2021/08/13
積立投資をしていくうえで大事なことは、株価の上下にひるまずに続けていくということです。
長期投資になれば、リーマン・ショックのような金融危機はいずれ経験します。
大事なことは、金融危機での大幅な下落を想定して、イメージトレーニングをしておくことです。
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金融危機でどうなるか
では、イメージトレーニングをしてみましょう。
2008年におきたリーマン・ショックで想定してみましょう。Wikipediaには次のような記述があります。
日経平均株価も大暴落を起こし、9月12日(金曜日)の終値は12,214円だったが、10月28日には一時は6,000円台(6,994.90円)まで下落し、1982年(昭和57年)10月以来、26年ぶりの安値を記録した。
リーマン・ショックのときには、1ヶ月ほどで日経平均は約半分の価格になりました。たった10年前の話です。多くの人の証券口座にはマイナスが並ぶことになりました。
投資は先延ばしにされ、経済が麻痺して貸出が滞り、失業が増加することになります。雇用への影響は他人事ではありません。自分も失業するリスクがあります。
テレビでは連日、予想外の出来事だと報道されます。
日経平均株価は30,000円を超えると言っていた時代が嘘のような気分です。これが金融危機です。
いつおこるかはわかりませんが、資本主義の歴史をみるかぎりは、上昇と下落は繰り返されます。生きているうちにはありうるストーリーだと思っています。
事態を想定する
結構怖いですね。
恐怖を克服するためには、ジェットコースターと同じです。事前に想定しておくことです。
自分の証券口座の資産がマイナスで半分になっても、大丈夫かどうかです。
大事なチェックポイントがいくつかあります。
- 生活防衛資金をきちんと用意しておく。
- それ以外にも無リスク資産を保有しておく。
- 事前にマイナス幅を想定しておき、危機も想定内のことと感じられるようにしておく。
- 自動積立の設定にしておいて、意地でも設定は自動積立のままにしておく。
- ニュースやインターネット、Twitterの叫びは右から左へ受け流す。
私は、生活防衛資金は生活費2年分を用意しています。どんな状況でも投資信託を売らないですむようにするためです。それ以外にも無リスク資産を保持しています。
2008年当時は投資はしていませんでしたが、世の中の叫び声は記憶に残っています。同じように、世の中の叫び声は耳に届くことになりますが、そこでも負けずに投資を続けていこうと思います。
自分の気持ちを保持する必要もありません。恐怖なら恐怖に、身を任せようと思っています。
大事なことは「自動積立の設定を止めない」ことです。
北海道の冬と同じように、ガツンと寒い日がいずれくると思いますが、いつかは春が訪れます。
インデックスファンドであれば、売らなければ「損」は確定しません。
耐えられれば、株価の低迷はチャンスにもなりえます。こんな感じで乗り切ろうと思います。
なぜシミュレーションするのか
なぜこんな話をするかというと、こういうシミュレーションをすることが積立投資を続けるための知恵だと思っているからです。
ジェットコースターと同じです。想定しておけば恐怖は小さく感じられます。そして恐怖が想定内と思えれば、積立投資を続けることができます。
きちんと事態を想定しておきたいですね。
以上、金融危機を想定して、シミュレーションする…という話題でした。
参考リンク:
途中で下りられないという意味では、インデックス投資はジェットコースターに似ていると思います。急落することを想定しておけば、ジェットコースターと同じで恐怖心は小さくなります。
なぜ個人投資家は残念な売り方をしてしまうのか。バートン・マルキール教授がその理由を教えてくれます。多くの人が理解できていない点かもしれません。
下落相場の局面も積立投資なら値動きが違います。知っておきたい投資の知恵です。