2021/08/13
昨日の松井証券の動きを受けて、楽天証券とマネックス証券が早くも動きました。
楽天証券は、取り扱う2,637 本すべての投資信託の購入時手数料を投信積立に限らず無料にします。
マネックス証券は、投資信託の購入時申込手数料およびETF・REIT等の信用取引手数料を全額キャッシュバックにより実質的に無料化します。
1日遅れて、SBI証券も取り扱う約2700本すべての投資信託の購入時手数料の無料化を発表しました。
これは証券業界に大きな影響を与えるニュースです。
【2019年12月5日に情報を更新しました。】
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楽天証券、すべての投資信託購入時手数料、信用取引手数料を無料化
楽天証券はプレスリリースをだしています。
また、楽天証券は16日から、上場投資信託(ETF)や不動産投資信託(REIT)の信用取引手数料についても、撤廃することも発表しています。
プレスリリースに気合いが入っています。せっかくなので転載したいと思います。
楽天証券は、拡充したサービスで口座数を昨年比の2倍に伸ばしていますが、取り扱う2,637 本すべての投資信託の購入時手数料を投信積立に限らず無料にするということです。
楽天証券株式会社(代表取締役社長:楠 雄治、本社:東京都世田谷区、以下「楽天証券」) は、2019 年 12 月 16 日(月・予定)に、楽天証券で取り扱うすべての投資信託 2,637 本 の買付手数料を無料にすることを決定しましたのでお知らせします。
楽天証券は、お客様の資産形成の一助となるべく、買付手数料を気にせずお取引いただけ る商品・サービスの拡充に努めています。
2018 年には、特定・一般・NISA すべての口座において、業界最多の86 銘柄を対象としたETFの取引手数料を無料にする「手数料 0 円 ETF」プログラムや、投信積立において 買付手数料全額ポイントバックプログラムなどを開始し、多くのお客様からご好評をいただいています。特に、投資信託は、投信積立において積立額 1%分のポイント還元が受けられる「楽天カード」クレジット決済サービスや、「楽天スーパーポイント」などで投資信託(通常・積立)が購入できる「ポイント投資」サービス、保有残高に応じて毎月ポイントを受け取ることができるサービスなど、投資信託で資産形成を行うためのより良い環境をお客様に提供するべく積極的に取り組んでおり、投資信託の保有口座数は 2019 年 11 月末時点で前年同月比約 2 倍に増加しています。
このたび、買付手数料がかからないノーロード型の投資信託1,362 本に加え、新たにブルベアファンドを含むロード型、1,275 本の買付手数料も無料にすることで、楽天証券が取り扱う2,637 本すべての投資信託の買付手数料を投信積立に限らず無料となります。これにより、資産形成層や投資初心者の方をはじめ、多くの方がこれまで以上に楽天証券の投資信託サービスの資産形成を始めやすい・続けやすい環境が整うと考えています。
楽天証券は、今後も幅広いお客様に資産形成を始めていただくための様々なサービスを提供し、より一層の顧客基盤の拡大やお客様の満足度向上に努めてまいります。
楽天証券は、資産形成の一助となるべくさまざまなサービス提供を拡大しています。
楽天証券の強みは、投信積立において積立額 1%分のポイント還元が受けられる「楽天カード」クレジット決済サービスですね。また、「楽天スーパーポイント」などで投資信託が購入できる「ポイント投資」サービスも便利です。
これに加えて、2019年12月16日から、すべての投資信託の購入時手数料も無料になります。
投資がしやすい環境がまた一歩整うことになりました。
マネックス証券は投資信託の購入時手数料、ETF等の信用取引手数料全額キャッシュバック
マネックス証券も今日発表になりました。
投資信託の購入時手数料、ETF・REIT等の信用取引手数料全額キャッシュバックとすることで、実質無料化を実現します。
こちらもプレスリリースの文章を転載します。
マネックス証券の特徴は、投資信託の購入時手数料だけでなく、ETF・REIT等の信用取引手数料も無料にするところです。
マネックス証券は、このたび、投資信託の購入時申込手数料およびETF・REIT等の信用取引手数料を全額キャッシュバックし実質的な手数料無料化を実現することで、お客様のコスト負担を軽減し、より一層お取引きいただきやすい環境を構築いたしました。
この機会にぜひ、マネックス証券をご利用ください。
- 投資信託の購入時申込手数料を実質ノーロード化します
マネックス証券では、これまで、投資信託のノーロード化(購入時の申込手数料無料化)を進めてまいりましたが、2020年1月(約定日ベース)より、投資信託の購入時の申込手数料を全額キャッシュバックすることにいたしました。(投信つみたてはすでに実質手数料無料でご提供しています)。
ブル・ベアファンドを含む、全1,183ファンドの多彩な投資信託が実質ノーロードでご購入いただけます。 売却益や収益分配金が非課税となるNISA口座でのお取引も対象です。この機会に、おトクなマネックス証券の投資信託サービスをぜひご利用ください。
- ETF・REIT等の信用取引手数料も実質0円!
