2021/08/13
昨日の日経新聞は、個人型確定拠出年金(iDeCo)特集でした。
田村正之さんの執筆で、制度のポイントが網羅的に紹介されています。
iDeCoを検討している方は、ぜひ記事をご覧ください。
時間がない人のために、記事から22の基本についてとりあげ、一問一答形式でまとめてみました。
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iDeCoの22の疑問
個人型確定拠出年金を一言でいうと?
老後資金を積み立てながら現在の税金を軽減してくれる。
愛称は?
「iDeCo(イデコ)」。
どうやってはじめるの?
自分で銀行、証券、保険会社などに申し込み、掛け金を運用する。
金融機関で管理手数料の違いは?
楽天証券(資産10万円以上)、SBI証券(資産50万円以上)、スルガ銀行では年間2004円で済む。6000~7000円台の金融機関も多い。
おすすめの金融機関は?
低コストのインデックス型投信の品ぞろえが多いのは、現在のところ楽天証券、野村証券、SBI証券、りそな銀行、三井住友銀行。
金融機関は変更できる?
金融機関は変更可能だが、記録の引き継ぎなどで2カ月程度の時間がかかる。
ネット証券だと不安じゃない?
手続はネットで大丈夫。遠方の金融機関やネット専業証券でもほとんど不便はない。
窓口で相談したいんだけど?
りそな銀行や三井住友銀行などは全国の多くの店舗で加入手続きができるうえ、運用などの相談も可能。
金融機関は早く決めたほうがいい?
口座管理費用や投信の品ぞろえについて、各社で見直し中。まだ始めていない人は各金融機関の見直し結果を待つ選択肢もある。
iDeCoのメリットは?
所得控除。運用期間中は運用益非課税。受給時も、一時金なら退職所得控除、年金なら公的年金等控除の税制優遇がある。
受給はいつから?
受給は原則60歳から。
一時金でもらうメリットは?
一時金でもらう場合は退職所得控除の対象になる。加入期間に応じて20年までは1年に40万円ずつ、その後は1年に70万円ずつ控除の枠が拡大する。30年加入すれば1500万円まで非課税で受け取れる。
掛け金の最低額は?
掛け金の最低額は月5000円。
掛け金の金額変更は?
年に1度変更できる。
日本株の投資信託だけで投資していい?
特定の国だけに投資していたのでは長期でも報われないことがある。世界全体に幅広く投資するほうが確実性が高い。
リスクを下げるには?
大きな価格変動が嫌なら、何割かを株より値動きの小さい債券投信や預貯金に配分して変動を抑える
分散投資のメリットは?
国内外の株と債券に分散投資をすれば、世界株だけに投資する場合に比べて値動きの幅が小さくなる。
年齢が高くなったらどうする?
セオリーは、年齢が高くなるにつれ、原則的には株式の比率を下げてリスクを下げる。
年に1度やることは?
年に1度くらいは資産状況を見直し、当初想定した比率に戻すことも検討する。リバランスと呼ばれる。バランス型投信1つでの運用なら不要。
銘柄の入れ替えに費用はかかる?
市場の環境などに応じて、積みあがった資産のうち株式の一部を売って債券などを買う「スイッチング」も基本的に無料でできる。
現在の加入者は?
6月末で加入者は27万人と対象者の1%未満。
公務員も利用できる?
2017年1月から新たに対象になるのは企業年金のある会社員、公務員、主婦など計2600万人。公務員も利用できる。
基本を理解すれば難しくはない
今回の特集は、制度の基本から金融機関の選び方まで、網羅されていて素晴らしい記事でした。
こうした記事を読むと、iDeCoをはじめてみたいと思う人も多いのではないでしょうか。
iDeCoの制度は、基本を理解すれば難しくはありません。
わかりやすい本や雑誌もたくさんでています。基本をおさえて、最初の一歩をふみだしたいですね。
以上、メリットは?公務員はいつから?——個人型確定拠出年金(iDeCo)の基本22を一問一答…という話題でした。
参考リンク:
公務員にもiDeCoをスタートするメリットがあります。そのあたりはこちらでまとめています。
手数料が低い金融機関を選ぶことが大事です。金融機関の選び方はこちらを参考にしてください。
iDeCoの基本は本で学んでおくといいと思います。わかりやすい本がたくさんできています。