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証券会社破綻のリスクと資産の安全性。

time 更新日:  time 公開日:2017/04/06
証券会社破綻のリスクと資産の安全性。

証券会社が破綻するリスクはあるのでしょうか。

読者の方からお便りをいただきました。ご紹介したいと思います。

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資産管理を楽天証券に集約することについて

Sさんからお便りをいただきました。女性の方です。

はじめまして、いつもブログを拝見させていただいております。なるたくさんにご質問がありご連絡をさせていただきました。

私も楽天証券にて株・国債・楽ラップ・iDeCoで資産運用をしていまして、来年から導入予定の積立NISAも楽天証券ではじめようかと検討しています。

楽天証券は管理画面やインターフェースが分かりやすく、またメインバンクにしているのが楽天銀行なので、資産を一括管理できる事から利用しているのですが、証券会社を一つだけで資産管理するのもリスクがあるのではないかと、最近心配しています。

積立でも分散しリスクを抑えるように、証券会社も分散した方が良いのでしょうか?

なるたくさんがiDeCoを楽天証券で申し込まれた事から、どのようにお考えか参考にさせていただけたらと思い、ご連絡いたしました。

宜しかったらメールやお便りにてご意見をお聞かせいただけたら幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

証券会社が破綻したら投資信託はどうなるか

ご質問ありがとうございます。

楽天証券で、株・国債・楽ラップ・iDeCoで資産運用をされているということで素晴らしいですね。楽ラップやiDeCoは私は未経験なので、使い心地などの話をお伺いしたいところです。

さて、ご質問は、「証券会社を一つだけで資産管理するのもリスクがあるのでは」ということですね。

お金のプロに解説してもらうのがいい題材かもしれませんが、いい機会です。自分なりに整理してみたいと思います。

ご存じかもしれませんが、投資信託については、販売会社、運用会社(委託会社)、受託会社(信託銀行)の3社が関与しています。

証券会社はあくまでも窓口であり、資金は、すべて受託会社に信託されます。

だから「投資信託」という名前なんですね。

つまり、資産は信託銀行で管理されているので、証券会社が倒産したとしても、投資信託のお金は守られることになります。

「分別管理」とよばれるものです。

iDeCoも基本的には投資信託での運用ですから、楽天証券がたとえ倒産しようとも(失礼)、投資信託の資産は「分別管理」になっています。

銀行の普通預金の場合は1,000万円までしか保証されませんが、投資信託のほうが手厚い保護の仕組みがあります。

投資信託協会と楽天証券のホームページがわかりやすくまとめています。詳しいことはこちらのリンク先で確認してください。

 

 

