2021/08/13
今日、三菱UFJ国際投信は「eMAXIS Slim全世界株式」の3ファンドを「たわらノーロード全世界株式」と同率の信託報酬に引き下げることを発表しました。
これは、アセットマネジメントOneが「たわらノーロード全世界株式」を新規設定することを2019年7月5日に発表したのをふまえての対応です。
「たわらノーロード全世界株式」と「eMAXIS Slim全世界株式」が低コストでガチンコ対決です。
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新規設定の「たわらノーロード全世界株式」
2019年7月5日に、アセットマネジメントOneが「たわらノーロード全世界株式」を新規設定することを発表しました。
プレスリリースもでています。2019年7月22日に新規設定です。
「たわらノーロード全世界株式」は、MSCI オールカントリー・ワールド・インデックス(円換算ベース、配当込み、為替ヘッジなし)に連動する投資成果を図ることを目指すインデックスファンドです。
「たわらノーロード」シリーズでは、全世界の株式をカバーするインデックスファンドは初めての設定になります。
注目は信託報酬で、業界最低水準となる0.12%(税抜)です。
最近はあまり話題がなかった「たわらノーロード」シリーズでしたが、久しぶりに話題になる動きです。
「eMAXIS Slim全世界株式」3ファンドが信託報酬引き下げ
これを受けて、三菱UFJ国際投信が対抗策です。
三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim」シリーズは、全世界株式の3ファンドの信託報酬引き下げを発表しました。
今日7月16日付けでプレスリリースがでています。8月9日実施予定です。
ちょっと驚いたのは、同じ指数の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」だけでなく、他の全世界株式型のインデックスファンドも同時に信託報酬を引き下げたところです。
信託報酬は下記のとおりです。
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本) 0.142%→ 0.12%(税抜)
- eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) 0.142%→0.12%(税抜)
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 0.142%→0.12%(税抜)
「eMAXIS Slim」シリーズは、以前から厳密に同じ指数でなくとも追随していましたが、どうやら似たようなコンセプトであれば殴り込みをかける方針なのはたしかなようです。
これで両者は同率になったわけですが、「eMAXIS Slim」シリーズは業界最低コスト水準を目指すコンセプトを明らかにしているので、他社の動きにあわせて最低コスト水準に追随していくことになります。
また、「eMAXIS Slim」シリーズの場合は、純資産総額に応じて信託報酬を引き下げる仕組みを採用していますので、その点でも他社よりも優位です。
「たわらノーロード全世界株式」が最低コストでしたので、最低コスト水準を目指す三菱UFJ投信の「eMAXIS Slim全世界株式」がどう対応するのかが注目されるところでしたが、動きが早いですね。
対応の早さで、三菱UFJ国際投信は信頼を勝ち取っているように思います。
アセットマネジメントOneはどうする
これで、アセットマネジメントOneの「たわらノーロード全世界株式」は、発売前に新規設定のインパクトを減殺された格好になりました。
アセットマネジメントOneはこれで何もしないとなると、純資産を積み上げていくことは難しくなります。
インデックスファンドは、シリーズのコンセプトを明確に打ち出さないかぎりは、三菱UFJ投信の「eMAXIS Slim」シリーズの影に隠れてしまう状況になりつつありますね。
アセットマネジメントOneは、どう対応するのでしょうか。
負けずにぜひ頑張ってほしいと思います。
以上、「たわらノーロード全世界株式」と「eMAXIS Slim全世界株式」が低コストでガチンコ対決!…という話題でした。
参考リンク:
もし私が今から積立投資をスタートするとしたら、全世界株式型のインデックスファンド1本でシンプルに資産形成をしていたかもしれません。シンプルに全世界に分散投資できるのは便利だと思います。
私は楽天証券のiDeCoで「たわらノーロード先進国株式」を購入しています。「たわらノーロード」シリーズには、当初のコンセプトを思い出して頑張ってほしいと思います。
低コストのインデックスファンドが購入できるのはネット証券です。今の時代、ネット証券の利用が必須の時代になっています。