2021/08/13
投資をする際には手数料が重要だということは、いまだにあまり共有されていない情報かもしれません。
手数料が投資のリターンに大きく影響します。
先日の「つみたてNISAフェスティバル2018」で田村正之さんが作成した資料が有益でしたのでご紹介したいと思います。
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信託報酬の差で大きな違い
信託報酬とは、投資信託を管理・運用してもらうための経費として、投資信託を保有している間はずっと投資家が支払い続ける費用のことです。
かんたんにいえば、投資信託の手数料のことです。
このグラフは、1990年に100万円を先進国株式に投資した場合、手数料の違いで成績にどのような違いが生じたかというシミュレーションです。
信託報酬が0.2%の場合と、信託報酬が2.2%の場合とで成績が大きく変わっていることがわかると思います。
一目瞭然です。
信託報酬が0.2%の低コストのインデックスファンドの場合は854万円になっていますが、ファンドラップの平均である2.2%の信託報酬では488万円です。
同じ指数の商品にもかかわらず大きなリターンの違いになっています。
信託報酬の違いはわずかなように感じられますが、投資結果は大きく違います。
手数料が長期投資のリターンに大きく影響するのです。手数料が差し引かれれば投資元本は小さくなり、複利の影響もあって長期では差が大きくなります。
投資をするなら、手数料が重要だということをまずは理解しておく必要があります。
大事なことは口コミで広まる
投資信託で資産形成をする際に信託報酬は重要な要素なのですが、多くの金融機関では積極的にそのことを教えてくれません。
なぜ金融機関が教えてくれないのかといえば、金融機関も商売としてやっているのでやむをえないところです。
ですので、投資家は自分自身の力でこのことに気づいて理解する必要があります。
これは口コミでしか広まらないところかもしれません。
0.2%程度の投資信託を扱っているのは、現状ではネット証券が中心です。
成績の違いを知れば、個人投資家がどう行動したらいいかはっきりしています。田村正之さんが方向性をわかりやすく示してくれました。
積立投資をするなら、賢く行動したいですね。
以上、信託報酬の意味は?積立投資で手数料が重要な理由…という話題でした。
参考リンク:
手数料の違いは大きく影響します。知っておきたいポイントです。
「つみたてNISA」を利用するなら証券会社選びも重要です。証券会社選びのポイントをまとめています。
「つみたてNISA」の普及には、「インデックスファンド」を多くの人に理解してもらうことが必要ですね。