2021/08/13
大人になったら生命保険や医療保険に加入したほうがいいのでしょうか。
多くの人が悩む問題です。
万が一のときを考えると、保険で備えたおくほうがいいのでは?と考えるのはよくわかります。私もそう思っていました。
ここ最近、後田亨さんが保険について情報発信をしています。後田さんの書籍等のおかげで保険に対するスタンスがはっきりしました。
保険に対する考え方を紹介したいと思います。
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保険の本質は「宝くじ」と同じ
後田さんによれば、ストーリーがあると保険が必要だと思う人が多いといいます。
ある確率で受け取ることが見込まれるお金に対して、いくらお金を払うのかという問題を、宝くじの話にして伝えると『バカバカしい』と相手にされないのに、がんに備える物語にすると『ちゃんと備えなければ』と感じる人が増える、ということです。
しかし、保険の本質は「宝くじ」と同じだと指摘します。
ストーリーから離れてみると、賞金と給付金の違いはあっても、ある確率で受け取ることが見込まれるお金に対してお金を払うという点では同じ理屈です。要するに保険は『お金を払ってお金を用意する手段』だということです。
保険は「宝くじ」と同じ、と理解するとすっきりします。
30代の生命保険は「99%が外れる宝くじ」
そして、30代の生命保険は、「99%が外れる宝くじ」を買う行為とほとんど同じだといいます。
厚生労働省が発表している第21回生命表を確認すると、30歳の男性が40歳までに亡くなる確率は1%に届きません。つまり、30歳の男性がこの保険に加入することは、宝くじを買う行為とほとんど同じなのです。99%以上の確率で外れるクジを買うようなもの。
たしかに確率で考えるとそういうことになります。
そして、当たるような保険を買うのは損で、どうしても保険が必要なら競馬でいえば「大穴」狙いがいいといいます。
保険は「子供が自立するまで健康な世帯主の急死に備えるくらいでいいことになります」と後田氏。競馬でいえば「大穴」狙い、オッズが1倍強の「本命」は無視する方が良いのです。
保険は「大穴」狙いで、掛け捨てで最低限のものを入るというのが合理的な選択肢になりそうです。
保険はシンプルに利用する
保険は宝くじと同じといわれると、その潔い考え方がだんだん心地よくなります。
自分の場合、10年前には医療保険にも入っていましたが、今は医療保険には入っていません。入っていた医療保険もお世話になる機会はなく、結局「外れた宝くじ」だったということになります。
2年分の生活費にあたる生活防衛資金を用意して、医療関係の出費は預貯金等で備えればいいと考えられると、余計な保険に入る必要もなくなります。
子どもがいるので、万が一のリスクヘッジとして掛け捨ての生命保険には入っています。競馬でいえば最低限の金額での「大穴」狙いです。それだけで十分だと思えると、保険で余計なお金を使わなくてすみます。
保険については最低限のものを加入すればいいと思えるようになって、気持ちも楽になりました。
たくさんの保険に入っている方は、考え方を整理してみるのもいいかもしれませんね。
以上、保険は「99%が外れる宝くじ」である…という話題でした。