2021/08/13
ネットサーフィンをしていたら、たまたま海外のサイト「Business Insider」の2014年の過去記事に目がとまりました。
多くの個人投資家が投資に失敗してしまう理由について書かれた記事です。
おもしろかったので紹介したいと思います。
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アセットクラスと平均的な投資家のリターン
この記事には、1993年から2013年までの20年間について、各アセットクラスのリターンと投資家の平均リターンがグラフ化されています。
それが上のグラフです。
右から4番目にある赤い部分が 「平均的な投資家(average investor)」のリターンです。
残念ながら多くのアセットクラスのリターンを下回っています。
多くのアセットクラスを購入しているはずなのに、なぜリターンが低くなってしまうのでしょうか。
その理由はシンプル
その理由はシンプルです。
記事にはこう書かれています。
大きな問題のひとつは、多くの投資家が、相場が好調なときに買って、相場が低調なときに売ってしまいます。とりわけ、ボラティリティが高く忍耐が試されているときに売ってしまうのです。
One big problem is that investors often find themselves buying at highs and selling at lows, especially when volatility picks up and patience is tested.
要するに、多くの人が「高く買って、安く売っている」のが原因だというのです。
相場が好調なときに投資をして、急落して我慢が必要なときに売ってしまうからだというのがこの記事の分析です。
今はやや相場が過熱気味です。NYダウが過去最高とか、日経平均が2万円も、といった景気のいい話がたくさんでています。
もし平均的な投資家になりたくなければ、自分の投資行動を冷静に見極めたほうがいいのかもしれません。
ではどうしたらいいのか
ではどうしたらいいのでしょうか。この記事には解決法も書いてありました。
アジア新興国市場と日本株以外のあらゆるアセットクラスに投資して、シンプルにバイ・アンド・ホールドをすることでパフォーマンスは改善します。
They could have improved performance by simply buying and holding any asset class other than Asian emerging market or Japanese equities.
その答えは、シンプルに「バイ&ホールド」です。広範に分散投資をしてバイ&ホールドに徹することが、庶民の投資家には大事なことだといいます。
ちなみにこの一文には、「アジア新興国市場と日本株以外のあらゆるアセットクラスに投資してバイ・アンド・ホールドせよ」と書かれています。
先ほどのグラフの右側、注目してみるとアジア新興国と日本株が最低になっています。日本株は、1993年から2013年までの20年間のリターンは本当に冴えなかったのですね。日本人にとって別の意味でインパクトのあるグラフになっています。
ということで、分散投資をしてバイ・アンド・ホールドが大原則というのが今日のポイントです。
ただそれもじつはかんたんではありません。人の感情というのが一番やっかいです。自分自身の感情をコントロールすることが一番大切かもしれませんね。
以上、多くの個人投資家が市場平均に勝てないただ1つの理由…という話題でした。
参考リンク:
投資の最大の敵は自分自身の感情です。この点を理解したうえで積立投資ができる人が増えるといいなと思います。
相場との向き合い方は自分次第です。少しずつ投資に慣れて訓練していきたいですね。