2021/08/13
読者の方からお便りをいただきました。
日頃、どなたかに読んでもらうつもりで書いていますが、お便りをもらうと「読んでもらっている」という実感があります。
「お便りのコーナー」として紹介したいと思います。
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個人型確定拠出年金(iDeCo)の移管と受け取りについて
baabaさんからコメントをいただきました。先日、SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)の書類が届いたときの投稿で、コメントしてもらったものです。
こんにちは。いつもわかりやすいブログを参考にさせていただいております。
ありがとうございます。
私にも今日、SBI証券から同じような書類が届きました。
ただ、確定拠出年金の新規加入ではなくて、運用管理機関変更の書類です。
今は、スルガ銀行で運用をしているのですが、相対的に信託報酬が高いので、SBIでの移管キャンペーンもあり、運用管理機関変更を考えています。
しかし、年齢的にあと2年間しか拠出できないこと(58歳です)&スルガ銀行に4320円の手数料を支払う必要があること&保有資産を一旦売却する必要があることなどを考えると、このままスルガでいいかなとも思っています。
新規に口座開設する際に、スルガ銀行とSBI証券とどちらにしようかと悩んだのと同じように、また悩むところです。
何かアドバイスなど、ご教示頂ければ、ありがたいです。よろしくお願いします。
年齢的に移管すべきかどうか、というご質問です。
出口戦略がポイントかもしれません
コメントありがとうございます。
すでにスルガ銀行で確定拠出年金の積立をされているということで、素晴らしいですね。
スルガ銀行からSBI証券に移管するかどうかをお考えということですね。
有利かどうかは、現在の積立の金額や資産配分、信託報酬の違い、今後の引き出しのタイミングなどを勘案して判断されるといいのではないでしょうか。
あと2年を積立して、60歳からすぐに使っていくならスルガ銀行のままでもいいかと思いますし、たとえば、70歳まで運用するつもりがおありなら、手間を考えても、SBI証券で信託報酬を引き下げるメリットもあるかもしれません。
ご自分の出口戦略をどうするかを考えたうえで、移管したほうがいいかどうかを決断されるといいかもしれませんね。
再度のコメントをいただきました
その後、再度のコメントをいただきました。
お忙しいのに、早速ご返信頂きまして、誠にありがとうございます。
おっしゃる通り、出口戦略を考えることが大事ですね。
60歳近くになると、確定拠出年金だけではなく、その他の資産運用についても、または、もっと大きく、自分の人生全般についても、出口戦略を考えることが大事になってきますね。
私は、確定拠出年金については、できれば70歳まで運用し続けたいと考えておりますので、SBI証券で信託報酬を引き下げるメリットに着目していく方向で進めていくことにします。
それに、ひょっとしたら、65歳くらいまで掛け金を拠出できるように、制度の変更があるかもしれませんし・・
良い視点を与えて頂きまして、本当にありがとうございました。お礼申し上げます。』
ありがとうございます。コメントを拝見していると、よく制度を理解されているようで、ご自身にとって納得のいく方法が見つかるといいですね。
人間の寿命も延びていますし、65歳くらいまで拠出できるといいと、私も思います。
ブログ、よければまた遊びにきてください。
確定拠出年金の本を読み返してみた
この1年で確定拠出年金の本を買いあさり、今現在7冊の確定拠出年金の本が本棚に入っています。
そこで、自分の持っている本の受け取り方法に関する記述を確認してみました。
その特徴をかんたんに指摘しておきます。あくまで私個人の感想ですが、調べるときの参考にしてください。
全体の仕組みは竹川さんの本がわかりやすい
竹川さんの本は、受け取り方について37頁にわたって書かれています。
全体の仕組みは、この本が一番バランスのとれた説明になっています。年金や退職金を含めて考えていく必要があることがわかります。
独自の攻略法は田村さんの本がいい
田村さんの本には、会社の退職金と時期をずらして受け取る方法や「空白の5年間」の活用などについて書かれています。
これらの点について受け取り方法の戦略として参考にするなら田村さんの本です。
裏ワザについては大江さんの本
大江さんの本には、「90歳までもらい続ける裏ワザ」が書いてあります。この方法が書いてあるのは、私の持っている本では大江さんの本だけです。
これまで気づいていませんでしたが、大江さんの本は、初心者向けのようで奥が深いことに今回気づきました。
最適解は人それぞれ
今回のコメントをもらって改めて思ったのは、個人型確定拠出年金(iDeCo)の受け取り方については、「最適解は人それぞれ」だということです。
お茶でも飲みながら、じっくり出口戦略を考えてみる価値はあると思います。
なお、受け取りの時期がまだ先の人にとっては、制度が変わる可能性もあります。60歳を前にした段階で考えても遅くはないかもしれません。
これだけ仕組みが複雑で、最適解が人それぞれだとなると、信頼のできるFPの方などがいてほしいですね。
それこそ、取り崩し方についてアドバイスしてくれるロボ・アドバイザーがあるといいと思います。手数料をとったとしても、十分にビジネスになるのではないでしょうか。
以上、個人型確定拠出年金(iDeCo)の移管と受け取りについて…という話題でした。