ETF・REIT等の信用取引手数料も12月9日(月)より全額キャッシュバックすることで実質無料といたします!
ブルベアETFを含む約330銘柄が信用取引手数料実質無料でお取引いただけます。
この機会に、おトクなマネックス証券の信用取引をご利用ください。
マネックス証券はETF・REIT等の信用取引手数料も無料としています。
マネックス証券で投資をしている人にとっても、無料化によって取引がしやすくなります。
SBI証券も各種手数料無料化へ
2社に1日遅れて、SBI証券も手数料の無料化を発表しました。
SBi証券は、すべての投資信託の販売手数料、ETF・REIT等の信用取引の取引手数料、夜間PTS取引の手数料無料化を発表しています。
プレスリリースを転載します。
株式会社SBI証券(本社:東京都港区、代表取締役社長:髙村正人、以下「当社」)は、2019年12月16日(月)から、①すべての投資信託の販売手数料、②ETF・REIT等の信用取引の取引手数料、③夜間PTS取引の手数料を無料化することといたしましたので、お知らせいたします。
当社が取り扱う投資信託は2019年12月4日(水)時点で2,700本あり、うち半数以上となる1,381本がノーロード(販売手数料無料)ですが、このたびブルベア型ファンドを含むすべての投資信託の販売手数料を無料といたします。信用取引については、ETF・REIT・ETN・インフラファンドの取引に係る取引手数料を全額キャッシュバックし、実質無料といたします。さらに、夜間PTSにおいても、銘柄によらずすべての取引について手数料を全額キャッシュバックいたします。
このたびの各種手数料の無料化により、コストを抑えたお取引が可能となり、これまで以上に多くのお客さまに資産運用の選択肢の一つとして、当社のサービスをご活用いただけるものと期待しております。当社は今後も、「業界屈指の格安手数料で業界最高水準のサービス」を実現するべく、魅力的な投資商品・サービスを拡充し、個人投資家の皆さまの資産形成を支援してまいります。
これでSBI証券も投資信託の購入時手数料が完全無料化となります。
投資信託の購入時手数料は無料化の時代へ
松井証券に続いて、楽天証券、マネックス証券、SBI証券も投資信託の購入時手数料の無料化に踏み切りました。
日本経済新聞の報道によれば、上の図のとおり、auカブコム証券も無料化を検討しているとのことですので、ネット証券5社は投資信託の購入時手数料無料化で横並びとなります。
なお、この表には反映されていませんが、楽天証券も、上場投資信託(ETF)や不動産投資信託(REIT)の信用取引手数料についても、12月16日に無料化することを発表しています。
投資信託のビジネスは、購入時手数料をとるビジネスモデルがこれまで主流でしたが、今後はネット証券では購入時手数料は完全に無料化の時代に突入したといえそうです。
投資信託のビジネスは、収益構造の見直しが必要そうですね。店舗型の証券会社は、より厳しい状況に置かれることになります。
一方、利用者側としては、多くの人にとって低コストで資産形成が可能な時代になりました。貯金も悪くはありませんが、こうした環境を利用しない手はありません。
投資信託で資産形成ができる人の裾野が拡大するといいですね。
便利な環境を提供してくれたネット証券各社のビックニュースでした。
以上、楽天証券、マネックス証券、SBI証券が投資信託の購入時手数料をすべて無料化!…という話題でした。
参考リンク:
松井証券とフィデリティ証券の動きは業界を動かしました。こうした価格競争によってどのような影響がでるでしょうか。
購入時手数料が無料化になっても、投資信託ですぐに儲かるわけではありません。コツを知らないと失敗する可能性は高いと思います。
購入時手数料の獲得を目的とした回転売買は依然として行われているようです。資産形成をするならネット証券を利用するのが、もはやスタンダードといえそうです。