2021/08/13
新興国株式クラスのインデックスファンドを利用している方も多いと思います。
個別株では投資しづらい新興国株式ですが、インデックスファンドならかんたんに投資ができます。
新興国株式クラスの「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」のチャートをご紹介します。
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MSCIエマージング・マーケット・インデックスとは
新興国株式クラスののインデックスファンドは、「MSCIエマージング・マーケット・インデックス」に連動する投資信託です。
新興国24か国・846社の大型および中型株式に投資できることになります。このファンドを購入すれば、韓国、中国、台湾、香港、南アフリカ、インドといった各国の企業に分散投資できます。
現在の国内の低コストインデックスファンドは下記のものです。
商品名 | 委託会社 | 信託報酬 |
---|---|---|
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 三菱UFJ国際投信 | 0.1859% |
たわらノーロード新興国株式 | アセットマネジメントOne | 0.1859% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド | ニッセイアセットマネジメント | 0.2079% |
三井住友・DC新興国株式インデックスファンド | 三井住友アセットマネジメント | 0.374% |
インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式 | 日興アセットマネジメント | 0.374% |
iFree 新興国株式インデックス | 大和証券投資信託委託 | 0.374% |
「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」がコスト競争で一歩リードしている状況です。
なお、「iFree 新興国株式インデックス」は、「FTSE RAFIエマージングインデックス(円換算)」という指数を採用しています。ファンダメンタルインデックスとよばれる指数であり、ここでは参考扱いとして下段に掲載しています。
MSCIエマージング・マーケットの構成国・地域
MSCIエマージング・マーケットの構成国は下記の24カ国です。
ブラジル、チリ、コロンビア、メキシコ、ペルー、チェコ、エジプト、ハンガリー、ポーランド、ロシア、南アフリカ、トルコ、ギリシャ、カタール、UAE、中国、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、フィリピン、台湾、タイ、パキスタン
2017年5月にパキスタンがフロンティアからエマージングに移動しています。
MSCIエマージング・マーケットのチャート
MSCIコクサイのチャートは、MSCI社のホームページに掲載されています。
詳しいことはリンク先でみることができます。
2003年3月から2018年3月までの、15年間のパフォーマンスがわかります。
同じグラフにMSCI Emerging Marketsのほかに、MSCI ACWI、MSCI Worldが掲載されています。
新興国株式のパフォーマンスがいい時期がありましたが、最近では停滞していました。MSCI Emerging Marketsは、リターンが期待できる一方で、MSCI Worldと比べてもリスク(値動き)がかなり大きいことがわかります。
ちなみに、以前に確認した先進国株式のMSCIコクサイの指数のチャートは、MSCI Worldとほぼ同じ動きでした。
ということは、2003年以来の成績で比較すると、先進国株式クラスよりも新興国株式クラスのほうがパフォーマンスはよかったというのが、この期間のチャートからいえそうです。
過去のパフォーマンス
過去のパフォーマンスです。
10年で3.02%のリターン、2000年以来は10.13%のリターンとなっています。
毎年のリターンの状況です。
2013年から2015年の時期は不調でした。ですが、2017年で急激に好調となりました。ちなみに、2008年は-53.33%です。
現在の構成国と組入比率
2018年時点の構成国です。
中国が29.92%、韓国がが15.1%、台湾が11.77%です。
セクターとしては金融と情報テクノロジーの比率が相対的に大きめになっています。
846社の組み入れとなっています。
上位10社
新興国株式クラスですが、上位10社中7社が中国の企業です。
テンセント、サムスン、アリババが大きな組み入れになっています。中国の勢いを感じる10社です。
インデックスファンドなら新興国も投資できる
中国株などは魅力的な企業も多いですが、中国の企業を個別株で持つのはなかなかハードルが高いところです。
新興国株式クラスのインデックスファンドなら、投資信託を通じてテンセントやアリババなどの企業に投資することができます。
この利便性を味方につけて資産形成をしていきたいですね。
以上、MSCIエマージング・マーケットのチャートと構成国・組入比率…という話題でした。
参考リンク:
インデックスファンドなら世界中の企業の株主になることができます。インデックスファンドならではのメリットです。
2018年の世界の成長予測です。新興国の位置づけを把握するヒントになります。
2050年の世界予想です。30年以上先の未来予想で当たるかどうかわかりませんが、参考にはなります。