2021/08/13
ウォールストリートジャーナルのネット記事にバンガードグループ創業者のジョン・C・ボーグル(ジャック・ボーグル)氏の言葉が紹介されていました。
「バンガード創業者が説く、シンプルな投資のすすめ」というコラムです。
そのなかで改めて心に響いたのは、「投資は、自分がコントロールできるものに注力する」というメッセージです。ご紹介したいと思います。
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自分がコントロールできるものに注力する
この記事は、「ボーグルヘッド」と呼ばれる投資家たちの交流の様子を紹介する記事です。
いくつもの名言が紹介されていますが、ボーグル氏がいつもコメントしているのは「投資は自分がコントロールできるものに注力すべきである」というメッセージです。
記事では次のように紹介されています。
株式については、長期的にはインフレ調整後の値上がり率が年平均で4%を超える可能性は低いと警告し、世界中の投資家は「もっと節約し、コストを減らした方がいい」と述べた。
さらに、投資家は自分がコントロールできるもの(例えば手数料や税金)をコントロールし、コントロールできないものは諦めるべきという自身の信条を繰り返した。
「コントロールできるもの」というのは、手数料や税金です。投資家がコントロールできるのはその程度なのです。
日本でいえば、低コストのインデックスファンドを選ぶことや、「つみたてNISA」や「iDeCo」などの非課税枠を最大限活用することがこれにあたります。
売買を繰り返して手数料を高く払っていたり、「つみたてNISA」などの非課税枠を使わなければ、それだけで長期での投資リターンは小さくなります。
そして、分散投資をすることでリスクをコントロールすることも重要なポイントです。
コントロールできないものは諦める
この裏返しのメッセージは、「コントロールできないものは諦める」ということです。この記事でもボーグル氏は、「コントロールできないものは諦めるべき」と述べています。
コントロールできないものといえば、世界市場の成長や市場の行方ですね。
投資を続けているとわかるのですが、「コントロールできないものは諦める」という境地に立てると、長期投資は心地いいものになります。これは私の実感でもあります。
手数料やコスト、リスク管理に注力して、市場に惑わされずに淡々とインデックスファンドを積立していく…これがボーグル氏のメッセージです。
インデックスファンドの時代を切り開いたボーグル氏の言葉は重いですね。
そして、「自分がコントロールできるものに注力する」というのは、仕事にも通じるメッセージかもしれません。
私も、自分がコントロールできるものに注力したいと思います。
以上、ジャック・ボーグルが語る投資のコツ…という話題でした。
参考リンク:
ボーグル氏のファンは「ボーグルヘッド」と呼ばれていますが、そのメッセージは日本の投資家にも参考になります。
ボーグル氏の著書は参考になります。この本は新しい翻訳で「インデックス投資は勝者のゲーム」として販売されています。
ボーグル氏のメッセージは一貫しています。参考にしていきたいですね。