2021/08/13
インデックス投資ナイト2016は、イベントとして完成されたものでした。
すでに、じゅん@さん、WATANKOさん、くは72さんが全体を要領よくまとめられています。当日の全体の様子はぜひリンク先をご覧ください。
そこで、イベントの内容をまんべんなく紹介するという形式ではなく、登壇者のお話で印象に残ったコメントをピックアップして紹介したいと思います。
インデックス投資をこれからはじめたい方に参考になる話題が多かった印象でした。
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第一部 投信ブロガー座談会 「インデックス投資を語り尽くす!」
第一部は投信ブロガー座談会 「インデックス投資を語り尽くす!」ということで、この4名の方が登壇されました。
- 司会 カン・チュンドさん (晋陽FPオフィス)
- おぱるさん (インデックス投資女子 Around40 Happy Life)
- ゆうきさん (ホンネの資産運用セミナー)
- 某インデックス投資ブロガー (マスクマン)
インデックス投資はかんたん(おぱるさん)
おぱるさんは、インデックス投資がかんたんで、投資に時間かけないでブログに時間をかけていること、ブログをはじめた動機は、もう少し気楽な女性ブロガーがあれば参考にしやすいのではないかということをお話されていました。
おぱるさんの話を聞いていると、女性にもっとインデックス投資に興味をもってほしいという思いが伝わってきます。会場には女性の方もいて何人かとお話しました。今後、女性にすそ野が広がってほしいと思います。
おぱるさん、ステキ女子でした。ご結婚された幸せオーラでキラキラしていました。
ジュニアNISAは子どもに運用結果を(ゆうきさん)
ゆうきさんは、ジュニアNISAに1万円だけ「たわらノーロード 先進国株式」を購入したエピソードを披露されました。
子どもが投資を理解できる年齢になったときに、「産まれたときに購入した1万円のファンドがこれくらいになったよ」と伝えるというジュニアNISAの使い方です。
「お金」をプレゼントするのではなく、「長期投資という知恵」をプレゼントするということでしょうか。子どもに対する愛情を感じる素晴らしいアイディアです。やや使いにくいジュニアNISAの使い方として参考になりました。
向いている人は「足るを知る人」(マスクマン)
某インデックス投資ブロガー (マスクマン)は、経験豊富で、壇上で筋肉が輝く魅力的な方でした。発言に多くの知恵が入っていましたが、一番印象に残ったのは、インデックス投資に向いている人は「足るを知る人」というコメントでした。
投資と聞くと「お金が増える」ということに意識が向いてしまいがちです。インデックス投資をしてみると、「足るを知る」という感覚が重要なことに気づきます。
必要以上に欲張らないことが大切だというアドバイスのように聞こえました。
面のレベルで啓蒙を(カン・チュンドさん)
カン・チュンドさんの現状認識は、「インデックス投資は細々と線として広がるが、面として広がらない」というものでした。
21世紀は自助努力で切り開いていく時代であり、お金の話を線のレベルじゃなく、面のレベルで啓蒙していくことが大切なこと、会場にいるみなさんも啓蒙の役割を担えることをさりげなく指摘されていました。軽快なトークのなかに、さらっと重要なことを指摘されていました。
ひとつのきっかけになりそうなのは、来年からはじまる個人型確定拠出年金の適用拡大です。インデックス投資が広がるきっかけになるかもしれません。
第二部 有識者座談会 「下がり続ける相場で僕達はどう対応すればいいだろう ~マーケット変動への対処法〜
第二部は、有識者座談会ということで、座談会のなかにたくさんの知恵が入っていました。そのなかで印象的だったコメントをご紹介します。
- 司会 朝倉智也さん(モーニングスター株式会社代表取締役社長)
- 大江英樹さん(経済コラムニスト・株式会社オフィス・リベルタス代表)
- 吊られた男さん(インデックス投資ブロガー・吊られた男の投資ブログ (インデックス投資))
