2021/08/13

現行NISAにするか、それとも「つみたてNISA」にするかは悩みどころです。
現行NISAを利用してから「つみたてNISA」に移行したほうが有利なのでしょうか。
ブログのコメント欄にこんな質問をいただきました。
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現行NISAを利用して「つみたて」NISAに移行すべきか
あつしさんから質問をいただきました。
現行NISAの非課税枠内で商品を購入できるのが2023年までなので、それまで現行NISAの非課税枠内で投資して、2024年からつみたてNISAに移行するのが一番多く非課税枠を使えるやり方だと思っているのですが、どうお考えですか?
コメントありがとうございます。
2023年まで現行NISAで投資して、2024年から「つみたてNISA」に移行するのが非課税枠が大きく使えるのでは、という質問です。
難しいご質問ですが、整理してみたいと思います。
現行NISAは「それぞれ投資をはじめた年から5年間の非課税期間」
まず確認ですが、現行NISAの制度は2023年まで利用できますが、利用者に与えられる非課税枠は、「それぞれ投資をはじめた年から5年間の非課税期間」です。
「それぞれ投資をはじめた年」からカウントされるということです。
たとえば、来年2018年から「現行NISA」をはじめて利用する人は、1年間の非課税枠が120万円ですので、40万円の「つみたてNISA」よりも「非課税枠が大きくなる」という理解もできるかもしれません。
非課税枠を大きく利用できるのは、これまで「現行NISA」を利用していた人が、現行NISAの資産を保持しながら「つみたてNISA」に移行する場合かもしれませんね。
それなら、非課税枠を大きく利用できます。
ポイントは「出口戦略」と「用途」
私が現行NISAではなく「つみたてNISA」にするのは、「出口戦略」と「用途」からです。
非課税期間が20年と長い「つみたてNISA」は、「出口戦略」から考えると有利です。現行NISAの場合は非課税期間が5年ですので、ロールオーバーがあったとしても、売るタイミングがすぐにせまってきます。
用途も重要です。ETFや個別株を買いたい方は現行NISAがいいと思いますが、投資信託を積立する用途なら「つみたてNISA」のほうが資産形成しやすいと思います。
難しいのは、非課税枠が大きいからといって資産が増えるとは限らないというところでしょうか。利益がでるかどうかは「出口」次第だからです。
私も現行NISAを利用していましたが、「つみたてNISA」を選択すると、制度上、利用していた現行NISAのロールオーバーができません。
利益がでるかは「出口」の相場次第です。現行NISAの5年目のときが、相場がいいとはかぎりません。
期限内で結果をだすのはかんたんではなく、時間を味方につけて判断を先送りできたほうが楽です。
ですので、私は資産形成をすっきりさせるために、現行NISAについては整理して「つみたてNISA」に移行することにしました。
現行NISAか「つみたてNISA」のどちらがいいかは、非課税枠が大きいかどうかという観点よりも、「出口戦略」と「用途」で選んだほうがいいのではないかと私は考えています。
NISAの利用はシンプルに
NISAの利用はシンプルにするのが一番だと思います。
いろいろ調べてもよくわからないところもあります。
たとえば、現行NISAは2023年終了予定だとすると、現行NISAのロールオーバーは2018年分までなのでしょうか?
疑問に思って調べてみましたが、現行NISAの2019年の枠はロールオーバーができるのかどうか、それもネット上の情報でははっきりした答えがでてきませんでした。こんな基本的なところもかんたんにはよくわかりません。
私は資産形成で悩みを増やしたくないので、「つみたてNISA」1本でいきたいと思います。
参考になれば幸いです。
以上、現行NISAを利用してから「つみたてNISA」に移行すべきか…という話題でした。
参考リンク:
現行NISAの資産をそのまま保持して、「つみたてNISA」を利用することもできます。
現行NISAから積立NISAに移行します。積立NISAの方が判断を後回しにできるのは気が楽です。
「つみたてNISA」の非課税期間20年間です。はじめての人にも利用しやすい制度になります。