2021/08/13
今日の日経新聞に、現在のアメリカの株式相場は「野球でいえば8回」とハワード・マークス氏が指摘したという記事がありました。
アメリカの株式市場はそろそろ下落相場がくるかもしれないという指摘です。
これが本当かどうかは私にはわかりませんが、インデックス投資家が考えるべきことをまとめてみたいと思います。
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今は「野球でいえば8回」
ハワード・マークス氏は、「野球でいえば8回に入った」と顧客へのリポートで指摘したといいます。
「野球でいえば8回に入ったような気がするが、試合がいつまで続くかはわからない」。投資会社オークツリー・キャピタルの共同創業者兼会長ハワード・マークス氏は、顧客へのリポートで米株式相場の上昇局面が終盤に入ったと警告した。
ハワード・マークス氏はオークツリー・キャピタル・マネジメントの会長兼共同創業者です。著書「投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識」で日本でもよく知られています。
ウォーレン・バフェット氏が「極めて稀に見る、実益のある本」と絶賛し、バークシャー・ハザウェイの株主総会で配布したという本です。
そんなハワード・マークス氏がアメリカの株式相場の上昇局面が終盤であることを指摘したというのですから、穏やかな話ではないのかもしれません。
インデックス投資家がすることは1つ
こんなときにインデックス投資家がすべきことは1つです。
慌てることはありません。これをすればいいだけです。
自分のポートフォリオを確認して、自分のリスク許容度にあった資産配分にきちんとなっているかどうかを確認する
それだけです。自分が想定したリスク通りの資産配分になっているかどうかを確認するだけです。
あとは毎月の積立を続けるだけです。ここで決して投資信託を売ってしまったり、動揺してしまったりしてはいけません。
バイ・アンド・ホールドが大原則です。
買って、とにかく持ち続けるのです。下落相場で売ってしまったり、下落相場がくるかもしれないからといって売ってしまったら、そこですべてが「おしまい」になります。
インデックス投資は下落相場を受け止める投資法
いつ下落相場がくるかはわかりませんが、インデックス投資は、ひたすら積立を続ける投資法です。
下落相場を受け止める投資法なのです。
私はkenzさんのこの例えが好きです。
インデックス投資は、市場そのものの変動をもろにうけます。
言わば日本海の荒波が押し寄せる海岸で、ふんどし一枚で腰に手を当てたまま立っているようなものです。
…いいですね。無防備感が半端ないです。笑
kenzさんのこの記事は必読です。ぜひ多くの方に読んでほしいと思います。
「野球で言えば8回」といわれているこの状況で、するべきことはリスクのとりすぎになっていないかを確かめるだけです。
リスクをとりすぎていると思えば、安全資産の割合を高めれば、日本海の荒波の高さは抑えられることになります。
自分の資産配分で下落相場にはどれくらいの波になるのか、今確認してみるにはいいチャンスです。
あとは日本海の荒波を受け止めるのみ
インデックス投資は下落相場を乗り越えて利益をだす投資法です。
そういう意味では、野球がいつゲームセットになってもかまわない投資法ということもできます。
冗談ではなく、いつか必ず日本海の荒波をふんどし一枚で受けとめる投資法ですので(笑)、自分のリスク許容度に応じた資産配分になっているかどうか、確かめるといいでしょう。
自分は想定内のポジションになっていました。
荒波がいつくるかはわかりませんが、荒波で資産が大きくマイナスになったとしても、たんたんと自分が許容できるリスクの範囲で積立投資を続けるだけです。
以上、暴落を前にしてインデックス投資家が考えるべきこと…という話題でした。
参考リンク:
途中で下りられないという意味では、インデックス投資はジェットコースターに似ていると思います。急落することを想定しておけば、ジェットコースターと同じで恐怖心は小さくなります。
なぜ個人投資家は残念な売り方をしてしまうのか。バートン・マルキール教授がその理由を教えてくれます。多くの人が理解できていない点かもしれません。