2021/08/13

驚きのニュースが入ってきました。
アセットマネジメントOneがインデックスファンドの「たわらノーロード先進国株式」と「たわらノーロードバランス(8資産均等型)」 の信託報酬を引き下げます。
販路の広い「たわらノーロード」シリーズです。多くの人に影響のあるビックニュースです。
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「たわらノーロード」2ファンドが最安水準
アセットマネジメントOneの「たわらノーロード」シリーズは、2015年からスタートしたインデックスファンドシリーズです。
私を含めて多くの人が利用している楽天証券iDeCoは「たわらノーロード」シリーズを採用していますし、イオン銀行iDeCoや多く地銀、信金などで採用されており、販路が広いことが「たわらノーロード」シリーズの特徴です。
そのうち資産額の大きい2ファンドの信託報酬を引き下げます。プレスリリースもでています。
信託報酬は下記の通りです(いずれも税抜)。
- 「たわらノーロード先進国株式」(0.20%→0.0999%)
- 「たわらノーロードバランス(8資産均等型)」(0.22%→0.14%)
この引き下げにより、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim」シリーズやニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>」シリーズと並んでカテゴリー最安に並びます。
「たわらノーロード先進国株式」の信託報酬の引き下げは、長らく期待されていましたが実現していませんでした。
多くのライバルファンドと差がついて、もう信託報酬の引き下げを行わないのかと思っていたところ、意外にも(失礼)ここで信託報酬の引き下げです。
信託報酬を引き下げるためには、運用会社だけでなく信託銀行と販売会社の同意が必要です。
「たわらノーロード先進国株式」のホームページをみると、現在、ネット証券や銀行、信金など160社以上の販売会社があります。
これに対して、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」の販売会社は14社、ニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」は15社です。
すべての信託銀行と販売会社から同意を取り付けるのは、「たわらノーロード」シリーズは他社と比べても相当な手間がかかります。
販路の広い「たわらノーロード」シリーズは、こうした事情もあって、インデックスファンドの競争から事実上離脱して、広い販路を活用して資産を集める戦略で勝負するのかと思っていました。
楽天証券iDeCoやイオン銀行iDeCoなどの利用者も多いと思いますので、今回の信託報酬の引き下げは多くの人の資産形成に恩恵があります。
私も楽天証券iDeCoと特定口座で「たわらノーロード先進国株式」を保有・積立しています。
受益者の1人として大変嬉しいニュースです。
「たわらノーロード」がアピール上手になることを期待
個人的に、「たわらノーロード」シリーズは応援しているインデックスファンドシリーズです。
「たわらノーロード」シリーズがスタートした2015年当時は、果敢に市場の開拓に挑む勢いが感じられましたし、「たわらノーロード」という変わった名前もインパクトがあったのでした。
「たわらノーロード」シリーズは、他社と比較して販売会社が多いですので、今回の信託報酬の引き下げにあたっては、担当の方は相当努力して実現したものと思います。
もう少し早く対応できていたら、インデックスファンドシリーズのブランド戦略はもう少し好転していたのではないかと思うところです。
そして、余計なことを言えば、アピールの表現が他社と比べて控えめな気がします。
プレスリリースにはこうあります。
AM-Oneは「たわらノーロード」を業界屈指のインデックスファンドシリーズとするべく、コスト面のみならず、指数連動性の向上やラインアップの拡充など、その品質においても改善を重ねてまいります。
他社と比べると、控えめですね。
「業界屈指のインデックスファンドシリーズとする」と宣言していますが、これは、ライバルのインデックスファンドシリーズに負けずにコスト面でも勝負していく、ということなのでしょうか。
それとも、違うということなのでしょうか。
ブランド戦略としても、どんな思いで「たわらノーロード」シリーズを育てていこうとしているのか、ぜひ広報戦略として語ってもらえると、ファンもついてくるのではないかと思っています。
余計なことを書きましたが、大変嬉しいニュースでした。
グッジョブです!
以上、アセットマネジメントOneが「たわらノーロード先進国株式」と「たわらノーロードバランス(8資産均等型)」の信託報酬引き下げ!…という話題でした。
参考リンク:
2017年の「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2017」には、「たわらノーロード先進国株式」に5票を投票しました。そのときの記事を見返すと、今回の2ファンドの信託報酬を引き下げを勝手に提案していました。この記事の1年半後に、実現したことになりますね。
私は楽天証券iDeCoで「たわらノーロード先進国株式」を100%買う戦略です。継続して積立していますが、順調にプラスで推移しています。
「たわらノーロード先進国株式」の実質コストは低いです。以前実質コストを確認しましたが、この傾向は変わっていないと思うので、実質的には「たわらノーロード先進国株式」が今回で最安になったのではないかと思います。