2021/08/13
何度も夢中で読んでいるうちに、書評を書くのが遅くなりました。
それほどおもしろい良書です。
投資と人生の指針になる一冊となっています。
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チャーリー・マンガーとは
ウォーレン・バフェットは多くの人が知っていると思いますが、チャーリー・マンガーはあまり知られていないかもしれません。
チャーリー・マンガーは、ウォーレン・バフェットが経営するバークシャー・ハザウェイの副会長です。
帯にあるように、山崎元さんは『バフェットの右腕+左脳』と表現しています。
ウィキペディアでチャーリー・マンガーの人生を知ることができます。
バフェットはしばしば公に「自分はマンガーをパートナーとみなしている」と発言しているといいます。
この1冊を読むことで、チャーリー・マンガーの哲学・思考・技術を学ぶことができます。
本書の特徴
本書は、お金の資産運用に興味があるあらゆる人に参考になる珠玉の一冊です。
これは大げさではありません。自分は大いに勉強になりました。よかった点をあげれば3つあります。
投資の言葉
1つめは、投資に関する哲学を学べるところです。
いくつも参考になりましたが、一番心に残ったフレーズを紹介したいと思います。
100年に2度か3度くらいは株価が半分になることもある。そんな事態に直面したらとても冷静でいられないというのであれば、株主になるのはやめたほうがいい。どんなときも落ち着いて哲学的に市場の変化に対処できる人でなければ、マーケットで良い成績を残すことはできないだろう。
この一文を読んで、「株価が半分」という言葉に動揺した人は、もう少し投資に関する本を読んで投資の勉強をするといいかもしれません。
暴落のときにどう対処したらいいか、この本に考え方と対処法が書いてあります。
インデックスファンドの積立投資でも、暴落のときには評価額は下がることになります。そんなときにどう考えたらいいのか、長期投資のポイントが書かれています。
多くの人がまだ理解できていない投資のコツです。その点がきちんと書いてあるところが気に入ったところの1つです。
キャリアの言葉
2つめは、キャリアの言葉です。これも参考になります。
良いキャリアを築くためのルールも書かれていて、個人的には一番刺さりました。
良いキャリアを築くためのルールが3つある。
- 自分自身が買おうと思わないものを売らないこと
- 尊敬しない人のために働かないこと
- いっしょに仕事をして楽しい人々とだけ働くこと
かんたんなようでいて、それなりに自分の置かれている状況に気を配らなければ、こういう状況に自分の身を置くことはできません。
自分の置かれている状況について、よくよく確認したい内容です。キャリアをこの方針で貫けば、いい人生が送れると思えます。
山崎元さんの解説
最後は、山崎元さんの解説です。
本書の最後に解説があるわけですが、山崎元さんの解説が読者に絶妙に補助線を引いてくれています。
立ち読みでも価値がある内容になっていますので、興味がある人はぜひ本屋さんで手にとってみてください。
手元に置いておきたくなる一冊であることがわかると思います。
インデックスファンドも1つの「解」
これを読んで、チャーリー・マンガーの哲学を学ぶことができました。
その投資術の一端を垣間見ることができましたが、地道にかなりの勉強を積み重ねて、丹念に企業研究をしていることがわかります。
そして、大胆な投資法も参考になります。
こんな本を読みながら、「投資にかける人生もおもしろそうだな」と思ったところです。
その一方で、投資にかける人生を歩んでいない、自分もいます。
投資に時間をかけずに別のことに注力したいと思っている私にとっては、インデックスファンドの積立投資をしつつ、時折訪れるチャンスのために準備をしておくというスタンスも、それはそれで1つの「解」だなと思ったのでした。
時折訪れるチャンスとは何か。準備をしておくというのはどういうことか。
そう思った方は、ぜひお読みください。
投資をする全ての人にとって、必読の一冊になっています。
参考リンク:
投資がはじめてという方は、もう少しやさしい本から手をつけてもいいかもしれません。本屋の投資コーナーは玉石混淆です。良い本を手にとるようにしましょう。
積立投資に興味があるという方なら、書店でこの一冊を読むだけでもスタートできます。横山光昭さんの50万部のベストセラー『はじめての人のための3000円投資生活』です。
どんな投資をするにせよ、証券会社は低コストで利用できるところを選ぶようにしましょう。コストで結果は大きく違ってきます。