2021/08/13

ニッセイアセットマネジメントが「<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド」を新規設定しました。
2017年10月13日から運用開始で、現時点で新興国株式クラスの最安のインデックスファンドになります。
投資をはじめたばかりの人にとっては、勉強の材料になりそうなファンドです。実質コストが判明するまで様子見でもいいかもしれません。
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「<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド」とは
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド」は、新興国の株式等に投資して、MSCI エマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円換算ベース)の動きに連動する投資成果をめざすインデックスファンドです。
信託報酬は0.36612%(税込)(税抜0.339%)です。
信託報酬率は、他社よりも0.001ポイントを下回る0.339%となっています。
現在最安の新興国株式になります。
インデックスファンドで積立投資をするなら、信託報酬が低いインデックスファンドを選ぶというのが大原則ですが、このファンドについては少し注意が必要かもしれません。
マザーファンドが新規設定?
というのは、マザーファンドが新規設定のようなのです。
このインデックスファンドは、多くのインデックスファンドと同じように「ファミリーファンド方式」です。
「ファミリーファンド方式」というのは、このファンド自体が「ベビーファンド」と位置づけられて、その資金をもっと大きな「マザーファンド」に投資して、運用を「マザーファンド」が行うというものです。
新規設定でも「マザーファンド」が大きければ安定的な運用が期待できます。
ポイントになるのが「<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド」のマザーファンドがどのようなものなのかという点です。
何人かの方が記事にされていますが、ニッセイアセットマネジメントは、電話で当ファンドのマザーファンドが新規設定であると回答しているようです。
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド」は、マザーファンドが新規設定のようです。
マザーファンドが大きければ運用は安定しますが、マザーファンドが小さければ、指数との乖離や実質コストが高くなることが懸念されます。
また、新興国株式クラスは、新興国に投資するという性質から、他のアセットクラスよりも実質コストが高くなる傾向にあります。
新興国株式クラス最安のインデックスファンドということで注目のファンドであることは間違いありませんが、乖離や実質コストが高くなる可能性もあります。
様子見も賢い選択
ということで、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド」については、マザーファンドが新規設定のようですので、実質コストが判明するまで様子見というのも賢い選択かもしれません。
実質コストなどが判明するのは、運用報告書が公表される1年後になります。
新興国株式クラスでは、「たわらノーロード新興国株式」と「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」が次の低コストファンドです。
信託報酬0.001ポイント差で、両者ともマザーファンドも大きくなっています。インデックスファンドを選ぶときには、信託報酬の額面だけではなく、実質コストや運用の安定性も確認しておきたいところです。
私は「たわらノーロード新興国株式」への積立を継続しようと思います。
安定的な運用が期待できるインデックスファンドに投資をしていきたいですね。
以上、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド」は、しばらく様子見というのも賢い選択…という話題でした。
参考リンク:
インデックスファンドの信託報酬の比較は別記事でまとめています。新興国株式クラスも低コスト競争が活発になりつつあります。
信託報酬には、額面通りのコストのほかに、隠れた運用コストが生じる構造になっています。マザーファンドの新規設定については、慎重に対応するのが賢い選択です。
「たわらノーロード新興国株式」も信託報酬を引き下げました。安定的な運用を期待したいですね。