2021/08/13

長期で積立投資をしたら、本当にリターンはでるのでしょうか。
積立投資をしようと思う人は誰でも突き当たる疑問です。
三菱UFJ国際投信のコラムがおもしろかったので紹介します。
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長期で利益はでるのか
このコラムでは、2016年9月30日時点までの5 年・10 年・15 年・20 年の間、1 万円を毎月投資し続けた積立投資の検証をしています。
この図はその結果です。ただし手数料は考慮されていません。
コラムでは次のように分析されています。
投資期間 5 年・10 年・15 年・20 年いずれも、総じて利益の出ている事がわかる(エマージング株のみ 5 年で損失)。 また、グラフで目立つのが投資期間 20 年であり、元本 240 万円に対し、特にグローバルREITとエマージング債、 米ハイイールド債が好成績に見える。
この分析では、時間を味方につけることで、どの資産クラスでもリターンが生まれています。
投資期間が長くなると損失が減る
そして、このコラムでは重要な点を指摘しています。
それは「投資期間が長くなると、総じて損失となる年が減り損失額も小さくなる」ということです。
最後の結論部分にはこう書かれています。
ベンチマークによっては 5 年・10 年の積立で損失を被る場合もあったが、15 年・20 年の積立では大半のベンチマークで利益となった。金融レポートで金融庁が訴える積立投資は確かに有効そうである。
損をすることは誰でも嫌いです。
時間を味方につければプラスの成績になる可能性が高いということがこの指摘からわかります。
国際分散投資も有効
そして国際分散投資も有効なことも指摘しています。
このグラフは金融庁が作成したものです。グラフの赤、青、緑は次の内容を示しています。
- 赤=国内・先進国・新興国の株・債券に6分の1ずつ投資(年平均4.0%のリターン)
- 青=国内の株・債券に半分ずつ投資 (年平均1.9%のリターン)
- 緑=定期預金(年平均0.1%のリターン)
国際分散投資が重要なことがわかります。
十分なリターンを得るためには、国内だけではなく、海外の株式や債券にも分散投資することが必要です。
ポイントは出口戦略
出口の相場次第ではリターンが違ってきます。
特に成績が悪かったのは、積み立ての終了の時期がリーマン・ショック直後になった区間。積み立ては後半になるほど投資額が膨らむため、投資をやめる時期の相場環境に結果が大きく左右される。
これは未来になってみないとわからないことですが、お金を使う時期に相場が悪ければ、使い方に工夫をする必要があることがわかります。
ぜひコラムの一読を
これから投資をはじめようと思っている人にも、長期投資の有効性がよくわかると思います。
ただし、この分析は過去の相場に基づきますので、未来を保証するものではありません。
未来は誰にもわかりません。
このコラムを読んで信じられない人は積立投資をしないほうがいいでしょうし、世界は長期的には発展すると思える人は積立投資を早くはじめることで時間を味方につけるといいと思います。
ぜひリンク先のコラムを読んでみてください。
以上、長期で積立投資をしたら、本当にリターンはでるのか?…という話題でした。