2021/08/13
今回は全世界に投資できるバランス型投資信託として、人気が急上昇中の「世界経済インデックスファンド」のメリット&デメリットについて詳しくまとめた記事を書いてみたいと思います。
低コストで世界に投資してみたい…という方はもちろん、手間をかけずに投資したいという方にも「世界経済インデックスファンド」は最適なので、是非、この機会に「世界経済インデックスファンド」のメリットを知ってみてください。
私もすでにNISA口座で「世界経済インデックスファンド」を2年半ほど積立投資をしてきましたが、これ1本で全世界に投資できる便利なインデックスファンドです。
【2018年4月1日に更新しました。】
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世界経済インデックスファンドとは
「世界経済インデックスファンド」は、世界に分散投資ができる人気のバランス型投資信託です。
純資産も急速に増えて、2017年11月時点で540億円を超えています。
特徴は次のとおりです。
- 購入時手数料0-3.24%
- 信託報酬0.54%
- 信託財産留保額0.1%
- 株と債券のバランスが50:50
- 基本組入比率は地域別のGDP(国内総生産)総額の比率を参考に決定
- 取り扱いは楽天証券、SBI証券ほか計17社
特徴があるのが資産配分の考え方です。
世界のGDP比率で資産配分して、株式と債券が1:1にするというバランス型投信です。
世界経済インデックスファンドの特徴は、日本、先進国、新興国のGDP(国内総生産)総額の比率を参考に決定しているところにあります。
世界は少しずつ新興国の人口が増えていき、新興国の影響力が増していくことが予想されています。新興国の比率を高めにした資産配分になっています。
現行NISAは期限が限られていてリバランスなども難しいと思い、これ1本で世界に分散投資ができる「世界経済インデックスファンド」を選択して、毎月積立してきました。
世界経済インデックスファンドの積立と運用成績
NISA枠を本格的に使いはじめたのは2015年からです。実質約2年半の運用成績になります。
来年からの「つみたてNISA」への移行準備として一部を売却しました。3回にわけて売却しています。
結果はこのとおりです。
結果をかんたんにまとめるとこうなります。
- トータルリターン +25万8084円(+9.85%)
- これまで投資した金額(累計投資額) 262万0,259円
- 払い戻された金額(譲渡金額) 287万8,343円
投資額の累計262万0,259円が287万8,343円(+9.85%)に成長しました。
信託財産留保額が差し引かれて、トータルリターンは25万8,084円という結果でした。
2年半の積立投資で、投資額に対して+9.85%という結果です。
NISA口座なので税金を支払う必要はなく、利益はすべて自分のものになります。
この利益を多いと思う人もいれば、少ないと思う人もいるかもしれません。自動的に積立をして、基本的に何もしていない「ほったらかし」です。「ほったらかし」の成績でこれなら個人的には満足です。
普通預金に貯金しているだけでは絶対に達成できないリターンだというのは、理解してもらえると思います。
基本は「長期・積立・分散」
2年半でのリターンでしたが、積立投資がうまくいくためには、いくつかポイントがあると思います。大事なのは次の3つだと思います。
長期で投資をする
1つめのポイントは、長期で投資をするということです。
投資期間の値動きはどうだったのでしょうか。
楽天証券はこれまでの資産の推移とこれまでの投資成績をグラフで示してくれるので、どういう経緯だったのかがはっきりわかります。
楽天証券の管理画面はわかりやすく、インターフェースも使いやすいです。成績も一目瞭然なのが楽天証券の良さですね。
最も下がったときがイギリスのBrexitの直後の2016年6月28日で、17,114円まで基準価格が落ち込みました。
上のグラフに表示されているように、自分の口座の世界経済インデックスファンドの評価額は20万3,013円までマイナスになったと記録されています。当時は、日々の仕事などで忙しく、評価額をあまり気にしていませんでした。正直にいうと、よくわかっていませんでした。笑
結果としては、下落相場をそれなりに経験し、マイナス評価の時期を乗り越えた成績ということになります。
結果は相場次第ですが、2年半という期間でも十分に結果はでることがわかります。
今回は「つみたてNISA」への切り替えを念頭に一部を売却しましたが、10年、20年とさらに長期でホールドすれば、おそらく複利の効果も手伝って、より大きなリターンが期待できるのだろうと思います。
積立で投資をする
2つめのポイントは、積立で投資をするということです。
積立投資をしていれば、イギリスのBrexitのときも「安く購入できる」と思えるので、それほど資産がマイナスになっているというイメージではありませんでした。
