2021/08/13
バランス型投資信託に昨年を上回る勢いで資金が流入しているそうです。
8月6日の日経新聞に指摘がありました。
今年2018年から「つみたてNISA」がスタートしたことで、はじめての人の最初の一歩としてバランス型投資信託が利用されているのかもしれませんね。
ですが、選び方には注意が必要だと思います。ポイントを少し指摘してみたいと思います。
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バランス型投資信託に資金流入
バランス型投資信託というのは、株や債券、不動産や金など複数の資産で運用する投資信託のことです。
バランス型投資信託なら1本で国際分散投資ができ、資産配分が崩れてもファンド内でリバランスをしてくれますので、完全に「ほったらかし」で資産形成をしたい方には利便性があります。
記事によると、バランス型投資信託に2018年1月から7月の累計で約7900億円が流入しているとのことです。
2017年の1年間の実績が約8200億円だそうですので、昨年の1.5倍以上のペースでバランス型投資信託に資金が流入しています。
この記事では、「個人のお金が長期投資に適するとされるバランス型投信に向かっている」と分析されています。
バランス型投資信託を利用すれば、リバランス不要でほったらかしで資産形成が可能です。
私のようにブログを書くようなマニアではない方には、利便性という観点でバランス型投資信託は優れていると思います。
低コストが必須の条件
ただし、バランス型投資信託といっても低コストであることが必須の条件です。
この記事で少し気になったのは、「国内の1137本のバランス型投信について、資金の流入から流出を引いた純流入額」を調べたという記述です。
国内には1137本ものバランス型投資信託があるのですね。
記事は指摘していませんが、注意が必要なのは、どのバランス型投資信託を選んでも大丈夫…ということではないということです。
高コストのバランス型投資信託では、なかなかお金は増えてくれません。
特に長期の投資の場合には、国際分散投資を実践できるとともに、低コストであることが重要になってきます。
もう一度いいます。下手なバランス型投資信託を選んでいては、資産は増えません。ここが難しいところですね。
「つみたてNISA」対象ファンドを選ぼう
1137本もあるというバランス型投資信託ですが、私の印象ではストライクゾーンはごくわずかです。
選び方がよくわからない…という方は、「つみたてNISA」対象ファンドであることを必須の条件にするといいでしょう。
ということは、投資がはじめての方は、非課税枠である「つみたてNISA」でスタートするのが最善だということになります。
投資信託の信託報酬は、今なら0.3%以内というのが1つの基準になると思います。また、きちんと世界の資産に分散投資がされていることも重要ですね。
バランス型投資信託は、わかりやすさという意味では優れています。
シンプルに資産形成の一歩を踏み出したいですね。
以上、バランス型投資信託に資金流入が加速。でも選び方には注意が必要です…という話題でした。
参考リンク:
バランス型投資信託を選ぶのであれば、低コストであることが必須の条件です。候補になるバランス型投資信託はかなり絞られています。
やり方がよくわからない…という方は、まずはバランス型投資信託と無リスク資産を組み合わせて積立していくのがシンプルな戦略です。
ネット証券を利用するのが最善です。いいバランス型投資信託の販路はそう広くないという現状を知っておきたいですね。