2021/08/13

経済コラムニストの大江英樹さんの新刊を読みました。
「お金のことをわかりやすく教えてほしい」という、世の中の多くの人のニーズに応える一冊になっています。
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本書の特徴
この本は、どんな時代にも通用するお金の増やし方の原則を身につけることを目的に書かれています。
野村證券に38年勤めてきて、リーマンショック級の株価の下落は、40年近い間に少なくとも4回は経験してきたという書き出しからはじまります。
本書は、世の中にあふれる情報に惑わされず、損を避けることがいかに大事かということをさまざまな角度から教えてくれます。
お金の基本原則が学べる
お金の基本原則が学べる内容になっています。
たとえば、こんな行動はすべて間違いだといいます。
- 預金の金利が下がったので、投資信託を買おう
- 住宅ローンが下がったので、家を買おう
- 不景気だから、「節約」してお金を増やそう
これらがなぜ間違いか、みなさんは理解できているでしょうか。
普通にやってしまいがちな行動がなぜ間違いなのか、やさしい語り口で教えてくれます。
無理をして投資をする必要はない
この本のひとつの特徴は、「無理をして投資をする必要がない」ということを指摘しているところです。
投資のこともたくさん解説しているのにもかかわらず、「無理をして投資をする必要がない」という指摘が、読んでみると意外と重要なことだと理解できます。
投資をする前にするべきことがあるということを、読者に気づかせる内容になっています。
お金の基本原則は生活の基盤をつくる
この本は、これから投資をしようと考えている投資デビュー前の人に読んでほしい一冊です。
初心者向けという位置づけだと思いますが、私はいくつかのエピソードについて「へぇ〜」と勉強になる項目がありました。
これを読んで思うのは、「いかに多くの人が世の中の情報に惑わされ、損をしてきたか」ということです。
お金の基本原則を知ることは生活の基盤をつくることになります。
そして、お金の勉強をしなければ、いともかんたんに損をしてしまうということを警告してくれています。
初心者向けの本は数多くありますが、お金の原理原則を誠実に教えてくれる本はそう多くありせん。
初心者にやさしい貴重な一冊です。