2021/08/13
中国A株がMSCI新興国株式指数に採用されます。
対象となるのは大型株を中心とする234銘柄で、6月1日に実際の組入れが行われる予定です。
新興国株式クラスのインデックスファンドを購入している人は、中国A株をインデックスファンドを通じて購入することになります。
中国A株って何?という人も多いと思いますので、かんたんにまとめてみたいと思います。
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中国A株とは
中国A株というのは、あまり聞き慣れませんよね。
中国A株というのは、中国本土の上海と深セン市場に上場する人⺠元建株式の株式のことです。
中国の株式市場は、本土市場と香港市場の二本立てで構成されていて、中国本土の上海市場と深セン市場で取引される株式には、それぞれA株とB株があります。
中国国内で上場されているのが中国A株市場で、外国からは基本的に購入できないものです。
指数に組み入れられる中国A大型株は234銘柄で、当初の構成比率は0.7%程度だそうです。
【出典】MSCIが新興国株式指数に中国A株を採用
アリババやテンセントなどの米国や香港の株式市場で購入できる銘柄は、既に新興国株式の指数に組み入れられています。
それとは別に、新規に中国A株が追加されるわけですね。
中国A株の組み入れ銘柄は下記のような企業です。
【出典】MSCI新興国株式指数への組入れにより、注目高まる中国A株
たとえば、中国の家電メーカーの美的集団は、東芝の白物家電事業を買収した企業です。白物家電における売り上げシェアは世界第2位だそうです。勢いが違いますね。
中国A株が新興国株式クラスの指数に組み入れられることによって、中国本土の企業の株式を保有できることになります。
中国A株がMSCI新興国株指数に組み入れ
MSCIは、2014年からA株の組み入れを検討してきましたが、3年続けて採用を見送っていました。今回は4度目にして、中国A株を新興国株指数に採用します。
中国A株は、企業側による自発的な長期間に亘る取引停止が行われたこともあり、「世界一取引停止銘柄比率が高い市場」というのがMSCIのこれまでの評価でした。
「世界一取引停止銘柄比率が高い市場」というのは、なかなかインパクトがありますね。それでも4度目で採用です。
今後、中国A株の割合は、指数のなかでも少しずつ増えていくことが予想されます。
自分も中国A株を保有する
新興国株式クラスのインデックスファンドを通じて、6月以降は少しずつ中国A株を私も保有することになります。
中国の成長を積極的に取り込むというのは、個人的には歓迎です。
個別株で中国A株を保有することは難しいですし、リターンが期待できるにしてもリスクも高いです。
ですが、新興国株式クラスのインデックスファンドであれば、低コストで分散投資しながら保有できます。
新興国株式クラスのパフォーマンスは最近好調です。中国株式も2017年は好調だったようです。
【出典】新興国株式市場、2018年の展望
新興国株式クラスにも投資しつつ、世界に分散投資をしてコツコツやっていきたいと思います。
以上、中国A株がMSCI新興国株式インデックスに採用…という話題でした。
参考リンク:
インデックスファンドなら世界中の企業の株主になることができます。インデックスファンドならではのメリットです。
2018年の世界の成長予測です。新興国の位置づけを把握するヒントになります。
2050年の世界予想です。30年以上先の未来予想で当たるかどうかわかりませんが、参考にはなります。