2021/08/13
投資信託とは、わかりやすく説明すると何なのかをまとめてみたいと思います。
株や銀行に関係するもので、積立したり、分配金というものがあるということを知っている人も多いですが、「投資信託とは何かを説明してください」と言われると、答えられない人も多いと思います。
お金の話を学校で教えてくれたらいいのですが、残念ながら私にはそういう機会はありませんでした。
今回は「投資信託」という用語について考えてみたいと思います。
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投資信託とは
「投資信託」という言葉を聞いたことがない人は少ないと思いますが、何かアヤシイ金融商品だと思っている人も少なからずいるでしょう。そういう私も、意味を理解するまでは、投資信託はアヤシイ金融商品だと思っていました。
では、投資信託とはどのようなものでしょうか。
たとえば、楽天証券は投資信託をこのように説明しています。
投資信託(ファンド)とは、投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用のプロであるファンドマネージャーが株式や債券などに投資・運用しその運用の成果として生まれた利益を皆さんに還元するという金融商品です。
正確な説明ですが、それでも難しいですね。
日本証券業協会は投資信託を次のように説明します。
投資信託は、少ない投資金額(多くは1万円から)でも効率的な資金運用ができるようにつくられた商品です。
個人でいろいろな金融商品を買おうと思っても、持っているお金が少なければ買うことができません。そこで、一人ひとりが出す金額は少なくても、多くの人からお金を集めて大きな金額にして、いろいろな金融商品を買い、そこから得られた利息や売却益等を、その購入金額の割合によって分けましょうというのが投資信託です。
かなり特徴がわかるようになりました。しかし、まだ難しい印象があります。
投資信託を他の何かに例える
難しいものも、例えを使うとわかりやすくなります。投資信託は、何に似ているのでしょうか。
ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんは、「器」に例えます。
投資信託を一言でいえば、共同投資をするための「器」。共同購入というと、かつては生協、今はインターネット上の共同購入システム、グルーポンなどと同じと考えれば分かりやすいかな。
投資信託は皆でお金を出し合って、そのまとまったお金で専門家に株や債券などへ投資してもらい、その成果を皆で分け合うシステムだね。
http://diamond.jp/articles/-/22623
ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さんは、投資信託を「お弁当」に例えます。
お弁当やさんは、肉や野菜などのさまざまな素材を仕入れます。それをプロの料理人が調理して「お弁当」という商品にし、お客さんに販売します。
投資信託も同じように、運用のプロが一定の投資理念・運用スタイルに基づいて「こういう詰め合わせをつくろう」という判断をします。そして、たくさんの株や債券などを組み入れて「投資信託」という商品をつくって提供します。
投資信託を「お弁当」と考えると、ぐっとわかりやすくなります。どんなおかずが入っているか、素材はどこのものかなど、お弁当の中身は投資信託によってさまざまです。
そうした特徴のある「お弁当」を、値段を安くして共同購入できる商品として販売しているのが投資信託です。
つまり、投資信託とは、金融商品を詰め合わせた「お弁当」をみんなで買う仕組みということができます。
まとめ
投資信託とは、投資家がお金を少しずつだしあって、そのお金を運用の専門家が投資し、その成果をみんなで分け合う仕組みということになります。
しかも、投資信託は、「少ないお金」で「株や債券に分散して投資できる」という便利なツールです。
利用しない手はないと思います。