2021/08/13

モーニングスターの記事が目にとまりました。
フィデリティ投信が企業型DC担当者向けに「日米の専門家がみる、若年層を資産運用に導くアプローチ」というセミナーを開催したといいます。
テーマは、若者が資産運用に興味をもつにはどうしたらいいか、というものです。
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なぜ若者は投資をしないのか
電通若者研究部(ワカモン)研究員の奈木れいさんが、若者が投資に興味を持たない要因を次のように分析しています。
若者へのアプローチのポイントとして、「純粋な私(本音)」、「内輪での私(SNSなどでつながっている人たち)」、「世の中での私」という3つの評価軸で考えると分かりやすいと解説。たとえば、「投資」についての若者の捉え方は、(1)純粋な私としては、将来お金に困る生活をしたくないので学ぶことは良いことだ、(2)内輪での私としては、投資していることを周りはどう見るのか不安、友だちに投資しているといえるだろうかわからない、(3)世の中の私としては、20代、30代で投資している人をほとんど知らない――となり、「『投資』のイメージがないことが、興味を持たない要因になっている」とした。
この記述で印象に残ったのは、「20代、30代で投資している人をほとんど知らない」というフレーズです。
たしかに自分自身を振り返ってみると、20代はほとんど投資のイメージはなかったような気がします。
若いときには大してお金もありませんし、当然といえば当然です。投資にもいろいろな手法がありますし、リスクもあります。
ある意味、若いときに安易に投資に手を出さないのは健全ともいえますが、その一方で、もう少し若者に堅実な資産形成の方法が広がってもいいとも思います。
投資をしている人=未来を考えている人?
投資を広げるためにはブランディングが必要だとして、奈木さんが次のような提案をしています。
「たとえば、『投資をしている人=未来を考えている人』といったポジティブなイメージで投資していることを広げるような、ブランディングが重要」と課題をあげていた。
『投資をしている人=未来を考えている人』というブランディングもいいアイディアです。「未来を考えている人」というニュアンスなら、個人型確定拠出年金(iDeCo)や積立投資なら相性がいいかもしれません。
若いうちに積立投資をはじめれば、時間を味方につけることができて有利です。
たとえば、20代のブロガーが次々に登場して、iDeCoを上手に利用する姿を同世代に見せたら、世の中がもう少し動くかもしれません。
思いつきでいえば、インデックス投資ブログをするなら今後は「若さ」がひとつのブランディングになります。若さを前面に押し出したインデックス投資ブログのコンセプト、私はおもしろいと思いますが、どうでしょうか。
若者による若者のための投資ブログが今、世の中から求められている…というのは言い過ぎですかね?
以上、若者が投資に興味をもつにはどうすればいい?…という話題でした。