2021/08/13
「つみたてNISA」 などをきっかけに、長期で資産形成をしたいと思って積立投資をスタートさせた人も多いと思います。
ですが、 最近のような下落相場になると、長期で資産形成をするという当初の目的や原理原則を忘れてしまいがちです。
そこで、「積立投資でリターンを高める方法」について、改めて確認してみたいと思います。
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投資でリターンを得るためには
こうした時期に確認したいのは、投資の原理原則です。
まず、投資でリターンを得るためにはどうすればいいのでしょうか?
投資でリターンを得るというのは、どういうときでしょうか。
そうですね。それは「安く買って高く売る」ということができたときです。
安く買って高く売ることができたときに、リターンが生まれます。
これが投資の基本中の基本です。
逆に、「高く買って安く売る」うちは、リターンを得ることはできないのです。
冷静に考えてみれば当たり前のことなのですが、こうしたボラティリティの高い相場だと、忘れてしまいがちな投資の原理原則です。
積立投資を少しでも経験した人であれば経験的にもわかると思いますが、口座がプラスになっていたときというのは、過去に安く買った時期があり、購入時期以上に相場がよくなっている時期にリターンが生まれていたと思います。
安く買った時期があるからこそ、 その後にリターンがついてくるわけです。
ここ数年はアメリカの株式が右肩上がりで買えば上がる相場でしたので、どんな買い方でもリターンが期待できる、ある意味で投資がしやすい相場状況でした。
ですが、ここからしばらくは、それなりに谷が深くなることが予想されます。
安く買うチャンス
今回、新型コロナウイルスの影響もあり、全世界の株式が急激に下がっていますが、逆に言うと、株式を安く買えるチャンスでもあります。
「安く買って高く売る」のが、リターンを高めるポイントだからです。
荒波を乗り越えないことには、高いリターンは生まれません。
ですので、もしこの相場で悲しむべき人がいるとすれば、資産の取り崩し時期の人です。利益確定を急いでいる人は、 想定していた資産計画から変更する必要も出てくるかもしれません。
そこで、確認しておきたいのは、みなさんは今が資産の取り崩し時期でしょうか。それとも、そうではないでしょうか。
資産形成をこれからはじめたばかりの人は、下落相場を悲しむのではなく、むしろ、こうした相場の下落を喜ぶべきだということになります。
資産は一気に投入しない
ただし、ボラティリティが高い相場において、タイミングを見て一気に資金を投入することはおすすめしません。
これからもっと下げる可能性もありますし、景気の低迷が長期化する可能性も否定できないからです。
これから経済停滞が本格化して、倒産などが相次ぐリセッションの時期も当然想定されます。
早く資金を突っ込むことはリスクを高めることになりますので、リスク管理をしながら、着実に投資を続けていくことが重要だと思っています。
リーマンショックを経験しているような上級者なら話は別ですが、特に「つみたて NISA」で最近投資を始めた人は、着実に資産形成を進めていくほうがいいでしょう。
バンガード社の創業者ジャック・ボーグル氏が述べていたように、「航路を守れ(Stay the Course)」です。
常に自分の決めた投資方針を守ることが重要です。
生活防衛資金をしっかり確保してリスク管理していくことが、結果的に資産形成につながることになります。
積立設定で相場とつきあう
今回、下落相場はそれなりに長く続くことが予想されます。私はまだ今は序盤だと思っています。
悲観的な報道も続きますので、 あまり報道や相場に夢中にならないほうが、特に初心者の方は長続きすると思います。
そのためには、自動で買いつける積立設定です。
コツコツ毎月購入することで、株式を安くひろうことは十分できます。こうした相場で積立投資を止めてしまっては、投資のリターンを得ることはできません。
自分の証券口座にマイナスが並んでいる時期が、積立投資の一番の仕込み時期だということですね。
証券口座のマイナスを受け流し、安く買い続けるのが積立投資のリターンを高める方法です。積立設定で、つかず離れずで相場につきあいたいところです。
こういった時こそ、 投資の基本を確認して着実に資産形成を進めたいですね。
以上、積立投資でリターンを高める方法…という話題でした。
参考リンク:
多くの個人投資家が市場平均に勝てないただ1つの理由は、結構はっきりしています。人には感情があるために、冷静に投資を続けるというのが案外難しいのです。
あまり大きなマイナスには耐えられないという人も多いと思います。ですのでリスク管理です。怖いという人は、積立を続けつつ、あせらず安全資産にもウェイトをおくといいと思います。
投資が続かないのは、自分自身の感情をコントロールできなくなってくるからです。勝負は、これからです。