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バートン・マルキール教授が語る「投資の大原則」。

time 更新日:  time 公開日:2017/02/12
バートン・マルキール教授が語る「投資の大原則」。

インデックス投資のバイブルといえば『ウォール街のランダム・ウォーカー』ですね。

私は、その著者のバートン・マルキール教授のファンです。

本が素晴らしいのはもちろんですが、笑顔でじつに楽しそうに話をしてくれるその人柄に惹かれます。やさしい英語で笑顔でゆっくり語りかけてくれるので、英語でもなんとなくわかります。

今回も映像を見たら清々しい気持ちになれたので、みなさんにも紹介したいと思います。投資の方針に迷いが生じている人は、とくにすっきりすると思います。

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「投資の大原則」を大いに語る

この映像はチャールズ・エリスとの共著「投資の大原則(The Elements of Investing)」を出版した頃のものです。

 

日本語版としては2010年に第1版が出版され、第2版が2018年に出版されています。シンプルな資産形成の方法が簡潔にまとめられていて勉強になる一冊です。

 

著者の一人であるバートン・マルキール教授がインタビューで語っている映像を見つけました。

アメリカでの初版の出版が2009年ですので、その頃の映像だと思います。投資の大原則を大いに語ってくれます。

5分51秒の短い映像です。

観てほしいのは、語る内容もそうですが、楽しそうに語るバートン・マルキール教授の姿です。観ているだけでなぜか幸せな気持ちになれます。

せっかくですので、インタビューのポイントをかんたんに紹介します。

インデックスファンドを使う

バートン・マルキール教授は、次のようにいいます。

インデックスファンドはアクティブ運用の投資信託の3分の2にアウトパフォームしている。

Index funds outperformed two-thirds of all actively managed funds.

インデックスファンドは3分の2のアクティブファンドの運用成績を上回るといいます。

これはよく本を読めば指摘されていることです。インデックスを上回る運用は難しいのです。投資信託を使った投資で大事なことは、インデックスファンドを使うことです。

分散投資する

そして、大事だと思うのはこの部分です。

世界の株式に分散すること、特に新興国市場にも分散することだ。

Diversify into international stocks, particularly emerging markets.

バートン・マルキール教授は、株式と債券に分散投資をすることが重要だといいます。そして、株式と債券のリバランスは、これまで十分な成果を上げてきたことも強調します。

このインタビューで印象的なのは、アメリカにだけ投資するのではなく、全世界に投資すべきであり、特に新興国にも投資することの重要性を語っている部分です。

全世界に分散投資をすることが「投資の大原則」です。

シンプルにする

そして、好きなのはこの部分です。

シンプルにすることだ。

Keep it sinple, Sweetheart.

やっぱり投資でも「シンプル」が大事です。

シンプルにするためのアドバイスをしてくれます。

天然資源の豊かな国を含んだインデックスファンドを選ぶといい。

Choose index funds that include countries rich in natural resources.

積立投資をはじめると、分散投資をするためにコモディティや特定の資産や地域に投資するファンドをたくさん組み合わせたほうがいいのかと誰しも考えるところです。

ですが、バートン・マルキール教授は、投資を複雑にするのではなく、シンプルにインデックスファンドを買うことを推奨します。

ブラジルやオーストラリアなどの天然資源のある国を含むインデックスファンドを買えば、コモディティやヘッジファンドに投資をせずとも、コモディティのリターンの恩恵を受けることができると語っています。

資産配分を複雑にする必要はないといいます。

中国の成長の可能性についても言及しています。インデックスファンドを使って、先進国や新興国を含めた世界の株や債券にシンプルに分散投資することを推奨しています。

低コストにこだわれ

そして、最後にメッセージを求められてこういいます。

低コストで投資することが重要だ。

Look for low-cost investments.

そして、ジャック・ボーグルの言葉を紹介します。

投資の世界では、支払わない分だけ得る。

In investing business, you get what you don’t pay for.

普通は”You get what you pay for.(支払った分だけ得る)”ですね。お金を払った分だけ「値段相応」のリターンやサービスが得られるというのが常識です。

ですが、投資の世界では違うといいます。

投資の世界では支払わない分だけ得るというのです。

このときの語る姿はじつに嬉しそうです。インタビュアーも笑っています。ぜひ観てください。笑

バートン・マルキール教授は、コスト意識を持つことがいかに大事かということを笑顔で教えてくれます。

投資の大原則がすべて

インデックスファンドを使った「投資の大原則」はシンプルです。

  • インデックスファンドを買う
  • 分散投資をする
  • 低コストにする

私が実践している積立投資もそれだけです。ですが、それだけでいいことを教えてくれます。

バートン・マルキール教授の笑顔で癒やされているという、少し変わった日曜日の過ごし方でした。

以上、バートン・マルキール教授が語る「投資の大原則」…という話題でした。

 

参考リンク:

「ウォール街のランダム・ウォーカー」は、分厚い本ですが積立投資をするならいつかは読みたい一冊です。方針に迷うときには、結局いつもこの本に戻っている気がします。

 

バートン・マルキール教授が分散投資の重要性とロボ・アドバイザーについて語る動画も紹介したことがあります。こちらも英語ですが、嬉しそうに投資を語る姿は必見です。

 

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なるたく

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40代会社員です。2012年からインデックスファンドで積立投資を続けています。「はじめての人にもわかりやすく」をモットーに、シンプルな積立投資の方法と経験を書くことで誰かのお役に立てないかと思い、ブログをはじめました。札幌市在住。



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