2021/08/13
今日の日経新聞に三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 国内株式インデックス」が信託報酬を引き下げるという報道がありました。
これは、りそなアセットマネジメントがインデックス投信「Smart―i」シリーズを立ち上げ、TOPIX連動のインデックスファンドの最安を更新するためです。その対抗措置になります。
本当でしょうか。「eMAXIS Slim(イーマクシススリム)」シリーズの動向が注目されます。
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りそなアセットが最安更新へ
報道によると、りそなアセットマネジメントは、信託報酬の業界最低水準を塗り替えるインデックス投信を4本新たに立ち上げるそうです。
りそなアセットは29日、指数連動を目指すインデックス投信「Smart―i」シリーズを計9本投入する。そのうち東証株価指数(TOPIX)や東証REIT指数に連動する4本の信託報酬はそれぞれのカテゴリーで業界最低を更新する見込みだ。
これは楽しみな動きです。
現時点ではネット上にも情報がみあたらないようなので、りそなアセットの動きは今後注目したいと思います。
「eMAXIS Slim 国内株式インデックス」が信託報酬引き下げ?
三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim」シリーズの特徴は、業界最低水準の運用コストを目指すことを宣言しているところです。
同社のホームページにはこのように説明書きがあります。
多くの方に資産形成ツールとして、よりお役立ていただけるよう、
イーマクシス スリムは、業界最低水準*の運用コスト(注)を将来にわたってめざします。*対象範囲:ETF・DCを除く公募追加型株式投信
*他社類似ファンドが信託報酬率の引き下げを行った場合、業界最低水準ではない期間が存在する旨、ご留意ください。他社類似ファンドが信託報酬率の引き下げを行った場合、当ファンドの信託報酬率も引き下げ、業界最低水準にすることをめざしますが、これを実現することを保証するものではありません。
これまで業界最低水準の信託報酬で新規設定されてきた「eMAXIS Slim」シリーズですが、設定後にこのシリーズを下回る投資信託はまだ登場したことがありません。
ですので、今回、りそなアセットマネジメントの新規設定が本当だとすると、三菱UFJ国際投信が宣言通りに業界最低水準の運用コストを目指すのかどうかが注目されるところです。
今日の日経新聞には次のように書かれています。
りそなアセットマネジメントは29日、信託報酬の業界最低水準を塗り替えるインデックス投信を4本新たに立ち上げる。これを受けて三菱UFJ国際投信も同水準へと引き下げに動く見通しだ。
「引き下げに動く見通し」とありますね。
三菱UFJ国際は「eMAXIS Slim」シリーズの「対抗値下げ」に動く。同シリーズの信託報酬は「常に業界最低」にすると打ち出しているためだ。TOPIX型の信託報酬は現状の年率0・18%(税抜き)から、りそなアセットに並ぶ0・17%に引き下げる方針だ。
「引き下げる方針」とあります。
本当なのでしょうか。三菱UFJ国際投信の動向が注目されます。
実現すれば、「eMAXIS Slim」シリーズが一度設定した信託報酬を、他社の最安更新をきっかけに対抗措置として引き下げるのははじめてのことになります。
低コスト競争が熱を帯びる
他社のコストに追随するという「eMAXIS Slim」シリーズの登場により、事実上、既存のインデックスファンドシリーズは信託報酬を引き下げる動きを見合わせていたところでした。
新規参入のりそなアセットマネジメントは、いい意味で空気を読まないでくれましたね。
三菱UFJ国際投信が宣言通りに動くとすれば、「eMAXIS Slim」シリーズを選んでおけば最安が維持されるわけですから、個人投資家にとって魅力あるシリーズであることがはっきりすることになります。
逆に、これで信託報酬を引き下げなかったら、「有言実行をしない」ということになりますので、これはこれで評判を落とすことになります。
思い出すのは、以前、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim」が登場するときの日経新聞のリーク記事が、だいぶ印象が違う内容だったことです。
あのときのことを思い出すと、今回の記事が本当かどうかは私にはわかりません。笑
どうなるでしょうか。正式発表を楽しみにしたいと思います。
以上、「eMAXIS Slim 国内株式インデックス」が対抗措置で信託報酬引き下げへ?…という話題でした。
参考リンク:
「eMAXIS Slim」シリーズは2017年2月の登場でした。今後の展開が楽しみです。
以前の日経新聞のリーク記事は、だいぶ印象が違うものでした。ブログを継続的に書いていると、そんな内容も記事として残っているので、すぐに思い出せますね。