2021/08/13
うちには息子がいるのでジュニアNISAも気になります。将来の教育費用は考えておきたいところです。
未成年者を対象とするジュニアNISAは、若年層への投資のすそ野の拡大、高齢者から若年層への資産の移転といった効果を狙って対象を広げたものだといいます。
ジュニアNISAは、非課税のメリットがある一方で、少し使いづらい面もありそうです。ジュニアNISAのメリットとデメリットなど、基本的なところを整理したいと思います。
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ジュニアNISAのメリット
【参照】2016年はジュニアNISAを賢く活用|モーニングスター
ジュニアNISAのメリットは次のとおりです。
ジュニアNISAは未成年者が利用可能
ジュニアNISA口座を開設できるのは、その年1月1日現在で0歳~19歳の日本の居住者等です。ジュニアNISAを始めた方が20歳以上になった場合には、成人用のNISAに移行可能です。
親権者等が運用管理
ジュニアNISA口座は、親権者が代理で運用・管理します。祖父母などの二親等以内の方が運用・管理することもできます。
年間投資上限額は80万円
ジュニアNISA口座で投資できる金額は、年間80万円までです。非課税投資枠(年間 80 万円)が設定され、ジュニア NISA 口座で一度売却するとその非課税投資枠の再利用はできません。
トータルで最大400万円分が非課税
NISAと同様に、最長5年間は非課税で投資できます。非課税投資枠は総額最大400万円(80万円×5年)になります。
継続管理勘定で20歳まで非課税で保有可能
ジュニアNISA口座で運用していたお金は「継続管理勘定」という新たな口座に移管(ロールオーバー)されて、20歳まで非課税で保有できます。
18歳になったら払い出してもいいですし、NISA口座に引き継ぐことも可能です。
ジュニアNISAのデメリット
ジュニアNISAのデメリットもあります。主要なデメリットは次のとおりです。
子が18歳になるまで払い出しができない
当初は、5年間非課税で運用した投資資金は、子供が18歳になると払い出しが可能になる仕組みでした。
しかし、ジュニアNISA廃止により、ジュニアNISAは2024年1月以降は非課税で払い出しが可能になりました。
金融機関の変更はできない
複数金融機関での開設や金融機関の変更はできません。NISA口座と異なり、金融機関の変更はできません。
他口座との損益通算はできない
ジュニアNISAについて他口座との損益通算はできません。
子どもの証券口座と銀行口座を用意する必要がある
親が証券口座を持っていることが必要です。親の証券口座があることを前提に、子どもの証券口座を開設します。
そして、子どもの証券口座に入金するには子どもの銀行口座から入金する必要があります。つまり、子どもの証券口座と銀行口座を開設することが制度利用の条件になります。面倒といえばかなり面倒です。
ジュニアNISAを使うべき?
ジュニアNISAの出番があるのは、親がNISAの非課税枠を全部使って、それでも非課税枠が足りないと感じる方だと思います。そういう方には、ジュニアNISAの非課税枠はメリットになります。
ジュニアNISAに興味をもった方で、まだ証券口座もNISAも開設されていない方は、子どもの前にまずは自分の名義で証券会社で積立投資をすることを考えてみるのがいいと思います。
ジュニアNISA口座でなくとも、「つみたてNISA」や「現行NISA」でも非課税で運用ができます。
ジュニアNISAも投資になります。インデックスファンドを使った積立投資なら、毎月積立をしながら、日々の生活に集中することができます。
将来の教育資金は用意しておきたい
ジュニアNISAを無理に使う必要がないとしても、将来の教育資金は長期的に用意しておきたいところです。
私は学資保険を利用していません。保険会社の倒産リスクを負いたくありませんし、長期に積み立ててもリターンがあまり望めないからです。
将来の教育資金についても、インデックスファンドの積立投資で用意するつもりです。
将来の教育資金であれば、時間を味方につけることができます。インデックスファンドを使って長期・分散・低コストで資産運用をしていけば、時間を味方につけることで、複利による利益も期待できます。
資産運用を考えるなら、手数料や利便性の面からネット証券が便利です。楽天証券なら、ノーロードで低コストのインデックスファンドが揃っていますし、投資信託の保有で楽天ポイントもたまります。楽天証券で口座開設をすると日経新聞が無料で読めるのも大きなメリットです。
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私は楽天証券を便利に使っています。
以上、ジュニアNISAのメリットとデメリット。面倒だけど非課税メリットは魅力…という話題でした、
参考リンク:
2019年の税制改正大綱により、ジュニアNISAは2023年で新規口座開設が終了することになりました。ですが、途中の払い出しも可能になりましたので、利便性は高まっています。
NISAやジュニアNISAで投資をはじめるなら、積立投資の本でまずは基本をおさえるといいと思います。
ジュニアNISAは子どもの口座ですので、自分の資産とは切り離して運用しています。