2021/08/13

三菱UFJ国際投信が10月2日付けで「eMAXIS Slim」シリーズの2本の信託報酬を対抗値下げしました。
信託報酬を「常に業界最低」にすると打ち出している同シリーズのはじめての信託報酬引き下げです。
日経新聞で先行報道のあったとおり、有言実行となりました。
sponsored link
2本の信託報酬を値下げ
信託報酬を下げたのは、「eMAXIS Slim」シリーズの先進国株式インデックスファンドと国内株式インデックスファンドです。
プレスリリースもでています。
信託報酬が10月2日からそれぞれ引き下げられ、信託報酬は下記のとおりになります。
年0.216%(税抜年0.2%)→年0.2052%(税抜年0.19%)
年0.1944(税抜年0.18%)→年0.1836%(税抜年0.17%)
「eMAXIS Slim」シリーズの特徴は、他社の投資信託に追随して業界最低水準を目指し続けるところにあります。
同社のホームページにはこのように説明書きがあります。
多くの方に資産形成ツールとして、よりお役立ていただけるよう、
イーマクシス スリムは、業界最低水準*の運用コスト(注)を将来にわたってめざします。*対象範囲:ETF・DCを除く公募追加型株式投信
*他社類似ファンドが信託報酬率の引き下げを行った場合、業界最低水準ではない期間が存在する旨、ご留意ください。他社類似ファンドが信託報酬率の引き下げを行った場合、当ファンドの信託報酬率も引き下げ、業界最低水準にすることをめざしますが、これを実現することを保証するものではありません。
三菱UFJ国際投信は、この宣言通りに信託報酬を引き下げました。
しかも、iFreeシリーズの引き下げと同じ10月2日です。対抗心がわかりやすく現れています。
いつまでも単独トップを目指さないということで、発売当初はあまりいい印象ではなかった「eMAXIS Slim」シリーズですが、こうして追随するのをみると少しずつ印象が変わりつつあります。
「eMAXIS Slim」シリーズを選んでおけば最安が維持されるわけですから、個人投資家にとって魅力あるシリーズであることには変わりがありません。
有言実行の意味は大きいと思います。
でもまだ最安になっていない
多くの人が指摘していますが、TOPIXの現時点での最安は「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」です。
三井住友アセットマネジメントは、2017年9月21日から「三井住友・DC日本株式インデックスファンドS」を「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」に改名し、信託報酬0.1728%に引き下げました。
今回、この信託報酬の引き下げの動きまではフォローできなかったことになります。
三菱UFJ国際投信はもう一度動くのでしょうか。
追随すれば話題になるわけですから、その宣伝効果は絶大です。どこまでも追随しているうちに、「eMAXIS Slim」シリーズは今後の覇権を握るかもしれない…そんなことを思った出来事でした。
グッジョブです!
以上、「eMAXIS Slim」の2本が対抗措置で信託報酬引き下げ。有言実行です!…という話題でした。
参考リンク:
三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim」という新シリーズの特徴は、ライバル各社に連動して信託報酬を業界最低水準を目指し続ける点にあります。
各資産クラスでどのインデックスファンドが最安かを知りたいという方はこちらを参考にしてください。各資産クラス毎に一覧でまとめています。
信託報酬引き下げがブランド価値を高めていきます。「eMAXIS Slim」シリーズも、これでブランド価値を一歩高めたことになります。