私も以前、積立投資をはじめたときにこの仕組みを知って、「へぇ〜」と思ったポイントです。

もちろん、販売会社が倒産することもあります。かつて、悪質な証券会社が倒産したケースもあるようで、やはり大手を利用したほうが安心といえば安心といえそうです。

ちなみに、証券会社が「分別管理」を怠っていた場合に備えて、「日本投資者保護基金」というものが設定されています。一人当たり1000万円まで保証されます。

このように、証券会社の資産については保護される仕組みになっています。

資産運用はシンプルに

さて、利用している楽天証券が将来破綻の心配はないのか…という点ですが、企業の未来は私にもわかりません。

とはいえ、楽天証券はネット証券のなかでは利用者に支持されている企業ですので、他の証券会社よりは安全圏にいる証券会社なのでないかと個人的には思います。

管理画面やインターフェイスがわかりやすくていいですよね。

他社のネット証券の様子をみるかぎり、使いやすさではナンバーワンのネット証券ではないでしょうか。

証券会社の分散について私は考えたことがなく、むしろ証券会社を分散させてしまうと管理が難しくなるというデメリットもあります。

証券会社によってサービスが異なることから、複数の証券会社を利用する人もいますが、やはり管理が面倒になってしまって、証券口座を整理する方もいらっしゃいます。

個人的には資産運用はできるだけシンプルなほうがいいと思っています。

以上がかんたんな説明ですが、この説明をふまえても証券会社を一つだけで資産管理するのもリスクがある…と思うのであれば、分散してみるのもひとつです。

自分のお金について、安心できる環境をつくることも大切ですよね。

私も楽天証券と楽天銀行を利用して、ネット証券とネット銀行はこの2つのみを利用しており、証券会社は楽天証券のみの利用です。

私の資産運用は投資信託がメインですので、分別管理されていれば大丈夫かな…と思っています。サービスの改悪などがないかぎり、楽天証券のみで資産運用を続ける予定です。

来年からの積立NISA、いい制度になるといいですね。

参考になれば幸いです。

ご返信をいただきました

Sさんからその後、ご丁寧なご返信をいただきました。

こちらもご紹介したいと思います。

早速のお返事をありがとうございます。投資信託の安全性、証券会社が倒産した場合に関するURLと、それぞれの内容に対するご説明をいただきありがとうございます。

>銀行の普通預金の場合は1,000万円までしか保証されませんが、投資信託のほうが手厚い保護の仕組みがあります。

>証券会社が分別管理義務を怠っていた場合に備えて、「日本投資者保護基金」というものが設定されています。

>一人当たり1000万円まで保証されます。

上記内容を確認し、私は証券会社へ投資している資産も銀行同様1000万円までしか保証されないのだと勘違いしていたことに気がづきました。勉強不足な質問をしてしまい申し訳ございませんでした。

 

>複数の証券会社を利用する人もいますが、やはり管理が面倒になってしまって、口座を整理する方もいらっしゃいます。 

>個人的には資産運用はできるだけシンプルなほうがいいと思っています。

>サービスの改悪などがないかぎり、楽天証券のみで資産運用を続ける予定です。

ありがとうございます。やっぱり投資を続けていくにはシンプルで管理しやすいことが大切ですね。私も自分に合っている商品・サービスを利用しながらコツコツながく資産運用を続けていきたいと思います。

この度は親切なお返事をありがとうございました。なるたくさんのレスポンスの速さと、普段から記事の内容を参考にさせていただいている方からお返事をいただけて、驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。

なるたくさんはインプットとアウトプットのスピードが早く、話題の情報や、今知りたいと思っている内容が更新されていることから、日ごろより投資に関するアンテナを張っていられすごいなと思っています。情報を効率よく発信するためにWPや各種SNSを利用されている点も素晴らしいなと思いました。今後の更新も楽しみにしています。

季節の変わり目で、寒い日もございます、体調などくずされませんようご自愛ください。

ありがとうございました。

ステキなお便りは嬉しい

ありがとうございます。こちらこそ頭を整理する機会になりました。

Sさんには、「私の様に投資経験の浅い方、まずはじめる事からスタートした方は同じように心配に思う方もいらっしゃるかも知れませんね」というコメントの下、ブログの掲載をご快諾いただきました。

こうしたやりとり、どなたかの参考になれば幸いです。

ブログというのは、じつは普段はほとんど”独り言”を書いているのと同じ感覚の孤独な作業です。

誰に読んでもらっているのかはほとんどわかりません。「たぶん誰かが読んでくれているんだろう。アクセス数もあるし。」みたいな感覚です。

こういうご質問をいただけるのは嬉しいですし、なによりSさんの文面がステキですね。自分のブログもステキな方に読んでもらっていると思えた瞬間でした。

ブログは日々の孤独な活動ですが、お便りに心が洗われました。

ありがとうございます。また、遊びにきてください。

ということで、今日はこのへんで。

 

参考リンク:

資産運用をするなら証券会社選びは大事です。使い勝手や投資信託のラインアップ、使い勝手などを確認したうえで、証券口座を開設するといいと思います。

 

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なるたく

なるたく

40代会社員です。2012年からインデックスファンドで積立投資を続けています。「はじめての人にもわかりやすく」をモットーに、シンプルな積立投資の方法と経験を書くことで誰かのお役に立てないかと思い、ブログをはじめました。札幌市在住。



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