2021/08/13
昨日の記事で、大和証券投資信託委託が2016年9月8日に低コスト投信「iFree」シリーズを発売することを取り上げました。
低コストのインデックスファンドシリーズが増えるということで好ましいことですが、よくわからないところもあります。
それは、「FTSE RAFIエマージングインデックス」という指数です。「iFree新興国株式クラス」や「iFree8資産バランス」の新興国株式クラスで使われています。
少し調べてみました。
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「FTSE RAFIエマージングインデックス」って?
「iFree新興国株式クラス」の有価証券届出書には、「FTSE RAFIエマージングインデックス」について次のように説明があります。
説明にはこう書かれています。
FTSE RAFI エマージング インデックスとは、FTSE社(FTSE International Limited)の流動性基準、時価総額基準、浮動株調整をクリアーした新興国の上場株式の中から、4つのファンダメンタル指標(株主資本、キャッシュフロー、売上、配当)に着目し、リサーチ・アフィリエイツ社 (Research Affiliates LLC) 独自のインデックス構成手法により、銘柄の選定およびウェイト付けを行なう指数です。
なんだか難しいですね。これは、ファンダメンタルインデックスとよばれるもののようです。
ファンダメンタルインデックスとは、「指数の構成銘柄の組入比率を時価総額で加重平均して決めるのでなく、企業の売上高、キャッシュフロー、利益、配当など、金融業界において「ファンダメンタル指標」と呼ばれる指標を組み合わせて構成比率を決める指数のこと」だそうです。
その特徴については、「投資信託の投信資料館」のまとめ記事が参考になります。
どう違ってくるのか?
「FTSE RAFIエマージングインデックス」については、吊られた男さんやkenzさんのブログで分析されています。
すごいですね。参考になります。
ポイントはこんなところにあるようです。
- FTSE RAFIエマージングインデックスは現時点で13か国
- ベンチマークに追随することが難しい?
- 各銘柄財務データに応じた頻繁なリバランスが必要となり、コスト高となる可能性も?
また、カン・チュンドさんは、ファンダメンタルインデックスについては「ルール化されたアクティブ投資」と考えたほうがよいと整理されています。
こんな特徴を知ると、ファンドの特徴とともに、実質コストなどの運用開始後の結果をしっかり確認したほうがよさそうです。
新しいファンドは様子を見てから
今日の時点ではわかったような、わからないような気分ですが、とにかく、「iFree」シリーズでは、ファンダメンタルインデックスとよばれる指数が採用されています。
素人レベルでもわかることは、車でもパソコンでも化粧品でも、ちゃんと様子を見てから購入を決めたほうがいいのと同じように、新しいファンドは様子を見てから選んだほうがいいということです。
どんなファンドでも共通することですが、特に新規設定のファンドについては、よく調べて、自分が納得した段階で購入したほうがいいでしょう。
「iFree新興国株式クラス」と「iFree8資産バランス」については、新しい指数が採用されているので、いつも以上に注意したほうがよさそうです。