2021/08/13
ブログを読んでいただいた方からご質問をいただきました。
反応をいただけるというのは嬉しいものです。ありがとうございます。
ご質問の内容は、アセットアロケーションにNISA分を算入していないのはなぜか?というものです。
自分はアセットアロケーションにNISA分を算入していませんが、現行のNISAの取り扱いにはさまざまな方法がありうると思います。
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運用期間に制約があるから
私も以前、どうするか迷った部分です。
アセットアロケーションにNISAの資産を加える考え方もありますし、実際にそうしている方もいらっしゃいます。
自分がNISA枠をアセットアロケーションに加えない理由は、現行のNISAでは運用期間が限られているというのが大きな理由です。
運用期間の5年間が終了するときには、特定口座に移管することや売却することを検討する必要があります。そうでなければ、第3の選択枝としてロールオーバーを考えることになります。
運用期間の終わりが到来したときにNISAの運用で損失がでていた場合、NISAは制度上、特定口座と損益通算ができず、取得価格が低いまま上書きされてしまいます。
状況次第では、課税分がふえてしまうというデメリットが生じるわけです。
現行のNISAは、得をするときは大きく得をしますが、損をするときには大きく損をする仕組みになっています。
未来のことはわかりませんので、期限が到来したときに都合良く相場がいいとも限りません。
NISAを利用したことで、大きく損をだすことは避けたいところです。NISAの運用期間の前後に不安な日々を過ごしたくないという思いもあります。
そういった理由で、資産運用のメインとしてNISA を扱わないことにしています。
横山光昭さんの「はじめての人のための3,000円投資生活」においても、NISAを無理に使う必要はないと書かれています。
これから積立投資をはじめる人にとって、NISAのこうした使いづらさは煩わしいところです。
そうはいっても非課税メリットは享受してみたい
長期投資に向かない現行のNISAですが、そうはいっても非課税メリットは享受してみたいと思うのも人情です。
私はNISAを積立投資で使ってみたいと思いましたし、ひとつの投資経験にもなりそうです。
どうすればいいかと考えたときに、自分の場合は、メインのアセットアロケーションに組み入れず、管理がかんたんな低コストのバランス型投信でなんとなく運用するという、折衷的な案を採用したということになります。
こうした取り扱いは、「インデックス投資日記@川崎」のkenzさんの運用方法も大いに参考にしています。
現行のNISAは長期投資に使いにくい
ということで、アセットアロケーションに加えていないのは、運用期間が限られているというのが理由です。
NISA枠はメインではなく、いわば「おやつ」という扱いです。ですので、利益がでるタイミングでは利益確定をすることも考えています。
現在、金融庁が積立投資に利用しやすいよう、NISAの制度改正を提案しているそうです。
NISAが長期投資で使いやすい制度になるといいですね。
そのときにはNISAをアセットアロケーションに加えて長期運用をしたいと思っています。