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バランス型投信の積立投資で毎日眠れるようにするには、安全資産の割合がポイントだと思う。

time 更新日:  time 公開日:2016/03/29
バランス型投信の積立投資で毎日眠れるようにするには、安全資産の割合がポイントだと思う。

バランス型投信1つで積立投資をする場合であっても、自分の許容リスクの範囲内で投資をすることが大切です。

バランス型投信は便利ですが、自分でポートフォリオを変更してリスクを抑えることはできません。自分のリスク許容度にあったバランス型投信を探したとしても、それが低コストで長期運用に向いているとも限りません。

バランス型投信のリスクと対処法については、本を読んでもあまり明確に書かれていないように思います。そこで、昨日紹介した3つのバランス型投信で積立投資をするとした場合、どうやってリスクをコントロールするかということを考えてみたいと思います。

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積立投資は長い旅

積立投資は1年や2年の短期で終えるものではなく、できれば20年や30年と時間を味方につける投資の方法です。20年もあれば、下落相場には必ず遭遇するでしょう。もしかしたらリーマンショック級の金融危機も経験するかもしれません。

リスクを取り過ぎた場合には、下落相場で積立をやめてしまったり、こわくなって投信を売ったりしてしまったりする人がでてきます。これでは積立投資はうまくいきません。

安くなった時に、売らないで買うというのは理屈ではわかっているところですが、人の感情というのは予想以上にコントロールが難しいものです。金融危機でも積立投資を続けられるように、リスクを想定して投資をはじめる必要があります。

金融危機でバランス型投信はどれくらい下落するか

昨日紹介した3つのバランス型投信は、世界分散投資でリスク分散されていますが、それでも1年で2割から3割の評価損になることもありうると思います。

リーマンショック級の金融危機があれば、投信によって程度の差はあると思いますが、いずれの投信でも半分程度に目減りする可能性があると考えたほうがいいでしょう。

アイキャッチ画像のように、スリルを楽しめる人はそのままでいいですが、それでは安心して眠れないという人は、金融危機を迎える前に対策を考えたほうがいいことになります。

どんな相場でも毎日眠れるためには

バランス型投信の場合、リスクは、投信だけの目減りの割合ではなく、安全資産を含めた全資産の目減りの割合で考えるとわかりやすくなると思います。バランス型投信は自分でポートフォリオを組んでリスクを抑えるということができないので、ここは発想を変えたほうがいいと思います。

将来、リーマンショック級の金融危機がおきる事態を想定してみましょう。

最悪の金融危機のときは、バランス型投信はおそらく投資額の約半分の評価額になる可能性があります。金融危機というのは数年続くと思いますが、相場というものは必ず回復します。

重要なのは、評価損をかかえている時期が続くときに、不安にならずに安心して眠れて、積立投資を続けることができるかどうかです。バランス型投信を活用する場合、よく眠れるためには安全資産の割合がポイントだと思います。

リスク許容度に応じた安全資産を確保する

どれくらいの目減りで毎日眠れるかというのは人それぞれです。

全資産のうち10%が減っても不安で眠れない人もいるでしょうし、50%の目減りがでても平気な人もいます。自分の全財産のうち、どれくらい目減りしたら不安で眠れないかを想定してみるといいと思います。

リスク許容度に応じて、対応はこんな感じになると思います。

全資産の10%の目減りで眠れない人

全資産の10%の目減りで眠れない人は、8割を安全資産にして、バランス型投信への投資は全資産の2割までにしておきましょう。

そういう方は、もしかしたら昨日紹介した3つのバランス型投信はリスクをとりすぎかもしれません。他のリスクを抑えた運用を選択することも考えたほうがいいでしょう。安眠は大切です。

全資産の25%の目減りで眠れない人

25%の資産減額で眠れないと思う人は、全資産の半分を安全資産で持ちましょう。積立投資がはじめての方はこれくらいからはじめるのがいいと思います。

全資産の40%の目減りで眠れない人

40%の資産減額まで許容できる人は、かなりのリスク許容度があります。安全資産の割合が少なめでも、バランス型投信で積立投資をしても大丈夫な人だと思います。

全資産の50%の目減りでも眠れる人

バランス投信に投資しても大丈夫でしょう。生活防衛資金だけは用意しておきましょう。

まとめ

積立投資は、下落相場でもとにかく続けることが重要です。バランス型投信の積立投資で毎日眠れるようにするには、安全資産の割合がポイントだと思います。

リスク許容度は人それぞれです。それぞれのリスク許容度に応じて、安眠できる水準まで預貯金などの安全資産の割合を増やしていくといいと思います。若い人は、長い時間をとれるので、リスクをそれなりにとっても大丈夫な人も多いでしょう。

竹川美奈子さんの新刊「臆病な人でもうまくいく投資法 お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話」では、バランス型投信を積立投資する方で、2年半分の生活防衛資金を用意するケースが紹介されています。生活防衛資金を多めに用意する発想は参考になります。今回の考え方と共通するところもあると思います。

毎日普通に眠れさえすれば、金融危機は積立投資の絶好のチャンスです。下落局面は「安いときに多めに買う」ことができるからです。積立投資のいいところは、売らない限りは負けないということです。

相場がどんなときでも眠れる体制を整えられるかどうかが、積立投資を続けるうえで大きなポイントになると思います。

以上、バランス型投信の積立投資で毎日眠れるようにするには、安全資産の割合がポイントだと思う…という話題でした。

 

参考リンク:

「相場が下落したら損をするんじゃないの?」と思っている人もいると思います。半分正解のようで半分違います。そこがインデックス投資のおもしろいところです。

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40代会社員です。2012年からインデックスファンドで積立投資を続けています。「はじめての人にもわかりやすく」をモットーに、シンプルな積立投資の方法と経験を書くことで誰かのお役に立てないかと思い、ブログをはじめました。札幌市在住。



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