2021/08/13
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の第4期運用報告書が公表されました。
先日の「ファンドオブザイヤー」で2位になった先進国株式クラスのインデックスファンドです。
気になる実質コストを確認してみました。
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第4期の実質コストは0.315%
投資信託の手数料としては、信託報酬のほかにその他の費用がかかります。
それを合計したものが実質コストと呼ばれるものです。実質コストは運用報告書を確認しないとわかりません。
リンク先のホームページで運用報告書を確認できます。
上に掲載した表が第4期の1万口あたりの費用明細です。
主要なところを抜き出すと次のとおりです。
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
- 信託報酬 0.215%
- その他コスト 0.1%
- 実質コスト 0.315%
0.1%のコストがかかっています。保管費用が負担になっているようです。
ついでにこれまでの運用報告書も確認して、実質コストの推移を確認してみました。
2014年第1期 53円(42円+ 11円)※%による表記なし
2015年第2期 0.557%(0.421%+0.136%)
2016年第3期 0.379%(0.260%+0.119%)
2017年第4期 0.315%(0.215%+ 0.1%)
1年毎に信託報酬を引き下げてきたことがよくわかります。また、資産が集まるとともに、実質コストも低減していることもよくわかります。
なお、信託報酬の引き下げで、2017年11月21日から0.20412%(税抜0.189%)になっています。
引き下げ後の実質コストは下記の通りになることが予想されます。
0.20412+0.1=0.30412%(推定)
低コストですが、他のライバルファンドと比べると実質コストが意外にかかっています。やはりマザーファンドが小さいことが要因のひとつなのかもしれません。
実質コストも確認しよう
投資信託には、明示されている信託報酬のほかにコストがかかっています。
実質コストを確認したうえで、最終的にはインデックスファンドを選択できるといいですね。
低コスト競争を牽引してきたニッセイアセットマネジメントには、ぜひ頑張ってほしいと思います。
以上、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の実質コストが判明…という話題でした。
参考リンク:
名目上のコストはこちらで比較できます。ファンドを選ぶなら、まずは信託報酬を確認しましょう。
少し詳しくなってきたら、運用報告書で実質コストを吟味してファンドを選べるといいですね。実質コストの見方についてはこちらを参考にしてください。
「たわらノーロード先進国株式」の実質コストも昨年12月に判明しています。実質コストではこちらが優位です。
「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」信託報酬は0.11826%(税込)です。実質コストはまだ判明していませんが、トータルでも低コストになることが予想されます。