2021/08/13

投資をはじめるときに、自分の場合は投資ブロガーのみなさんの投資記録をずいぶんと参考にしました。当時を思うと、参考になる実例をまとめて紹介しているものがあれば、積立投資をもっとはじめやすかったと思います。
竹川美奈子さんの新刊「臆病な人でもうまくいく投資法 お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話」は、個人投資家の実践記録が実は最高の教材だと気づかせる内容になっています。
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著者の竹川美奈子さんとは
著者の竹川美奈子さんは、LIFE MAP, LLC代表/ファイナンシャルジャーナリストで、現在、投資のすそ野の拡大に取り組んでいる中心人物の1人です。
「1億人の投信大賞」選定メンバーであり、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」運営委員をされるなど、まさに個人投資家のために活動をされています。
個人投資家に参考になる著書も多数出版されています。投資信託の入門の本としては、『一番やさしい!一番くわしい! はじめての「投資信託」入門』が初心者の方にもわかりやすいと好評ですし、『金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術』では確定拠出年金について上手に解説されています。竹川さんの本は、いずれもアマゾンのレビューで高く評価されています。
本書の特徴
この本の特徴は次のような点にあると思います。
違和感がまったくない本もめずらしい
1つめの特徴は、11人の投資家の実例を紹介しながら語られている点です。
本の副題にあるとおり、メインは「お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話」です。投信投資家の話を紹介しながら、各所で積立投資の解説を加えるという構成になっています。
あらゆることが実例を元に書かれているので、積立投資をしている私としても「いや、それはちょっと違うんじゃね?」などと思うところがまったくありませんでした。投資の本もたくさん読んでいますが、こんなに違和感がまったくない本もめずらしいです。
これほど多くの実例をとりあげた積立投資の本はこれまでになく、自分でインターネットを検索して投資ブログを探さなくても、自分にあった投資法を本のなかで見つけることができる構成になっています。
説明がわかりやすい
2つ目の特徴は、投資信託を使った積立投資について、かぎりなくわかりやすく書かれていることです。
第1章と第6章が解説のパートになります。第4章では、確定拠出年金を活用した非課税による投資法もわかりやすく紹介されています。
積立投資の方法は、難しすぎてもかんたんすぎても微妙なものとなります。積立投資の基本について、これほどコンパクトでわかりやすく書いたものは初めて読んだ気がします。
積立投資にもいろいろあることを気づかされる
3つ目の特徴は、さまざまな投資の手法を紹介している点です。第3章は、バランス投信1本で積立投資をする一番手間のかからない方法を紹介しています。
そうかと思えば、第5章では、アクティブファンドを組み合わせたり株式も考えたりする上級者向けの投資法も紹介しています。積立投資にもいろいろあることを気づかされます。
著者が指摘しているとおり、事例と解説を組み合わせる構成をとることで基礎を学べるようになっています。
個人投資家の事例を紹介しながら、同時に、著者が基礎的な知識を解説しています。一緒に読むことで、コツコツ投資の基礎がひととおり学べる構成になっています。(12頁)
この意図は成功していると思います。
はじめての人を積立投資に導く本
これから投資をはじめる人にとっては、個人投資家の実践記録が一番参考になる教材です。これから積立投資をはじめる人がその方法を考えるときに、これほど適切な本は今までになかったと思います。
具体的な投資信託の商品名も紹介されていますので、どんな投資信託を選べばいいのかという点も参考にすることができます。投資をするのがはじめての人を積立投資に導く工夫が随所に組み込まれています。
この本一冊で投資をはじめることもできますし、この本をきっかけにして他の本でも学んでいくのもいいと思います。kindle版も早く発売してほしいです。
ちょっと過剰に褒めすぎでは?と思った方もいるかもしれまんが、下記のアマゾンのレビューを参照してください。大絶賛は私だけではないようです。