毎月積立をすることで、心理的負担も少なく投資を続けることができます。
下落相場でも積立を続けることがポイントです。世界経済インデックスファンドについては何回か追加で投資しました。
世界に分散投資をする
最後のポイントは世界に分散投資をすることです。
「世界経済インデックスファンド」のいいところは、世界のGDP比率を参考に、世界の株式と債券に幅広く分散投資されているところです。こうしたコンセプトのバランス型投信は案外少ないのです。
値動きが異なる複数の資産に投資することにより、リスクを効果的に低減させることができます。資産を安定的に育てていくためには、「分散投資」は非常に重要な要素です。
分散投資でリスクは抑えながら、世界経済の発展を享受することができます。
世界経済インデックスファンドの評価とおすすめ
NISA口座で世界経済インデックスファンドを毎月積立してきました。
世界経済インデックスファンド1本を選べば、日本や先進国、新興国を含めて世界に分散投資してくれます。世界経済の発展を享受するというコンセプトのバランス型投資信託です。
世界経済インデックスファンドを1本選択するだけで、これだけの分散がされています。
総組み入れ銘柄数 5,691銘柄
株式 4134銘柄
・国内株式 1976銘柄
・先進国株式 1329銘柄
・新興国株式 829銘柄債券 1557銘柄
・国内債券 724銘柄
・先進国債券 657銘柄
・新興国債券 176銘柄
個人の資産で5,691銘柄に分散して購入することはほぼ不可能です。それが「世界経済インデックスファンド」1本を選べば、世界まるごと分散投資ができます。
また、リバランスも投資信託自体がしてくれますので、毎月の積立設定をすれば「ほったらかし」で大丈夫になります。
横山光昭さんのベストセラー「はじめての人のための3000円投資生活」でもおすすめのバランス型投資信託のひとつとして紹介されているのが「世界経済インデックスファンド」です。
「つみたてNISA」で世界経済インデックスファンド
結果としては2年ちょっとでそれなりの利益になりました。
私がやったことはといえば、楽天証券を使って「世界経済インデックスファンド」を積み立てただけです。
その期間の相場次第というところもありますが、私が続けているのは「長期・分散・低コスト」で毎月積立をしていくだけの投資法です。
積立投資なら、基本を理解して時間を味方につければ誰でも実践することが可能です。
投資なんて怖い…という気持ちは、最初は誰でもあります。私もそうでした。まずは証券口座を開設して、特定口座でごくごく少額から積立投資に慣れていくのがいいと思います。私も最初は月6,000円からはじめました。
これから積立投資をするなら、利益が非課税になる「つみたてNISA」で世界経済インデックスファンド1本で積立していくのがシンプルな資産形成の方法です。
「つみたてNISA」なら1年に40万円、20年にわたって利益が非課税になります。
「つみたてNISA」をはじめるなら、この2社なら確実です。
少しずつ経験を積んで、シンプルに積立投資を実践できるといいですね。
以上、世界経済インデックスファンドの評価!2年半の積立と運用成績,…という話題でした。
参考リンク:
証券会社を間違えないようにしましょう。低コストのインデックスファンドを購入できて、「つみたてNISA」も利用できる証券会社はじつは限られています。
イギリスのBrexitのときも狼狽売りせず、時間を味方につければ結果がでるのが積立投資です。自動で積立をする設定にして、仕事と家庭に集中していればいいだけです。
バランス型投資信託は、選ぶならこの6本のなかから選ぶといいでしょう。高コスト商品やリターンが期待できない商品もたくさんありますので、その点は要注意です。
コメント
私も積立NISA使うなら世界経済インデックスファンドで積立たいなと思ってました。
8資産とか4資産均等のバランス型ファンドは多いですが、世界経済インデックスファンドのようなタイプはあまり見ないですよね。
願わくば、コストが更に下がってくれたり、積立NISA向けに低コスト版を出して貰えると、NISAだけじゃなくて課税口座でも娘の教育費の一部の積立に使いたいなと考えちゃいます。
by シオイ 2017年8月2日 10:32 PM
シオイさん
コメントありがとうございます。
世界経済インデックスファンドは、GDP比率を参考に世界全体に投資している資産配分がいいですよね。「世界経済全体の発展を享受します」というファンドコンセプトが私の好みです。
今回、つみたてNISAへの移行で、シンプルにしたくて整理しましたが、このコンセプトの低コスト版があると本当にいいですよね。
他社でも低コスト版を発売すればかなりのシェアをとれると思いますし、リーサルウェポンになると思うのですが、どこもなかなか勝負にいきませんね。笑
私も発売を心待ちにしています。
なるたく
by loloinvestors 2017年8月4日 8:09 PM