2021/08/13
信託報酬が低いほうがいいとはなんとなく思っていましたが、長期的な影響は大きいようです。
日本経済新聞の記事が参考になったので紹介します。
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信託報酬は複利効果に強く影響する
日本経済新聞の2016年2月1日の記事は、信託報酬の低さが複利効果に影響することを指摘しています。
複利効果とは、運用で得た収益をふたたび投資することで、いわば、利息が利息を生んでふくらんでいく効果のことです。雪だるまのようにどんどん大きくなっていくような状況です。
以下、記事の引用です。
信託報酬が重要なのは「複利効果」を左右するためだ。運用で得た利益を継続的に再投資すれば投資元本がさらに膨らみ、利回りが一定だとしても時間の経過とともに運用資産の伸びは拡大していく。信託報酬が抑えられればその分だけ再投資できる額が増え、複利効果がより強く出やすくなる。
わずかな差に見えても、負担が長期にわたって続くため、複利の効果で運用成績に影響するということです。
複利効果シミュレーションで検証する
記事は、さわかみ投信がインターネット上で提供している複利効果シミュレーションも紹介しています。
記事はこのシミュレーションを使って、信託報酬の違いで利回りが1%違った場合、20年の運用で次のような違いがでると説明しています。
初期投資額は100万円、毎月の積立額を1万円として20年運用したと仮定する。年間ベースの想定利回りを2%とした場合の利益は103万円。一方、信託報酬が高く、利回りが1%にとどまった場合の利益は47万円と半分未満になってしまう。
信託報酬は明確にリターンに影響してきます。
信託報酬のわずかな違いが、複利効果で大きな違いになることがわかります。
投資信託の信託報酬に注目しよう
インデックスファンドも信託報酬の違いで将来的な資産は大きく違ってきます。
きちんと信託報酬と実質コストを確認したうえで、自分好みのファンドを選びたいですね。
以上、信託報酬のわずかな違いが複利効果に影響して、数十年後に大きな違いになる…という話題でした。