- 山崎元さん(経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員・株式会社マイベンチマーク代表)
個人型DCは専業主婦にもメリット(大江英樹さん)
「こんばんは、カーネル・サンダースです」から入った大江英樹さんは、会場を大いに沸かせてくれました。
大江英樹さんのコメントのなかでは、専業主婦の個人型確定拠出年金についてのコメントが印象的でした。専業主婦の場合、所得がなければ所得控除のメリットは得られません。
しかし、手数料は安いし、運用益も非課税になり、退職所得控除のメリットも得られることから、専業主婦にも個人型確定拠出年金を利用する価値があるというのが大江さんのコメントでした。
来年から専業主婦も個人型確定拠出年金が利用できるようになります。おそらく、今年の後半はこの点がさまざまな媒体で議論されると思いますが、個人型確定拠出年金に詳しい大江英樹さんのコメントは力強いものでした。
その他にも、「若いうちに少額で失敗して、その経験を活かすのがいい」、「投資は、信仰でするのではなく、自分の頭で考えてやってほしい」など、大江さんから数々の有益なアドバイスがありました。
ブロガーを参考にして(吊られた男さん)
吊られた男さんの活躍が印象的でした。AC ミランのPaolo Maldiniのユニフォームを着て、専門家に並んで素晴らしいパフォーマンスでした。
「インデックス投資を続けてほしい。ブロガーが辞めないコツを書いているので参考にしてください」というコメントがブロガーらしくてよかったです。
私もブロガーのみなさんの記事でなんとかここまでこれました。経験者の意見を参考にするのが近道だと思います。
もうひとつ印象に残ったのは、専門家や金融機関の方は、投資家に売買をしてもらうことで利益を得る構造になっているので、「インデックス投信を保持してオッケー、とは専門家はいえない」というコメントです。
投信ブロガーとしてビシッと重要なことを指摘してくれた気がしました。これから投資をする方には、重要なアドバイスだと思います。
金融機関とは付き合わないほうがいい(山崎元さん)
証券マンの言うことを信じてはいけない、ATMとネットバンキングだけを利用するのがいいなど、山崎元さんからは金融機関との付き合い方についてアドバイスがありました。金融機関とはなるべく付き合わないほうがいいということでした。
このアドバイスは、世の中の多くの人がそうは思っていないところです。世の中の金融リテラシーが高まれば、金融機関の対応も変わってくると思いますが、現状では山崎さんのアドバイスを参考にしたほうがいいと思います。
その他にも、「日本株4割、先進国6割、あとは資産のうち何割を投資するかがポイント」、「ドルコスト平均法は優れてるわけではく、気休めにすぎない」、「今のロボ・アドバイザーはボロ・アドバイザー」など、山崎節が炸裂して大いに楽しみました。
あと山崎さんはハイボールがお好きなんですね。ここ、重要なのでマーカー引いておきます。
投資のタイミングはわからない(朝倉智也さん)
朝倉智也さんは司会役に徹していましたが、インデックス投資の場合も個別株の場合も、投資のタイミングはわからないというお話がありました。
つい、投資をはじめるとタイミングを考えてしまいます。ただタイミングを考えすぎてしまうと、うまくいかなくなることもあります。経験豊富なモーニングスター取締役社長の朝倉さんからの言葉は重みがありました。
よく写真などで拝見する黒のスーツ姿も、投資家イベントでもブレておらずステキでした。
笑いあり、学びありで楽しいイベントでした
昨夜のインデックス投資ナイト2016は、笑いあり、学びありで楽しいイベントでした。最後は笑顔で終わるというイベントとして完成されたものでした。
年に一度のインデックス投資家のお祭り、来年の開催があるならまた参加したいと思いました。もちろん、チケットがとれればですが。笑
来年も楽しみにしたいと思います。
実行委員のみなさんや、登壇者や参加者の方もブログを更新されています。ぜひリンク先をどうぞ。