2021/08/13
楽天証券が投信定期売却サービスを開始することを発表しました。
投資信託を取り崩す時期に利用したかったサービスがついに楽天証券で実装されます。投資信託で資産形成をしている人にとって朗報でしょう。
積立投資をしている人の出口戦略において、利便性が高まるニュースです。
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楽天証券が投信定期売却サービス開始
投資信託を定額もしくは定率で自動的に解約できれば、自分で毎回売却の指示をすることもなく、自動で計画的にお金を利用することができます。
運用を継続しながら、年金のように少しずつ売却して現金で受取ることができるので、一気に解約してしまうよりも資産を長く維持することができます。
投資信託を定期売却できるサービスは便利です。
こうした投資信託定期売却サービスはSBI証券で先行して実施されています。SBI証券の場合は、金額指定での投資信託売却サービスです。
「毎月コース」のほか、「奇数月コース」、「偶数月コース」から選択でき、ご希望により年2回まで「ボーナス月コース」の設定も別途可能です。
それが今回、楽天証券でも投信定期売却サービスをスタートすることになりました。
2019年12月29日からサービス開始です。
ホームページでも詳細が公表されています。
楽天証券の特徴は、金額定額だけでなく、定率指定、期間指定にも対応しているところです。定率、期間での割合的な解約にも対応したところに、大きなメリットがあります。
具体的なところをみてみましょう。
金額指定、定率指定、期間指定の3種類
楽天証券では、投資信託売却サービスとして次の3通りが選べます。
金額指定
金額指定は、毎月一定額を売却し受け取るものです。
1,000円以上1円単位です。1万円以下になると設定が解除されます。
ホームページでも次のような例が紹介されています。
例)毎月15日に1万円ずつ受取ると指定した場合、指定した投資信託の評価額が1万円以下になるまで毎月自動的に売却し15日に受取ります。
定率指定
定率指定は、毎月一定割合で売却するものです。
指定している投資信託を、あらかじめ指定した率に相当する口数を毎月売却し受取ります。0.1%以上0.1%単位です。
発表された当初は1%以上の定率指定でしたが、数日後にはすぐに0.1%以上に仕様変更しました。これはいい変更ですね。
1,000円に満たないと売却せずに設定解除となります。
例)毎月15日に1%ずつ受け取ると指定した場合、売却注文日の投資信託の保有口数の1%に相当する口数を自動的に売却し15日に受取ります。受取額は変動します。
期間指定
期間指定は、最終受取年月を指定するものです。
最終受取年月を指定し、指定投資信託の保有口数を、当該年月までの売却回数で等分した口数を定期的に売却し受取ります。こちらも受取額が変動します。
例)2050年12月まで毎月15日に受け取ると指定した場合、指定した投資信託の口数を360回(2020年1月設定の場合)で割った口数を自動的に売却し15日に受取ります。受取額は変動します。
受取日は指定可能
毎月1日~28日の間で指定ができます。
現役時代の給料日に売却設定をする…なんてこともできますね。
対象口座は、一般口座、特定口座、NISA・つみたてNISA口座、法人口座です。
その他、下記のような仕様になっています。
- ジュニアNISA、未成年口座は指定できません。
- 同一口座で現在積立設定がある銘柄は指定できません。
- 定期売却設定があっても、スポットの売買の注文は行っていただけます。
ただし、同一注文日での同一銘柄・同一口座区分の売却注文は不可となります。- 設定時の評価額の50%以上となる設定はできません。
- 下記のケースでは定期売却サービスの設定は、次回売却注文作成時に、解除されます。
①最低売却単位1,000円以下となった場合、または金額指定売却で指定金額が注文作成時の評価額の50%以上となった場合
(例)売却時の評価額:2万円、指定金額:毎月1万円となった場合
②設定銘柄の償還が決定され、その銘柄が償還または売買が停止された場合
利便性が高い投資信託売却サービス
楽天証券は、金額の定額だけでなく、定率指定、期間指定にも対応した投資信託売却サービスとなっています。
定率指定や期間指定であれば、相場によって受取額が変動します。
相場のいいときには多めに、逆に悪いときには少なめの取り崩しになりますので、定額指定よりも資産寿命が伸びることが期待できそうです。
ただし、定率指定は月0.1%以上です。少ない割合での定率指定もできるようになりましたので、自分好みの定率指定が可能になりました。
また、年何%の指定で毎月売却、といった選択肢もあったらいいですね。この点は今後の拡充を期待したいところです。
このほか、期間指定は案外使い勝手があるかもしれないなと思いました。
たとえば、期間指定を選んで、自分が想定する寿命や遺族に残したい金額などを考えながら期間設定すれば、現在の仕組みでも自分のイメージする定率で取り崩すこともできるかもしれません。
どのような取り崩しが自分にフィットするかは、人それぞれかもしれません。
私もその時期までに気長に考えていこうと思います。
投資信託売却サービスは利便性が高い仕組みです。楽天証券にも設定されればいいなとずっと思っていましたが、思った以上に早く対応してくれたので、嬉しいニュースでした。
これで資産を取り崩す時期の売却も、自動でほったらかしで投資信託の売却ができそうです。
楽天証券は、クレジットカード積立をはじめ、いい仕事を続けていますね!
楽天証券の利用者としては嬉しいかぎりです。
以上、朗報!楽天証券が投信定期売却サービスをスタート!…という話題でした。
参考リンク:
楽天証券は楽天カードで積立設定すると1%のポイントが付与されます。積立投資をするなら、大きな違いになります。
楽天証券の使い方のコツはこちらにまとめています。いくつかコツがあります。最大限のメリットを享受していきたいですね。
楽天証券の「つみたてNISA」の設定はかんたんです。わかりやすいインターフェイスになっていますので、はじめての人でも迷わず設定ができると思います。