびます
「つみたてNISA」は期間限定の制度
まず、「つみたてNISA」についてかんたんにおさらいをしてみたいと思います。
「つみたてNISA」というのは、2018年1月に始まった制度で、年間40万円までの投資について配当や売却益が非課税になる仕組みです。
特定口座だと利益に対し20.315%課税されますが、これが非課税になるということですね。年拠出額が40万円、非課税期間が20年と長いので、長期の資産形成に適した制度になっています。
また、「つみたてNISA」の場合、金融庁が長期の資産形成に適すると判断した低コストの投資信託のみを対象商品にしています。
高コストのいわゆる「地雷商品」が排除されていますので、商品選びの最初から間違うというリスクは低くなっているところが特徴です。
このように、「つみたてNISA」は投資がはじめての人でも取り組みやすい仕組みになっています。
ですが、じつは「つみたてNISA」は期間限定の制度です。これまでは2037年末までということになっていました。
そのため、「つみたてNISA」の利用を遅くはじめた人は、非課税枠が毎年少なくなっていくという課題がありました。これは改善してほしい点のひとつでした。
「つみたてNISA」は5年延長、20年の枠維持
今回の「与党税制改正大綱」では、「つみたてNISA」について次のように記述されています。
非課税期間 20 年間の現行のつみたてNISA については5年延長
今回の「与党税制改正大綱」により、「つみたてNISA」は2037年末から2042年末までに延長となりました。
ですので、これから「つみたてNISA」をはじめる人も、当面は20年の非課税枠が確保されることになります。
これから「つみたてNISA」をスタートする人にとっては、朗報だと思います。
ただし、今回の決定はあくまで5年の延長であって、恒久化ではないということですので、また数年後には「つみたてNISA」の延長について議論することになるのだと思います。
投資がはじめての人は「つみたてNISA」一択
「つみたてNISA」は、年間40万円、非課税期間が20年という長期の資産形成に適した制度です。
通常は利益に対し20.315%課税されるところ、「つみたてNISA」なら非課税になるのですから、積立投資をするなら利用しない手はありません。
今回、開始時期が遅れればその分だけ非課税枠が少なくなるという「つみたてNISA」の課題は、当面解消されました。
積立投資をするなら「つみたてNISA」が使いやすいと思います。
投資について詳しい人なら「一般NISA」でもいいと思いますが、投資がはじめての人が積立投資をするなら、迷わず「つみたてNISA」一択です。
シンプルに「つみたてNISA」で資産形成をスタートしてみるのがいいと私は思います。
金融庁のみなさんの努力で、まずは「つみたてNISA」の延長が決まってよかったですね。
以上、「つみたてNISA」は5年延長!当面は20年の枠が維持へ…という話題でした。
参考リンク:
「つみたてNISA」を利用するなら証券会社選びも重要です。「つみたてNISA」の商品は、ネット証券が充実しています。
「つみたてNISA」で何を選ぶかは、はじめての人は迷うところかもしれません。いろんな方法も考えられますが、シンプルにはじめてみるのも1つです。
積立投資で大事なことは、世界中の会社の持ち主になることです。インデックスファンドを利用すれば、世界にかんたんに分散投資ができます。